Mayoko

猫派。オランダに2015-2020滞在。 40手前からの英語学び直し勢 洋書多読実践中…

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猫派。オランダに2015-2020滞在。 40手前からの英語学び直し勢 洋書多読実践中 2020年11月英検1級合格💮/TOEIC860(2020年9月時点) 読んだ洋書の感想がメインのマガジンあり(現在更新休止中)

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    私が読んできた洋書の紹介記事をまとめたもの

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    英語学習のコツなどを書いた記事をまとめました

最近の記事

私の英語多読遍歴167:Granny's Got a Gun

Harper Linの膨大なシリーズのうちのひとつ。設定に惹かれたので。 一見普通のおばあちゃんなのに元CIAエージェントで銃を扱い体術にも長けているなんてかっこいい。こういう密かなバックグラウンドがある人というのに憧れがあります。 ミステリーというほどのひねりはありませんが、犯人、凶器、動機を見つける過程はなかなかに面白いと思いました。うまくおばあちゃんの日常とからませていて、そこからここに辿り着くかーという感じ。特に13歳の反抗期の孫とおばあちゃんというコンビはいいで

    • 私の英語多読遍歴166:The Three-Body Problem

      中国発SF大作ということでヒットしたこちら。 あらすじ上手くまとめられなかったのでAmazonの紹介から引用です。 各方面で絶賛されていたので期待値が高すぎたのかもですが、そんなものすごい斬新とか面白いとかではなかったです。(私には) …もしかして小説内のゲームの説明同様、一定以上の知的階級じゃないと理解できない仕組みなのかもしれない。絶賛している人はみんな頭良さそうだし。 とりあえず物理学の話がさっぱりだったのと、登場人物にあまり感情移入できなかったのがハマれなかった理

      • 私の英語多読遍歴165:The Hundred Secret Senses

        こちらのnoteで紹介されていたのを見てから気になっていた本。 邦訳タイトルは「私は生まれる見知らぬ大地に」とこれまた印象的です。ストーリーはアメリカ人のOliviaの視点から見るKwanや彼女の故郷中国と、中国人であるKwanが語る昔話の2層になっています。 Kwanが語る物語は昔の中国のある村で、宣教師たちの世話をしていた少女の話。200年以上前なのに、Kwanはそれは自分であるといいます。前世を語り、また自分の(今世の)少女時代の話も混ざり、またそれに死者の世界につ

        • 私の英語多読遍歴164:The Fault in Our Stars

          たくさんの人が絶賛していて、ページも少ないのですぐ読めるかなと。 あらすじからしてもう悲しい結末が見えているような話なのですが、ただティーンエイジャーが出会って恋をして悲しい別れ…というよくあるケータイ小説的な話ではなく、そこに死生観だとか生きる意味ってなんだとかそういった哲学的な問いがあったりします。 ストーリーで重要になるのがHazelが大事にしている小説で、主人公はガンを患う少女、そして小説は語り手である少女が突然語りをやめてしまうことで終わるというなんとも衝撃的な

        私の英語多読遍歴167:Granny's Got a Gun

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        記事

          私の英語多読遍歴163:The Younger Wife

          The Good Sister, The Mother-in-Law など家族をテーマにしたスリラーで人気の著者の新刊。読みやすくページターナーです。 欧米では子供たちが独立するような歳になってからの恋愛や再婚はそうめずらしいことではないと思いますが、娘と同年代の女性と再婚っていうのは娘としてはそりゃ複雑でしょうね、と思いながらこの流れはどこかで…と思ったらあれだ。「Modern Family」だ。GloriaがまさにYounger Wifeなので、途中からHeatherの

          私の英語多読遍歴163:The Younger Wife

          私の英語多読遍歴162:Enchanted, Inc.

          TLで見かけて設定が面白そうだったので。 普通に現代のNYの中に魔法の世界がミックスされているのがまず面白い。普通の人だと思っていたら実は魔法の力があって〜というよくあるパターンではなく、逆に普通の人たちには大なり小なり備わっている魔力がまったくない主人公というある意味斬新な設定。魔力があれば魔法が効くが、まったくない場合は魔法が効かなくなるらしく、そのために目くらましや姿隠しの魔法をかけてもありのままが見えてしまうと。書類や製品を魔法で偽造しようとしても、Katieには効

          私の英語多読遍歴162:Enchanted, Inc.

          私の英語多読遍歴161:After You

          Me Before You の続編です。 誰かを失った悲しみというのはそう簡単に癒えるものではないし、新しい人生って言ってもそう簡単に輝けるわけでもない。そんな現実を突きつけられる冒頭。Louは旅行をして新しい友達を作って夢だった仕事に挑戦してとがんばってはみたものの、結局は殺風景なアパートで一人寂しさをお酒でごまかす日々… ティーンエイジャーのLilyの素行不良に振り回され、故人を偲ぶ教会のワークショップでも身バレを恐れて本当のことを話せないLou。転落事故で運ばれた救

          私の英語多読遍歴161:After You

          私の英語多読遍歴160:Think Again

          お久しぶりの自己啓発系。著者がなにかのポッドキャストにゲストで出ていて、その話し方や内容が面白かったので。 心理学者である著者が、「考え直すこと」の効用、どんなものごとも科学者的目線で見ることの大切さについて書いています。 科学者的目線とは、頭から信じるのでも、反対意見を否定するのでもなくあくまでもその対象に興味を持ち、しかしまずは疑いの仮説から入ってさまざまな角度から見るということだとあります。 自分の意見を考え直す方法、ある信念に凝り固まっているような人に考えを変え

          私の英語多読遍歴160:Think Again

          私の英語多読遍歴159:The No-Show

          前に読んだ同著者の本(The Flatshare)が読みやすくてよかったので。 3人の女性視点でボーイフレンドとの甘い関係を描く序盤、でもこれって全部同じ男だよね?となり、二股どころか三股かよ最後には天罰があたりやがれと思いながら読んでました。 そこからだんだん疑わしい行動が出てきたり、3人の行動範囲が近づいてきて、さあこれからどうもっていくのかとロマンスながらハラハラする展開に。そこでおっとそうきたかというツイストが明らかになって、最後は一人を除いてみんな幸せになるとい

          私の英語多読遍歴159:The No-Show

          私の英語多読遍歴158:Reconciliation: Healing the Inner Child

          今までにも何冊か読んできたチベット仏教の僧、ティク・ナット・ハン師の教え。今週は本を読む時間がほとんどなかったので、短いし疲れが癒されるであろうことを期待して読みました。 この本のテーマは「自分の中にいる傷ついた子供」を癒すこと。いわゆるアダルトチルドレン?と思いましたが、アダルトチルドレンほど壮絶に辛い目にあってはいなくてもみんな持っているであろう子供の頃のちょっと悲しかったことなど消化されずに残ったわだかまりのことのようです。 人を傷つけてしまうのは自分の中に満たされ

          私の英語多読遍歴158:Reconciliation: Healing the Inner Child

          私の英語多読遍歴157:A Street Cat Named Bob

          ねこ好きとしては一度は読んでみないとと思っていた本。前にTVで紹介されていたりして聞いたことはあった話。数年前に(2020年らしい)ボブが亡くなったとニュースになってましたね。 ボブがとにかく普通でない。猫なのにあっという間にジェームスになつき獣医も嫌がらず投薬も素直に受け入れ外出すれば肩にのり路上パフォーマンス中は大人しく側にいて観客に愛想を振りまくとは… という猫飼いの独り言はさておき、この出会いが人生を大きく変えていく過程というのがなんというかもう奇跡。 ジンジャー

          私の英語多読遍歴157:A Street Cat Named Bob

          私の英語多読遍歴156:The Maid

          洋書ファンクラブのレビューから。 空気が読めない、人の会話や行動の裏にある気持ちが読み取れない、そのために人間関係で困りごとが多かったMolly。ずっと育ててくれた祖母の助言でどうにかやってきていたが、その祖母が亡くなり人生は困難度を増していた。ホテルでメイドとして働き、その仕事には誇りを持っていたがある日顧客が部屋で死んでいるのを発見。そしてその殺人容疑がかけられてしまう。 ただ正直に生きているだけなのにどんどん悪い状況に追い込まれていくMolly。絶対そいつ悪いやつだ

          私の英語多読遍歴156:The Maid

          私の英語多読遍歴155:The Family Next Door

          前に読んだこの著者の本が読みやすくて面白かったので。 「Good Sister」「Mother in Law」と女性目線での家族や子供の話からのサイコスリラーが得意な作家さんのようです。今回も幼児と新生児を抱えて疲れ切った主人公だけでなく、そのママ友たちにもなんやかんや、一見キラキラして見えつつも家庭内に抱えた問題が浮き彫りになっていきます。この感覚はどこかで…と思ったら主婦向けWeb漫画で見たような感じ。育児漫画とかママ友づきあいがどうとか。 そこに新しい隣人として現れ

          私の英語多読遍歴155:The Family Next Door

          私の英語多読遍歴154:The Thursday Murder Club

          TLで面白いという話を小耳に挟んだので。 元警察(だよね?)のエリザベスをホームズに、おっとりしたジョイスをワトソンに、元気な老人たちが警察と協力したり翻弄したりしつつ事件を解決する話です。ひとつの事件が新たな犠牲者を生み、またそれが過去の悲劇とも結びついているということで登場人物も多くなかなか複雑な構成でしたが面白かったです。 次々怪しい人物が出てくるのですが、レッドヘリングもミスリードもたくさんあって誰が犯人なのかまったく検討がつきません。 みんな元気な老人なのです

          私の英語多読遍歴154:The Thursday Murder Club

          私の英語多読遍歴153:Castle in the Air

          先日読んだ「ハウルの動く城」の続編です。 まず、ハウルとソフィーが主人公の話ではありません。主人公は絨毯商人のアブドラ。砂漠の街で絨毯の売買をしている青年です。 アブドラはある日魔法のじゅうたんを手に入れ、その力で美しいお姫様と出会います。まさにアラビアンナイトというかアラジンの世界なんですが、お姫様、アブドラといい感じになったかと思ったら目の前で魔神に攫われてしまいます。 姫を攫った犯人と疑われて王に投獄され、じゅうたんのおかげでどうにか逃げ出したアブドラは自分で姫を

          私の英語多読遍歴153:Castle in the Air

          私の英語多読遍歴152:Howl’s Moving Castle

          ごぞんじジブリ映画「ハウルの動く城」の原作。 あらすじは有名だと思うので割愛。 日本語訳のタイトルは「魔法使いハウルと火の悪魔」なんですが、原題のほうがアニメそのままですね。 アニメの方は公開時に観ましたし、その後も金ローなどでたびたび目にする機会があったのですが、正直「ハウル(≒キムタク)はかっこいいけどもストーリーがいいまいちよくわからん」というのが感想でした。つかみはともかく展開が意味不明で結局なんだったん?っていう疑問が残ったまま早数十年…。 原作を読んでみたら

          私の英語多読遍歴152:Howl’s Moving Castle