障害年金の申請と失敗
今回うつ病になるまで、障害年金の存在を知らなかった私は、Twitterで知り合ったうつ病仲間のおかげで障害年金を知りました。
ネットで詳しく調べてみると、どうやら初診日に国民年金または厚生年金に加入しており、初診から1年半経っていれば申請できるとのこと。
当時(5年前)18歳で正社員として働いていた私は、どうやら対象に含まれるようでした。
そこで手続きでやったこと、そして失敗談、結果をまとめてみます。
遡及請求の存在
さらに詳しく調べると、遡及請求といって、初診から1年半後の診断書があれば、今までもらっていなかった分をまとめて受け取れるというシステムがあることを知りました。
初診は5年前なので、遡及請求ができたら3年半分がもらえるということで、もし私がうつ病で働けなくなっても、しばらくは生きていけると思い。請求してみることにしました。
幸いにも、初診時と同じ市内に住んでおり、私が通った病院も、すべてご健在だったので、初診時から遡って手続きしました。
手続き①年金事務所に行く
まず、通帳と印鑑と年金手帳を持って年金事務所に行って、障害年金の申請をしたい旨を伝えます。
職員さんが必要な書類を一式渡してくれるので、指示された通りに書類を集めます。
必要な書類は、初診時の状態を書いてもらう診断書(初診日証明書)のほかに、初診から1年半後から3か月以内の状態の診断書、現在の状態の診断書、戸籍謄本の4種類でした。
書類①初診時の診断書を書いてもらう(初診日証明書)
初診時のメンタルクリニックに問い合わせして、初診時の状態の診断書をかいてもらえるか聞きます。
書いてもらえそうであれば、書いてもらいます。
診断書代がかかります。
書類②初診から1年半~1年8か月の診断書を書いてもらう
遡及請求する場合のみですが、初診から1年半を過ぎたころの診断書が必要です。
当時通っていたメンタルクリニックに問い合せして、そのころ通っていたかどうか、診断書を書いてもらえるか聞きます。
診断書代がかかります。
書類③現在の診断書を書いてもらう
現在の状態の診断書を書いてもらいます。
現在通っているクリニックに、あらかじめ障害年金の書類を書いてもらえるか聞いておいたほうがいいです。
もちろん診断書代がかかります。
噂によれば働けているか否か。仮に一人暮らしをした場合日常生活を送れるか否かが等級に大きく関わるようなので、主治医にそのあたりを詳しく話しておくといいと思います。
書類④戸籍謄本をもらう
市役所で戸籍謄本をもらいます。
年金事務所で言われるかと思いますが、ご結婚、ご出産の時期も重要になるので、家族全員分の戸籍謄本が必要です。
マイナンバーを記入することもあったので、マイナンバーがついているもののほうがいいと思います。
書類代がかかります。
手続き②再度年金事務所に行く
書類を全部集めたら、再度年金事務所に行きます。
私の場合はその時点で、職員さんに言われるがまま病歴・就労状況等申立書を書きました。
書類にはたくさんハンコを押さなければならないので、ハンコを持って行きましょう。
そこで問題なければ、手続きは終了です。
私の場合
2016年12月15日ごろに激しい胃痛で胃腸科に行き、「ストレス性ですね」と言われ機能性ディスペプシアと診断されました。
その後、初めてのメンタルクリニックに行ったのは2016年1月15日ごろ、「抑うつ神経症」と診断されました。
胃腸科の受診からちょうど1年半後の2018年6月30日までメンタルクリニックに通っており、そこを1年半後の認定日としました。
そして最後に現在の状況の診断書ですが、ここで問題があり…。
私は診断書を提出の上週に1回お休みをいただいて働いていたのですが、その時通っていた個人経営のメンタルクリニックのおじいちゃん先生に、「働けているならあなたは障害者じゃないから書けません」と言われました。
何度も説得するも、「私はそんなの書いたことないから」と突き放されてしまい、話が通じないので障害年金の診断書を書いてもらうために転院しました。
新しいクリニックの初診では、「今はまだあなたのことが分からないので診断書は書けません」と言われましたが、2か月ほど通った頃に診断書を書いてくれました。
こうして、無事に全ての書類が用意できました。
年金事務所からの電話
書類提出から2か月半くらい経った頃、年金事務所の職員さんから電話がかかってきました。
内容は、「胃腸科の診断書は初診としては扱われなかったので、初めてメンタルクリニックに通った日が初診日になります」「初診から1年半後はメンタルクリニックに通っていないので、遡及請求はできないです」とのこと。
なんだかどん底に叩きつけられた気分でした。
たった15日、最終通院日が足りなかっただけで。
3年半分がなくなってしまいました。
今でもモヤモヤします。
ネットでは「初診はストレス性の体調不良で内科を受診したときでOK」などと書いてあったのに。
もしかしたら社労士さんに手続きしてもらっていたら、もっとうまくやってもらえて遡及請求分ももらえていたのかもしれません。
傷病名に「機能性ディスペプシア」と書かれていたので別の病気とみなされてしまったのかもしれません。
まぁ、過ぎたことをくよくよ考えても仕方ないですよね。
過去の自分をいくら攻めたところで、結果が変わるわけでもない。
あきらめます。
2度目の申請とその結果
一度書類を戻されてしまったので、また年金事務所に病歴・就労状況等申立書を書き直しに行きました。
ダメもとで、初めて鬱の症状が出た頃に行っていた内科に電話しましたが、初診日は変わりませんでした。
1回目の申請から3ヵ月経つ頃、年金事務所から手紙が送られてきました。
内容は、「審査に時間がかかっているので遅れます」ということでした。
ずっとモヤモヤしたまま待ちました。
そして4ヵ月目、ついに結果が出ました。
結果は、3級受給でした。
しかし、申請中にはもう休職していたので、休職中に申請していたらまた違ったかもしれません。
結果が出るまでに時間がかかってしまったので、年金をもらえるころには私はお金の不安が強いあまり無理して復職してしまっていました。
色々後悔はあるものの、働きながらでも障害年金を受給できたのは助かりました。
ちなみに、傷病手当金をもらいながら障害年金をもらってしまうと、傷病手当金のほうが優先度が低い(?)ため、障害年金受給分は返さなければなりません。
ため息が出ちゃいますね。
結局、私はなにも信じられなくなり、自分の健康を犠牲にしてフルタイムで働くことを選びました。
これから障害年金を受給する方は、私のような失敗がないように、社労士さんにお願いするのをおすすめします。
ではまた。
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