Mayo Shinozaki

南アジアの教育に携わっています。心惹かれる言葉、想い、考えに触れてみたい思いnoteに…

Mayo Shinozaki

南アジアの教育に携わっています。心惹かれる言葉、想い、考えに触れてみたい思いnoteに来ました。好きなもの、雑感を綴ります。[関心]多様性/インクルーシブ/開発途上国の教育/学校の中・外の多様な学び・居場所。[好きなもの]布、陶器、本、料理、コーヒー、透明水彩。1児の母

マガジン

  • 何度も読み返したい

  • 旅先で出会った布と、布にまつわる貴重な物語

    旅先で出会った布について、勝手に語り、ただ布地を眺めるアルバムです。 世界の布、国内の布について紹介されている素敵な記事もこちらに集めてさせていただいています。

  • 日本国外でも作れる美味しそうなレシピ

    海外でも手に入りやすい材料だけでつくれる、美味しそう、と思った料理家さんのレシピを自分のために集めています。

  • いつか足を運びたい

  • いつか読みたい本のための本棚

    ここで新しく出会えた、読んでみたい、と思わせていただいた本の記事。 紹介いただいた作者さんへ感謝の気持ちを込めて、いつか読む自分のために集めます。

最近の記事

  • 固定された記事

河童と、インドと、私と、母と | 9歳の偏愛

1.恐るべし学級文庫妹尾河童さんの『河童が覗いたインド』。 小学4年生の時、教室の後ろのランドセル入れの棚の隅にひっそりとあった「学級文庫コーナー」で、この本を見つけて、何気なく手に取った私。 「うわ・・これ、ぜんぶ手書きだ。。。すごい」 見知らぬ国インド。の多様な世界、人々、暮らし、がギュッと精密な手書きの絵と文字に込められている。美しい建築や風景はもちろん、乗り物、宿の間取り、菩提樹、セクシーすぎる遺跡、ガンジス川での沐浴、サリーの着用方法、道端の不思議なビジネス、

    • 大好きな絵本 | たいようオルガン

      私は、誰かの本棚を見せてもらうことがすごく好きです。 それは、友人の部屋の本棚だったり、セレクト本屋さんの棚だったり。 その人の世界観や価値観、大切にしていることが伝わってきたり、自分の知らなかった分野の魅力に気づかせてもらったりすることが好きです。 私もオープン本棚のように、誰かにシェアしたい出会えて嬉しかった本を少しずつ紹介したいと思います。 荒井良二さんの絵本「たいようオルガン」。 27歳の時、別の用事で百貨店の中を歩いていて、とてもドキドキするカラフルな色彩に惹

      • 水彩絵の具で可愛いお花や動物を描ける:)眺めて楽しいおススメ海外YouTube集

        テキスタイルや文房具などで見かける、水彩絵の具で描かれたお花。 プロじゃないけど、自分で描いてみたいと思ったことはありませんか? 私はイラストや絵をプロとも趣味ともしていない、完全なるド素人なのですが、ロックダウンで自宅勤務が続き自宅で過ごす時間が多いという環境に背中を押され、密かにずっと気になっていた、水彩画を始めてみました。 絵を習うというより、水彩絵の具で遊んでみたかった、可愛い絵を書いてみたかった、という動機です。 高校時代に美術の先生をお父さんに持つ同級生が、

        • 大好きな絵本 | 魔女図鑑

          私は、誰かの本棚を見せてもらうことがすごく好きです。 それは、友人の部屋の本棚だったり、セレクト本屋さんの棚だったり。 その人の世界観や価値観、大切にしていることが伝わってきたり、自分の知らなかった分野の魅力に気づかせてもらったりすることが好きです。 いろんな方のブックカバーチャレンジを見せてもらうことも、本棚を見せてもらうことに似た楽しみがありました。 私もオープン本棚?のように、誰かにシェアしたい本を少しずつマガジンにまとめていこうと思っています。 「魔女図鑑」は小

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        記事

          #13 パキスタン | ラホール旧市街のリボン屋さん

          本日は布でなく、リボンのお話。 ラホールという古都の旧市街に、いくつかリボン屋さんがありました。 パキスタンの女性が、胸元を覆うように垂らしたり、頭をふわっと覆う大きめのストールのような布をドゥバッターと呼ぶのですが、こちらのお店は、ドゥバッターの縁に自分の好きなリボンを選んで縫い付けてもらうところのようです。 男の子が、仕上がった(リボンが縁に縫い付けられた)ドゥバッターを畳んでいるところ。 この旧市街にお店や自宅を持つ人たちの暮らしは、決して経済的に豊かではなさそ

          #13 パキスタン | ラホール旧市街のリボン屋さん

          #12 パキスタン | シンド | アジュラック

          #2、#8に引き続き、パキスタンのシンド州に伝わる染物アジュラックです。 こちらはペイズリー、勾玉型の植物文様です。 このペイズリー柄の起源は諸説あって、一説として、西アジアに古くから伝承される“生命の樹”がモチーフとされています。カシミール地方においては糸杉に由来するという説があるそうです(出典はこちら)。 初期段階の胎児、尾を引いた生命の塊、という説もあるそうで、どれも生命を指すような意味合いがありそうです。 このグレージュの色合いは、日本の服にも合わせやすいよう

          #12 パキスタン | シンド | アジュラック

          #8 パキスタン | シンド | アジュラック

          パキスタンのシンド州に伝わる染色技法、アジュラック(Ajrak)。 アジュラックの技法はなんと、、インダス文明から続いているそう。 #2で紹介したアジュラックより、生地が薄くて、模様が細かいです。サテンのような薄地のストール。 生地の両端には、モスクのタイルみたいな大きめのモチーフがあります。 この、青と黄色の組み合わせのアジュラックも、よく遭遇します。 そして好きです。 星みたいな模様が可愛いです。 #パキスタン #インダス文明 #染物 #手仕事 #南アジア 

          #8 パキスタン | シンド | アジュラック

          #7 パキスタン | Koel | hand block printing

          ふたたび、パキスタンのお洒落なエシカルブランドKoelから。 透明感がある縮み加工のある布地に、金色・銀色・白色のブロックプリントが施されたストール。 パキスタンで女性が、胸の前を隠したり髪の毛を覆うドゥバッターよりも、短めの小さなストール。 ただただ、布地をじっと間近で眺めるのが好きです。 眼福。

          #7 パキスタン | Koel | hand block printing

          #6 パキスタン | Koel | hand block printing

          パキスタンのシンド州で生まれたお洒落なエシカルブランド、Koelで購入したカミーズの布地です。 生地の糸も天然素材の染料で染めて織られています。 日本の民芸館でも出会えそうな色合いと生地感。 その上に、金色と黒色のブロックプリントで模様がついています。 こちらも着すぎて、金色・黒色が薄くなってきてしまったけど、ペイズリー柄がかわいいです。 パキスタン人女性的にはとっても地味~な色合いですが、日本人の私はとっても好みでした。 Koel、カラチとラホールにしかお店が無

          #6 パキスタン | Koel | hand block printing

          #5 パキスタン | hand block printing

          パキスタンのブロックプリント。 ブロックプリントは、版画のように、スタンプのように、染色材で布に模様をつけていく伝統技法です。 何を隠そう、いや隠しませんが、このブロックプリントの布地がとても好きなのです。 手しごとのビーズのモチーフもかわいい。 こういうのをじっと近くで眺めるのが好き。 パキスタンの首都イスラマバードにある、国内フェアトレードっぽいお店「カヤル」でカミーズ(ワンピース・チュニックみたいなスリット入りの上着)として仕立てられていたものを購入。 サイ

          #5 パキスタン | hand block printing

          #4 バングラデシュ | 国産 | ブルブルタオル

          当時バングラデシュに赴任されていた職場の先輩から頂いたものです。 「ブルブルタオル」という面白いネーミングの商品名だそうで、文字通り身体を拭いたり、手ぬぐいのように使うような布だそうです。 織り込まれて浮かび上がってきている模様が、こまやかに可愛いです。 「100円くらいよ」と言ってましたが、この織物をその値段で、機械で国産で作れるバングラデシュの繊維業の勢いを感じられた布です。 #バングラデシュ #世界の布 #南アジア #旅行 

          #4 バングラデシュ | 国産 | ブルブルタオル

          #3 モザンビーク | 国産 | カポラナ

          モザンビークで見つけたカポラナと呼ばれる布です。 モザンビークは、南アフリカの右横、マダガスカル島の対岸にある、ポルトガル語圏のアフリカの国です。 「アフリカの女性」と聞くと、原色のカラフルで個性的な柄でいろどられた布に身を包んだ姿を思い浮かべる方がいらっしゃるでしょうか。 そのカラフルな布は、洋服を仕立てる生地としてはもちろん、かっこよく頭を包んだり、風呂敷のようにも、ピクニックシートのようにも、収穫した米を干すのにも、頭の上に水を入れた容器を乗せて運ぶ時のクッション

          #3 モザンビーク | 国産 | カポラナ

          #2 パキスタン | シンド | アジュラック

          パキスタンのシンド州に伝わる染めもの、アジュラック。 シンド州の州都は、小説「沈まぬ太陽」の最初の場面で主人公が左遷されるあのカラチです。 カラチはすごく都会だけれど、シンド州を北上すると世界史で習ったモヘンジョダロ遺跡があったり、イギリスに植民地支配される前の王国時代から伝わるご飯のレシピが美味しかったり。 アジュラックは、いろんな色の組み合わせがあるけれど、一番メジャーなのはこの「赤と青」かもしれない。 訪問先で頂いた布を、シャルワール・カミーズという現地のワンピ

          #2 パキスタン | シンド | アジュラック

          #1 パキスタン | バロチスタン | 刺繍

          パキスタンのバロチスタン州で見つけた刺繍の布です。 バロチスタン州は、パキスタンとアフガニスタンの国境に接したところにあります。 砂の土地。暑さも寒さも厳しい。 自分たちの家畜と一緒に、季節によって場所を移動する家族もいます。 女性の頭からお尻までをふわっと包める大きさ。 透け感があります。 鏡を縫い込んだミラーワークがあります。 作り手の女性の存在を感じながら、布地の感触や、手仕事を眺めるのが好きです。 #パキスタン #布 #刺繍 #世界の布 #手仕事 #バ

          #1 パキスタン | バロチスタン | 刺繍