「私と仕事、どっちが大事なのよ?!」
ドラマでしか聴いたことがないこのセリフ。
このセリフをもし投げかけられたら、正解の返しはなんだろう。
A.「お前に決まってる。」
B.「どっちも大事だよ。」
C.「今は仕事。」
D.「お前を幸せにするためにやってることだから…」
E.「ごめん。でも今は、こういう理由で大事な時期だから…」
さて、どれを選ぼう????
正解は、
F.「寂しい思いさせてごめんね」と言い、ぎゅっと抱き締める。
らしい。
住宅営業歴30年を超える役員が、今日の研修で教えてくれたこと。
「相手の真意を見抜き、欲しい言葉をあげる。」
「私と仕事、どっちが大事なのよ?!」と聞く女の人は、
何も本当にどっちが大事なのか気になっているわけではない。
要は寂しいからそうやって言うのだ。
だから、「寂しい思いさせてごめんね。ぎゅっ。」
が正解らしい。
また別の例。
その役員が、前職時代に部下に向かって、
「ほんならお前、そのお客さんが家を買いたい理由は何なんや?」
「マイホーム取得願望です。」
「ちゃうわ。マイホーム取得願望の理由を聞いてんねん。」
「あ、えっと、二世帯で暮らしたいらしいです。」
「アホか。二世帯で暮らしたい理由は何やねん。」
「えっと、おばあちゃんが高齢で…」
「高齢で?」
「足が悪くなってきてから、一緒に住んで支えたい、と。」
「それや。ほんなら、足が悪いおばあちゃんのために、バリアフリーの家を作ってあげなあかんやん。」
人間、一言目で自分の真意を話せることはなかなかない。
それは意識的でなく、無意識的だと思う。
無意識に、真意を覆い隠すような言葉を言って、
なぜか、「察してほしい」と思ってしまう、
そんな生き物な気がする。
営業としては勿論だけど、人間として、
欲しい言葉をあげられる人になりたい、
そう思う。
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