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役立たずの育児帖

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便利なTo do リストではないけれど、育児を通して感じたこと、見えてきた景色を綴っています。
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#本

心梳く本たち3

心梳く本たち3

外出時のお供にする本を選ぶとき、いつも迷わず一冊の本を手にとる。
アン・モロウ・リンドバーグ「海からの贈物」だ。

何度も読み返し、その度にいつも新しい発見があり、何回読んでも理解した気になれない、するめのような本である。
吉田健一の翻訳と、落合恵子さんの翻訳、どちらも好きだ。(落合さんの翻訳の方には、1970年代になって、著者によって新しく書き加えられた一章がある。)
持ち歩くときは、文庫本

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心梳く本たち 2

心梳く本たち 2

実家の本棚に、読んでもらった記憶のない絵本がささっている。

おさるのジョージシリーズでお馴染みの、H・A・レイの絵が目をひく「ポケットのないカンガルー」。
アメリカの作家、エミイ・ペインの作品である。

おさるのジョージは大好きだったし、家にある絵本のほとんどは、読みきかせしてもらうか、自分で読んでいたはずだから、どうして覚えていないのか不思議でたまらない。
思わず抜き取り、ページを開いた。

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心梳く本たち 1

心梳く本たち 1

5年近く、本に囲まれて働いてきた。
私が務めていたのは古書店で、40年以上前の本が多かったが、
どの本も、いつ読んでも新しい、発見や出会い、感動のあるいい本ばかりだった。
その本たちに、私自身どれほど救われてきたかわからないし、
たくさんの人が、本と過ごす時間を求めて訪れ、
静かに本と寄り添う姿は、なんとも言えず美しい眺めだった。

育児中、本を読む時間をつくることは難しいかもしれない。
だけど、

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