見出し画像

20190708 キネマズ台湾5日目


6時過ぎに起床。眠い、眠いが、存外酒が残っていない。
初日から思っていたけれど、ビール、ワイン、ウイスキーとさんざんちゃんぽんしても、台湾の酒はなぜか残らない。相性がいいのか、単に旅先だから自然と抑えているのか。

7時にタクシーを呼んである、と昨晩みやしーさんが言っていたが、みな全然起きる様子がないのでそわそわする。大丈夫かな、間に合うのかなこれ。
なんて言っているうちに半を過ぎ、みなのそのそと起き始める、そこからが早く、結局私が一番最後まで準備をして、さいごはぎゅうと適当にキャリーに荷物を押し込め、急ぎ足でエレベーターに乗り込んだ。

餌?
タクシーで嘉義駅まで行き、駅から新幹線で台北へ向かう。

新幹線の中で、眠っていた。ふと目が醒めると名古屋組が立ち上がって、荷物を下ろしているところだった。慶司さんもムッティーさんも眠っている。そうか、名古屋組とはここで別れるんだな。でも今月はまだ篠島フェスもあるし祇園祭もあるし、フジロックもある。なんだかちっともさみしくない。
みやしーさんが、じゃおつかれ、と言って新幹線を降りて行った。私はまたすぐ目を瞑って、ほどなく眠りに落ちた。

地下鉄に乗り換えて、鼎泰豐で昼食をとった。きれいな女性がたくさんいる。階段にナンバーが張り出してあって衝撃だった。心なしかスカートも短い。

食事後、慶司さんの案内で路地に入った。この旅のなかでもひときわ下町っぽい通りだった。やはり店員さんは袋に直接箸をつっこんで食事をとっている。

慶司さんがマンゴーをひとつ買って、店員さんに切ってもらう。一口もらうと甘くて、次に台湾に来たときはフルーツを食べようと決めた。そういえばWAKE UP FESのケータリングのグァバもおいしかったな。

また別の通りに入る。今度の道は整っていて、日本っぽい。きれいな雑貨屋さんがいくつもあって、入ると日本語が聞こえてくる。また妹におみやげを買った。

台湾かき氷を食べながら公園でしばらく休んだ。天気がいい。のどかなかんじがする。
ムッティーさんが「これ別に日本でいいな」と言う。「だんだん日本に近づいてる感じがする」とも言った。分かる、言ってるあいだにもなんだかだんだん日本っぽくなってきた。もう帰るのかあ。

来る前は、5日間って長いようであっという間なんだろうな、と思っていた。1日目が終わったあたりで、あれ、これ以外と長いぞ、と思い、ところがそこからが早かった。長いようであっという間のようで、長くてあっという間だった。もう終わる。

ふと見ると、頭上では、見たことのない尾の長い鳥が鳴いている。遠くでは、おじいちゃんがまだ青いレモンに紐をつけて散歩させていた。


着陸のアナウンスで目が覚める。飛行機の窓から雨の筋が見えた。雨が降っている。しかもけっこうしっかりと。
バスに揺られ、車の外でざあざあ鳴っているのを聞きながら目を閉じる。次第に脳が溶けてくる。とろけるような眠気。手のひらが熱い。

京都駅へ着くと、日付が変わっていた。見慣れた風景、帰ってきた、と思った。すこしほっとする。
ラーメンを食べてレモンチューハイを一杯飲んで帰った。洗濯機を一回回して、倒れこむようにして眠った。


この旅、私はみんなとはちょっと離れた場所にいるのだろうなと思っていた。その割には意外と没入してしまって覚えていないことがたくさんある。どっちがいいんだろう。たのしかったけど。反省点もたくさん出てきたので、9月の旅に生かしたい。

台湾から帰ってきてから3日、実は一歩も外に出ていない。今日久々に外出の予定があるので、見慣れた日本の街を、あらためて少したのしみにおもう。

ちなみに最後の新幹線で財布をなくしたし、妹以外にお土産を買うのもすっかり忘れていた。迂闊。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?