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繋がりある人から連絡がくる上役から、「人を大事にする」を考えた話


夜遅くまで仕事をしていると、職場の人の違った一面に触れることがある。
某上役もそのひとり。この上役は顔が広く、かつて上役にお世話になったと思しき人からもよく連絡を受けている。

きっとこの上役にお世話になったと感じている人が多いんだろう。
仕事関係の人からの連絡と思しいものでも、上役の声には愛情がある。基本的に誰に対しても人当たりがよく、フラットな人だ。人が集まるこの人は、きっと「人を大事にする人」なのだと感じる。

じゃあ、【人を大事にする】って、どういうことなんだろう?

ドライなように見えて、人望があり人が集まる人はいる。なぜか人が吸い寄せられるような人。逆に、いつも誰かといるのに、あまり人望がないように感じる人もいる。この違いはなんなのか。

レス・ギブリンというアメリカの心理学者が1956年に書いた「人望が集まる人の考え方」の「はじめに」には、こんな一文がある。

良い人間関係とは、自分が求めているものを手に入れるのと引き換えに相手が求めているものを与えることだ。
「人望が集まる人の考え方」はじめに

そして、そのなかで最初に説かれているのは、「相手の自尊心を満たす」ことである。

自尊心を満たすなんて言うと、「はいはい承認欲求ね」なんてヤレヤレ顔をされるのかもしれない。相手に媚びれば良いってこと?なんて考え方も出るのだろうか。

簡単に言えば、人間みんな、自分が重要だと思いたい当たり前の欲求があるのだから、相手が自分を好きになる手伝いや、相手が自分の価値を確認するのを手伝えば良い、という話なのだ。

基本のスリーステップは、以下のとおり。

①すべての人を重要な存在とみなすこと。
②相手に注目して、重要感を持たせる。
③相手に対して威張らない。

できれば人に好かれたいと思ってしまうのが人の性。そんなときは、自分が相手に感銘を受けたことを伝えればいい。また、自信を持ったような振る舞いをすれば、相手の信頼は、ぐっと勝ち取りやすくなる。

自信に溢れた態度が人を惹きつけるのは、様々なところで証明されているし、それは人を魅力的に見せる。

さて、この本にはまだまだ勉強になることが書いてあるけど、上役に話を戻してこの観点で考えてみる。

まず浮かぶのは、この上役は常に自信を持った振る舞いをしている。堂々としているし、変に媚びることもなく、威張ることもない。
穏やかでフラットに人と接している。相手の年齢関係なく、誰に対してもそうなのだろうから、これは一気に2つの条件を満たしたことになる。

相手に重要感を持たせる、相手に注目する、というのも、少しの注目の積み重ねからスタートできる。
「自分を見ていてくれる」と感じられる声かけはうまいイメージがある。多用ななかで、しっかり相手を見ているから、まぁそりゃ慕われるわけだ。

さらに、そんなふうに人と繋がっていれば、当然情報も入りやすくなる。そしてその情報は、上役が世話をする人たちにも役立てられる。
上役は面倒見がいい。相手の求めているものを与えるだけの、経験も繋がりも持っている。

加えてマメだから、相手は「大事にされている」と感じられる。
「人を大事にする」って、結局相手に「大事にされている」と感じさせられることだと思う。その方法論がウェットだろうがドライだろうが、それは手段でしかない。

とはいえ、さりとて上役も仕事人。ここまで書いて、むしろこちらの方が当てはまる気もした。


話が逸れてしまったけれど。
エンリケにしてもレスギブリンにしても、根幹はおそらくあまり変わらない気がする。

まずは、ありのままの自分を自分が信じる。
信じられなかったら自信があるふりをする。(笑)

次に、相手のことを見る。考える。
挨拶したり、気を配ったり、連絡すぐ返したり。伝え方はそれぞれだけど、相手のために行動する。
それは、媚びずに堂々とする。

上役の根幹はそこかもしれないな、と思いつつ、これからも上役を観察しようと思う。

おしまい。

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