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#33 週刊囲碁日記 映画「碁盤斬り」公開による囲碁界の皮算用は?/本因坊戦開幕・1日制移行による変化/囲碁を教わるならプロかインストラクターか
こんにちは。瀧真有子です。
映画『碁盤斬り』が公開になりましたね。色々忙しくてまだ見ていないのですが、レビューを見ると評判も良いようです。
脚本を書かれた加藤正人さんも囲碁を打たれる方ですし、高尾紳路九段が囲碁の監修をされているようなので、囲碁に関する描写もきちんとしていることと推察します。
◇映画『碁盤斬り』をもっと楽しむために(後編)~監修・高尾紳路九段のこだわり
https://www.nihonkiin.or.jp/etc/writer/column20240520_2.html
当然、囲碁界のSNSではこの映画の話題で盛り上がっていますが、時代劇なのでどこまで幅広い層にアピールできるのか、特に囲碁に興味がない人たちも見てくれるのか(特定の俳優さんのファンは別として)、注目しています。
囲碁監修の難しさ
映画やドラマ、マンガやアニメなど、囲碁が出てくる作品では、「囲碁指導」や「監修」など、専門家の立場からの協力を求められることがあります。私も舞台での囲碁シーンの監修をしたことがありますが、どこまでこだわるか(本質に近づけるか)が難しいところでもあります。
人気の刀剣乱舞のミュージカル。石切丸さんの囲碁シーンの監修をさせていただき、先日舞台を拝見してきました。最初は石を持つ手がおぼつかなかった役者さんたちも、本番では見事な着手で、さすがプロだなと感心しました。囲碁と子育てばかりの日々に刺激をいただき感謝。https://t.co/FNjT3JgRrA
— 瀧 真有子 | 囲碁インストラクター|ライター (@takima_yuko) January 25, 2020
多くの場合、「盤面や仕草がそれっぽく見えれば良い」という程度のことが多いので、こちらがこだわり過ぎると、先方の意図と違うところに行ってしまいます。
もちろん、囲碁のシーンがストーリーの中でどれだけ重要であるかにもよると思いますが、『碁盤斬り』はシーンに合うような盤面(棋譜)をプロが用意したそうなので、囲碁ファンの方も納得できる感じなのでしょう。
囲碁が出てくる作品のヒット=囲碁ファンが増えるわけではない
「映画やドラマに囲碁が出てくる」と言う機会は、実は時折やってきます。囲碁界の方々はそのたびに、「囲碁ファンが増えるチャンスかも」と考え、一生懸命アピールしますよね。
ただ、映画やドラマが素晴らしい作品だったり、人気の俳優さんが出演していたとしても、それだけでは囲碁ファンを増やすことには繋がらないと個人的には考えています。
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