【週末リトリート紀行】桜色から若草色へのトランジション

気が付いたら桜の季節が終わっていた。仕事でも新しいプロジェクトが始まり、すこしバタバタしていた間に、桜はすっかり散ってしまっていたが、公園や河原、山々はいつの間にか、若草色に染まっていた。

風景の色合いがが変わると、また心持ちもなんだか変わるような気がする。

緊急事態宣言をだし、まん延防止措置が出適用されている宮城では、まだまだ自粛モードが続いている。

しかし、外に出ないとストレスがたまるタイプで、アラサーとアラフォーの大の大人が、実家という空間にずっといると、たまに息を抜かないと、精神的にちょっと滅入ってしまう。親の介護や基本ネガティブなことしか言わない親と向き合うには、精神衛生上、たまに少しだけ１人の時間が必要だ。

TVの音や誰かの声も聞こえない。ちょっとだけ雑音が入らない時間。

そんな時間って意外と少ない。

自分らしくはたき続けるためには、たまに、心の旅に出る必要がある。

「リトリート」という言葉を聞いたのは、7、8年前だったと思う。ヨガなどで、教室とは違う場所や旅行と合わせた野外イベントなどでよく使われていた言葉。

「退去・隠居・避難」という意味で、日常生活から少し離れ、自分に心や体に向き合う時間を持つこと。

物理的に遠くに行けるとその効果は高いと思うが、場所は好きな場所、自分が癒される場所であればどこでもいいと思う。

ということで、今日は晴れ。在宅勤務の気分転換を兼ねて、週末”プチリトリート”的な気分で、近場の山に登ってきた。灯台下暗し。意外に近くに癒される場所があった。そんな場所がすぐそばにあるのは、田舎暮らしのいいところだ。

自然の流れと仕事時間の違い

１週間前にはまだ桜色だった山。仕事をしていると、そういった変化にも気がつかいないこともある。人工的な時間や〆切、プロジェクトスケジュールのペースにあわせて生活すると、どこか、体を不自然に感じる。

そんな時は、自然に「還る」のが一番だ。自然の流れにリズムを戻す。生き急がなくてもいいんだと心と体が思い出す。

一方で、不思議なことに、急いでるような焦りを感じさせ鵜z。自然の流れはあっという間に移ろっていく。あっという間に変わってしまう。

先週まで桜色だった道。

気が付いたら若草色の生き生きとした新緑の道に変わっていた。

このゆったりと悠然としたような自然の流れと相反するような、自然の移ろい。その美しさは一瞬で、逃してしまうと、また来年までのお預けとなってしまう。

それでも、仕事モードの時の焦りみたいなものは感じないのが不思議だ。

もっと仕事も自分の自然”なリズムに合わせてもいいのかもしれない。

あくまで「急ぎ」は人の「急ぎ」なのだ。本当に急ぐ必要のあることなんて、人生でそんなに多くないのかもしれない。

そんな気付きのある、桜色と若葉色へのトランジションの季節のお散歩。

セレンディピティを感じてみる

"プチリトリート"的なお散歩の合間に、山の上のカフェに寄ってみることに。以前きたことはあったが、桜の時期は県独自の緊急事態宣言であいにくカフェは閉まっていた。桜の季節だったら、どんなにきれいだったろう・・・そう思って入ったが、若草色の風景もまたオツなものだった。

少し歩き疲れた体に、爽やかな風が吹き抜ける。

しばし、心地よさに浸る。

ああ、このために、今日ここに来たのかもしれない。

実は、ふもとのカフェでランチをする予定だったが、今日は急遽ここでランチをすることに変更した。

まさにセレンディピティ。その目的ではなかったけど、たまたま偶然素敵なものに出会うこと。

ゴールや〆切左脳的なものに囲まれる日常から少し離れ、

先日Twitterでもつぶやいたのだが、セレンディピティの語源は童話でもともとスリランカの３人の王子の童話がもとになっている。スリランカは昔、セイロンと呼ばれていたところから、セレンディップ→セレンディピティになったようだ。

セレンディピティ✨語源は童話で🇱🇰スリランカの3人の王子て知ってました？

何かを探している時に思いがけずに別の違うものに出会うこと

食材の買い出しにでて、つい目移りして予定外のものも買ってしまい😂
結果…タケノコご飯へ変更🍚旬のものを味わう思いがけない楽しみに感謝🤲#タケノコご飯

— まゆ🍀オンライン体験プロデューサー｜シェアエコアンバセダー (@mayururetreat) April 17, 2021

体を満たすことで心を満たす

焼きナポリタンという何ともそそるメニューが。

自分が食べたいと思うものを食べる。当たり前のことなんだけどね。それだけで、心も満たされたりする。

今日はカロリーは横に置いておいて、ちょっとだけご褒美タイム♪

これは今度、家でも作ってみようかなと思った。とろりとのべるチーズがたまりません。

散歩で体を動かし、新緑に目を癒され、おなかも満たされたら、すっかり心も満たされた。

800円（税込）の大人の贅沢時間だった。

心のトランジッションにこそリトリート時間を

意外に自分の心の移り変わりや変化には気が付かない時もある。

自分の心の移ろいや変化を振り返るにも、すこし日常から離れて自分と向き合うリトリート時間が必要かもしれない。

桜色から若草色へのトランジッションという目で見えるものを通じて、自分の体や心の反応から、今の自分の状態や変化にも気付くこともできる。

新緑の季節に向けて、自分の心も少しリフレッシュできたような気がする。