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透き通る アオゾラ

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2015〜連載していた、「週刊アオゾラ」をまとめました。現在はマイペースに続きを書いています。
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#地下生活

36 昼は青空、夜は星空

36 昼は青空、夜は星空

「スナ、父さんを返してあげて?」

何の前置きも無く、息子がそう言ったのです。

「ソラ…」

私は呆気にとられて、ただただ息子の名前を呼ぶことしかできませんでした。

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35 思い出返還/疑惑

35 思い出返還/疑惑

「これ貸してあげるよ。」

そう言ってソラは父親の形見の本をマヤに差し出した。

「これ・・・」

マヤは驚きのあまり声がかすれた。

自分が貸した本が未だに存在しているなんて。地下移住に基づく法律で地上に関係する書物は全て処分されたと聞かされていた。なのに。

思わず差し出された本に手を伸ばす。

「こんなにボロボロになって…」もまだ残っているなんて・・・

「え?あぁ何回も読み返したからボロボ

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第33話「ブランコと追憶」

第33話「ブランコと追憶」

「あの男はやめておきなさい。刑事なんかろくなやつじゃない。しかも強行犯係らしいじゃないか。いつ死ぬかわからんぞ。」

「また勝手に身辺調査したの?!そんなに私のことが信用できない?」

「私はただ真夜が心配で言っているんだ。」

「心配なんてしないで!もう子供じゃないんだから!…血も繋がって無い赤の他人のくせに!」

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第32話「透明な感情」

第32話「透明な感情」

「どうしたんだい?坊や?」

私は自分を尾行し続ける少年を怪しく思い声をかけた。

「おじさん刑事だよね?」

これから悪事を働こうとする人間がわざわざ身分の特定される制服で来るはずが無いと思って油断したが、相手もこちらの身分を特定していた。

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第31話「雨、所により雷、後晴れ。」

第31話「雨、所により雷、後晴れ。」

地上に上ることが夢だった。それだけが希望だった。

なのに、目の前にいる老人はまるでその夢を嘲笑うかのように地上の話をしている。

なんだよ。これ。

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第29話「死の真相」

第29話「死の真相」

「俺の父さんもソラの父さんも地下移住のせいで殺された。2人のためにも俺たちの手で、人類を地上へ返さないと。」

「あぁ、チカの病気も地上に戻らないと治らないかもしれない。絶対に地上へ帰ろう!」

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第28話「待ちくたびれた明日」

第28話「待ちくたびれた明日」

何事もなかったかのようにコンビニでジュースを買う自分がまるで感情の無いロボットなんじゃないかとマヤは思った。
否、それはただの願望。押し寄せる哀しみに耐えきれないがための偽りだった。

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第27話「照らしても砂、枯れても花」

第27話「照らしても砂、枯れても花」

「なぁマヤ?クモリさんが言う探偵ってどんな人なんだ??」

クモリとトオルが探偵の報告書を詳しく読み解いている横でソラがマヤに訊ねた。

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第26話「乾いた心に潤う闇」

第26話「乾いた心に潤う闇」

朝。

いつも通りの朝。

ソラは顔を洗い、朝食を食べ、家を出た。

何も言えなかった。

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