義母と娘の見えない糸
義母98歳の冬、長女が突然亡くなった。夫の姉のことだ。
わたしは、昨年、公民館のエンディングノートの講座を受けて、漠然としていた老後への不安があからさまになってきているところだった。「かぁちゃんが長生きすると俺の方が早く逝くこともあるから、そうなると色々大変ばい。」そんな話をしたばかりだった。
そして「ほら、やっぱりこんなこともあるやろ。」と義姉が亡くなったことを淡々と伝えてきた。悲しむ前に、今度は自分の母にそのことをどうやって伝えるべきか、不器用な夫はとても悩んでいた。
義