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私の英語多読遍歴153:Castle in the Air

先日読んだ「ハウルの動く城」の続編です。

しがない絨毯商人のアブドラは夢見ていた。美しい庭、美しい姫、自分は本当はどこかの国の王子で盗賊に攫われ絨毯商人の息子となったのだ、と。
ある日アブドラの店に怪しい男が現れ、魔法の絨毯を売りつけた。その日大事な絨毯の上で寝たアブドラは、自分が夢見ていた庭にいることに気づく。

あらすじ

まず、ハウルとソフィーが主人公の話ではありません。主人公は絨毯商人のアブドラ。砂漠の街で絨毯の売買をしている青年です。

アブドラはある日魔法のじゅうたんを手に入れ、その力で美しいお姫様と出会います。まさにアラビアンナイトというかアラジンの世界なんですが、お姫様、アブドラといい感じになったかと思ったら目の前で魔神に攫われてしまいます。

姫を攫った犯人と疑われて王に投獄され、じゅうたんのおかげでどうにか逃げ出したアブドラは自分で姫を助けるために旅に出ます。道中で魔法のランプを手に入れ、1日ひとつだけ願いを叶えてくれる魔神ジーニーもゲット。順風満帆かと思いきや、次々とトラブルに見舞われるアブドラ。無事に姫を助け出してハッピーエンドを迎えることはできるのか?というストーリー。

アブドラはやたらと人に形容詞をつけて話すので最初何言ってんだと思いましたが、独特の異国感があってよかったです。中東ではこういう話し方をするんでしょうか。そっち方面の知識がないのでわかりませんけども。

後半、舞台がハウルのいる国に移り、前作でもお目にかかったキャラクターたちが出てきます。ハウルの話の少し後くらいでしょうか。ハウルもソフィーも出てきます。意外な登場の仕方で面白かったです。

ハウルの話は元気な女性がたくさん出てきてそこが好きだったのですが、今回は男ばっかりやなと最初思っていました。女性はあくまでも妻になるためだけにいるという世界観でちょっと抵抗があるなと。しかし、後半は逆転して女性たちも大活躍。思ったよりすっきりとした終わり方でした。

ハウルがヨーロッパ風のファンタジーなら今作はアラブ風といった感じでしょうか。空中の城がでてきますが、ラピュタ味はもちろんありませんでしたw

わりとわからない単語はありましたが、飛ばすか適当に推測するかでも気にならずに読めるくらいです。児童書なのでお気軽に。
3部作であと1冊あるので、またいずれそれも読もうかと思います。

以上「Castle in the Air」でした。

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