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ひとひら小説

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これまでのひとひら小説をまとめました。400字から1000字の掌編です。
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記事一覧

ひとひら小説「サンタさんには誰がプレゼントをあげるの」

サンタさんはみんなにプレゼントをあげるけど、サンタさんは誰からプレゼントをもらえばいいん…

ひとひら小説 「階段ぶん」

原稿用紙一枚分、400字の小説です。今よりずっとロマンチストだったときに書きました。 「お…

ひとひら小説「バター飴の休日」

原稿用紙1枚と半分の小説です。今よりずっとロマンチストだったときに書きました。 「いって…

ひとひら小説「わたしの金魚」

800字の小説です。西荻窪に住んでいた頃に書きました。 温泉やプールに行くときは、紅いペデ…

ひとひら小説「花火ともだち」

800字のおはなしです。 今朝、ドレスのリボンを結びながら母が「あたしはあんたと賢ちゃんが…

ひとひら小説「七日目の花子」

雑誌の占いに「厳しく辛い時期は終わり、9月後半に素晴らしい出会いが」と書いてあった。 そ…

ひとひら小説「花子の特性」

800字のおはなしです。花子シリーズです(シリーズだったんかい) 更新順=時系列順ではないです。 木田花子はお菓子メーカーの商品開発部に勤める29歳独身である。 花子はさっぱりモテないが、87歳の祖母に言わせれば、それは花子に「陰がない」からなのだそうだ。「花ちゃんはもっとさみしそうな顔をしなきゃ。男の人に僕がいなくちゃ、と思わせるのよ」というのが、祖母の口癖である。 しかし、である。 花子にだって、悲しくてさみしい夜もあるのだ。「ごめんね、蒲田くんに告白された」と佳澄に

ひとひら小説 「花子の今日あったこと」

私の電車はいつも23時以降を走る。 電車のなかでフェイスブックを見る。今日あったこと、昨日…

ひとひら小説「たことたこ」

「凧上げしよう」とメールを打ったら「いいけど」と返事が来た。 自分は空を浴びたほうがいい…

ひとひら小説「ばかめ。」

800字のおはなしです。 ばかのように大雨が降る庭をみていた。 三つ葉のクローバーはいじらし…

ひとひら小説「贅沢なさよなら」

怖い夢を見た。 こんなときはどうしてたけか。 天井をながめて、思い出してみる。 昨日、みち…