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今はきっとパワーを溜めているとき
年度が変わってから約半年。
振り返るとうまくいかないことの方が多かった。
仕事、家庭、プライベート。
落ち込むことが多く感じた。
毎回、悩んで、悩んで、悩んだ。
それでも少しずつ前に前にと進もうとした。
仕事はみんなを追いかけていた。
一番下でまだまだ一人前とは言えないから、必死で仕事を覚えようとした。
そんな時に上司に、業務中心にならないでもっと入居者とコミュニケーションを取ってほしいと言われた。本当にその通りだった。
やらなきゃいけないことは沢山ある。
そればかり追うと大切なものを忘れてしまう。二つの狭間をもがく苦しい毎日だった。
こんな日もいつか愛せるようになりたい。
家庭でも、なかなか授かることが出来ず悩んだ。不妊治療も視野に入れて自分の身体と向き合った。
ちょっとしたことにナイーブになって、卑屈になって、本当に嫌な私にたくさん出会った。
病院に行くたびに、自分は欠陥品のように思えて辛くなった。幸せそうな家族を見て、ひどく落ち込んだ。
なんて奴だ、と自分を沢山責めた。
こんなことから生み出せるものはない。
でも自分の身体と向き合った日々は褒めたい。
こんな感じで低空飛行の日々。
そして村上春樹の素敵な言葉に出会った。
そしてその砂嵐が終わったとき、どうやってそいつをくぐり抜けて生きのびることができたのか、君にはよく理解できないはずだ。いやほんとうにそいつが去ってしまったのかどうかもたしかじゃないはずだ。でもひとつだけはっきりしていることがある。その嵐から出てきた君は、そこに足を踏みいれたときの君じゃないっていうことだ。そう、それが砂嵐というものの意味なんだ。
(村上春樹著『海辺のカフカ/上巻』より)
涙が出てた。
少しずつ私は変われる。
この日々は次に進むためにパワーを溜めているときだと信じたい。
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