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くだらない自己紹介って、いいね

今週もやります。「#勝手にコルクラボ」。
7期の方が入ってきたので、今週のお題は「改めて自己紹介」するです。

「なるべくくだらない自己紹介」という、ドレスコードならぬライティングコードがあったので、最近ハマってることを書きました。

☆☆☆☆☆☆

4期のまよっこ です。

20代の頃、仕事に疲れて猛禽女子に憧れつつもなれなくて嘆いてたら、知り合いのライターさんたちから「やさぐれちゃん」とあだ名をつけられかわいがられて(?)ました。

もうアラフォーだっていうのに中二病を患っているので、「自意識という恥を捨てるためにnoteを書こう」と半日もかけて投稿文を書いて、さっき決意したばっかりです。

今さらメルカリにハマってます。先日買ったリュックが1週間しても届かないので別のバッグを買おうと漁ってしまい買い物ループから抜け出せずにいます。

子どもの趣味に付き合っていたら、アンパンマンにハマりました。100体近いキャラの名前と性格を言えます。

よろしくお願いします。

☆☆☆☆☆☆☆☆

アンパンマンのアニメが、面白すぎる。毎週、かなり真剣に見ています。

私が子どものころ、ほとんどアンパンマンを見たことがなかった。道徳的なストーリーや子ども向けのキャラが、なんかダサいって思っていたから。ちなみに、ディズニーランドもお金のかかる場所だと思っていたから嫌いだった。

だから、アンパンマンっていうのは、敵(=ばいきんまん)を倒す「バトル物のアニメ」だと思っていたんです。でも子どもといっしょに見てみると、そのイメージは間違っていて、実は「人間関係を見せるアニメ」だったんですね。

毎週、いろんな脚本家の方が1700体以上もいるキャラから選んで、バディを組ませ、ばいきんまんのイタズラに付き合ってあげるわけです。

なかでも、「青木由香さん」のシナリオは神。キャラクターの特性を前面に押し出しながら物語を展開し、ばいきんまんをいじり倒すんです。

原作は、アンパンマンが誰かを助けているお話だったんです。けれど、私がウォッチしはじめた2019年は、なぜか、ばいきんまんが主役級で1話15分のあいだ、出ずっぱり。彼がいないと話が進まない。最近の『アンパンマン』は、「ばいきんまん×ゲストキャラ」が、主なおはなしです。

いまや、アンパンマンの登場は、冒頭のパン工場シーン、誰かがばいきんまんにやられそうになっている時に助けに来る、ヒーロー感満載の「あ〜んキーっく」での登場、ラストシーンのみ。

ひどい時は、セリフが「アンキーック」「アーンパーンチ」「許さないぞ、ばいきんまん!」「よかったね、チーズ」くらい。

これが成り立つのは、「ステレオタイプのキャラがいない」から。

『アンパンマン』は、2009年の時点で最もキャラクターが多いアニメ作品としてギネスブックに記録されています。その時点で、キャラクターは1700体以上!

やなせたかし先生が、アンパンマンを生み出し絵本として出版したのは54才の時。当時は、頭がなくなるキャラクターなんてグロテスクだ!と批判されて超評判が悪かったらしい。でも、子どもたちは保育園にあったアンパンマンの絵本をボロボロになるまで読み回していたらしく、出版から15年経って、アニメが放映されることに。やなせ先生、69才の時です。

69才から94才で亡くなるまで、ずっとアンパンマンを作り続けたわけです。すごすぎます。

で、何がいいかって、「全部のキャラクターに人間味がある」んです。(シナリオがいい、という話もあるかもしれないけれど)

「子どもがみるアニメだから」と、安易に「いい人」ばっかり出さないところが、子どもの心を掴んで離さないんじゃないかと思う。アンパンマンの世界は、世の中を表しているなあという。「こういう人、いるよね」って思わせるキャラが混在しているんです。

かわいいだけじゃなく、トゲのある子も

やなせ先生、86歳の時に生み出された最強のメインキャラが「コキンちゃん」。実は、私、アニメ見るまで存在を知りませんでした。でも、20代くらいの女性がリュックにキーホルダーつけてるくらい人気なんですよね。

ドキンちゃんの妹分という設定なんだが、特技はなんと「ウソ泣き」!
わがまま放題の末っ子キャラで、困るとウソ泣きして難を逃れる、という悪知恵の働く女の子。

「アンパンマン=教育的で道徳っぽいアニメ」だと思っていたのに、このキャラを知って、私のなかで随分イメージが変わりました。

最近見た回では、「マーガレット姫」という、マーガレットの頭した女の子がいるんですが、この子もすごい。顔はすごいかわいくて大人しそうなのに、かなりツンケンしてる。道を教えてもらっても「ワタクシ、道に迷ったりしませんわ」と、お礼も言わず去って行く。素直なところもあるけど、かわいげはないんですね。

他にも「胡蝶蘭さん」という、文字通り「胡蝶蘭」の形をした美しいキャラがいるんですが、「世界で一番美しいのは、この私。私のように美しくなるために胡蝶蘭を配って差し上げますわ」と、高飛車なセリフを言っちゃう。

「鉄火のコマキちゃん」っていう、鉄火巻き作る修行中のおてんば娘がいるのだけれど、この子も超クセがある。全然、人のいうことを聞かない! まっすぐなんだけど、人の迷惑になることしかやらないんだよね。

もちろん、ストーリーの中でこのキャラたちのいいところも描いているんだけれど、結構クセのある性格を前面に出していて飽きない。アクが強い人だけど、ばいきんまんによって巻き込まれるトラブルを一緒に解決していく、というあたりが「いろんな人がいるけど協力しあう」っていう学ぶべきところがあるんですね。

自信のない男の子も、登場

カツ丼マンっていう、昔からいる丼の頭した定番キャラは、超自信家。彼には「たまご丼マン」という弟がいるのだが、華のある「カツ丼」に比べて「地味」な「たまご丼」は、「僕なんて・・・」が口癖の自信のない男の子。

「ビクビクちゃん」という、おばけなのにビクビクしている男の子は、気が弱くて暗いところが苦手なキャラだし、「にんにく小僧」っていう寺で修行しているにんにくの顔したキャラは、考えなしに突っ走っていっつも失敗して和尚様に怒られている。

とにかく、「あー、こういう人いるわ」っていうキャラが毎週出てくるから、人間観察している気持ちになる。

みんな、みんな生きているんだ友だちなんだ

アンパンマンの世界は、みんな1つ、絶対に特技を持っていて、それを誇りに思って生きているように描いているんです。

キャラ、というのが1つの特徴をデフォルメして創るものだから、上記に書いたことは「当たり前」なのかもしれないけれど、1700体のキャラに「命を吹き込む」というのは、ものすごいことだと思うんです。

いろんな人のいろんな面をフラットに取り入れて、「みんな間違ってない」って描く、この素晴らしさ。

アンパンマンは商業的にも成功していて、絵本が累計8000万部も売れているし、おもちゃも「ことば図鑑スーパーデラックス」という音の出るおもちゃなんて1万円もするのに100万台突破。(これが、すごい丁寧な作りなんだよ・・・)

ビジネス的にも見ていて勉強になるところが、たくさんあるわけです。(今さら言うことじゃないんだけど)

「手のひらをたいように」の歌詞にある「みんなみんな 生きているんだ 友だちなんだ」の世界観をアニメで表しているのが、アンパンマンなんだなと思うわけです。

正義は、ひっくりかえると悪になる。でも、困っている人に自分も痛みを持って献身する、困っている人のために助ける。それが、正義。

ずっと語り継いで欲しいテーマだな、と思う。
まだ書きたい、けど書ききれない。またそのうち、アンパンマンについて書きたいと思います。

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