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GOOD WAR 13.さわやかテイスティ

曇っているなーとは思っていたが、まさかこんなに降るとは。府立文芸についた頃にはすっかり雨だった。
朗くん、「降ると思わんかったー」。わたしも! でもぎりぎりで折り畳み傘を持ってきてよかった、土足で家にあがった甲斐があった。

今日はめずらしく出演者四人が揃う稽古。
朗くんと伊奈さんが少しずつ濡れている。
「みなさん体調はいかがですか?」一番しんどそうな朗くんが言った。

グッドラックで思い出す。
太宰治の斜陽、「どうか、あなたも、あなたの闘いをたたかい続けて下さいまし」。これはグッドラックだな。
この一文がわたしはめちゃくちゃ好きだ。

テキスト、戦いにおける傷はあるが痛みはまだないように感じる。必要でないのかもしれない。
舞台やライブに人を送るときの気持ちは、戦場に人を送る気持ちと似ているのかもしれないと思った。

また、地に足ついていない人間はりっぱな戦士にはなれないのではないか、と考えた。りっぱな戦士になんてなりたくないと思う人も大勢いると思うが、できることなら、わたしはりっぱな戦士になりたい。つまり今はそうではない、ということだな。

 
それにしても、伊奈さんはすごい。役者でもないのに、せりふをちゃんと覚えている。覚えるのも早い。努力のあとが見える。

わたしはいきなり「出演してくれ」って言われて、オッケーってなって、せりふを覚えて舞台に立つなんてできない。
やはり日頃から(ジャンルは違えど)舞台に立っているからこその度胸なのだろうか。

稽古中、外からピアノの音が聞こえていた。
寒いのに、長いこと、ずーっと弾いている。よく間違うところを見るに、練習をしているのかな。

早めに終わって、稽古後、みんな綾子さんに乗ってもらって、終了。

わりかしあやこさんだけじゃなかったな。

以下、顔。

以上。

出席:河井、伊奈、諸江、山下、渡辺、田中
日時:2021年1月16日
場所:京都府立文化芸術会館

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ルサンチカ 『GOOD WAR』

 「GOOD WAR」には、私たちが「戦争」と聞いて想像する争いと、社会に実際に存在する争いの両方が含まれています。争いに勝った人、争うことをやめた人、これから争う人、争いから逃げる人が剣闘士として登場し、「よい争い」と「わるい争い」の区別がないことを実感しながらも、自分(や自分の周囲)の生活のために争いを行います。
 私たちは生きている限り、これからも誰か(または環境)と戦い続けなければいけません。現時点で戦っていなくても、生きている限りいずれ争いに巻き込まれます。『GOOD WAR』ではそのいずれ行われる争いと、過去にあった争いとの向き合い方を鑑賞者と共に考えるべく演劇作品を上演します。

日時:
2021年2月5日(金)、2月6日(土)
2月5日(金) 19:00
2月6日(土) 11:00/15:00

会場:京都府立文化芸術会館

チケット(発売中)
一般 予約:2,500円 当日:3,000円
U30 予約:2,000円 当日:2,500円
高校生以下:500円
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
発売方法:パスマーケット、当日販売のみ

チケット取り扱い:
オンラインチケット(パスマーケット)→https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/012t5m11b5x68.html#detail

構成・演出:河井朗
ドラマトゥルク:田中愛美
出演:伊奈昌宏、諸江翔大朗、山下残、渡辺綾子
美術:辻梨絵子
音響・照明・舞台監督:京都府立文化芸術会館
制作:沢大洋
企画・製作:ルサンチカ
協力:古川雄大、台風クラブ、ARCHIVES PAY
主催:京都府、指定管理者 創、Kyoto演劇フェスティバル実行委員会、ルサンチカ
助成:公益財団法人全国税理士共栄会文化財団、公益財団法人パブリックソース財団、京都府文化活動継続支援補助金


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