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外で人に会うのが面倒くさい

会社へ行くとものすごく疲れる。
万歩計を見ても、出社して子どもの迎えに行く日は8000歩ほど歩いている。

在宅勤務の日には1000歩にも満たない。そりゃ太るわな、と思う。

リモート打ち合わせやリモート取材が常態化しているなかで、対面の取材をする日には、やることが一気に増え、ハッキリ言って面倒くさい。

人に会うためには、当たり前のことをやらなければいけないからだ。

まず、服を選ばなくてはならない。裸やパジャマでは行けないので、布団の中にいる時点から悩み始めている。

クローゼットの前に立ち、服が何着も収納されているのに、なぜ毎回、「着る服がない」と悩むのか悩む。

選択肢がありすぎてコーディネートができないことに加え、私がプライベートで着る服と世の中のドレスコードに乖離があるため、何を着たらいいかわからなくなる。

好きな服でよければ悩まないが、「人から見て失礼がない」とか「ちゃんとしてる」とかの基準で服選びしなければならず、在宅勤務に比べても着替えだけで一苦労だ。

化粧して髪を巻いて、忘れ物がないか確認する、という動作も在宅勤務では不要だ。

出かけるまでの間、脳がずっと動いているので、出かける時点で「すでに帰りたい」(まだ家)とぼやく始末。

約束の時間に間に合うように20分前には現地付近で待機するようにしているので、時間潰しのためにビルの前をウロウロ。

そもそも、この日のこの時間、この場所で合ってるよね?? と何度も予定を確認し、同行者への連絡が間違ってないかも含めて緊張感がピークに達する。実はこの約束の前の時間が、私は一番きらいだ。ハラハラなどせず構えていればよいが、最悪のケースを想定しておかないと、「何かあったとき」困る。そして、「何かあったとき」というのが、わりといつでも何か起きるから油断ならない。

取材相手が現れない、とか本当によくある。
逆に私自身が取材への関心が薄すぎたときなど、そもそも予定自体がすっぽり抜け落ちて、行かなかったこともある。
取材相手が、約束の時間の1時間以上も前にやってくることもあったし、切迫流産になってしまって急に行けなくなったこともある。

取材が始まったのに、取材相手が話してくれなくてインタビューが成立しない、というケースもよくあって、もはやカオスだ。

だから、人間相手の仕事では、「ちゃんと時間通りに必要な人が同じ場所に集合する」ことの方が、奇跡的だと思っている。

その上で、こちらの想定通りの話が聞けることは、ラッキーなのだ。

出社するとそうしたいくつもの心配事が次々に出てくるので、ものすごく疲れる。

在宅勤務ならそんな心労もない。

しかし、「オンライン脳」という本を読むと、リモートつまりオンラインでの会話は脳がコミュニケーションしていると認識していない、という結果があると紹介されていた。

じゃあ、どう認識しているかというと、「寝てる時と同じ」だそうで、つまり脳が休んでいるため活動していないらしい。

そりゃそうか、だって対面だと私は集合するまでだけでも、いくつもの選択肢を選び、心配事を反芻するなど、脳がフル回転している。

リモートだと「通信環境が悪いから」という理由で参加者全員が画面オフにする時もあり、話し手以外は音声すらオフにして、もうそこにいるのか居ないのかもわからない状況だ。そして、そういうときは、だいたい別の仕事をしている。

ということで、とにかく眠くてたまらない。
出社しないと脳も身体も退化する。
でも、寒いし疲れるし、面倒くさいからなるべく行きたくない。

まずは筋トレしないとダメかもしれない。

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