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祝・映画「Shang-Chi」誇り高きマーベルヒーロー

ヒーロー&アクション映画と遠く距離をおいて、これまでの人生を送って来た私。

この映画は、3個目のMarvel映画であった。

記念すべき一つ目のマーベル映画はこちら

上の投稿でも書いたが、当地に住む人々はみんなマーベル映画が大好きである。新しいのが出ると必ず観に行く人が殆どだと思う。うちのパートナーも同じく、それらが大好きである。

その、マーベルからSimu Liu主演の初!アジア系が主役となる新作が出るということは、私も結構前から知っていた。主演のSimuは、私が住むトロントを舞台にしたドラマにも出演。そして彼自身もその昔、トロントの金融街で会計士として働いていた(中国からカナダに移民した両親を持ち→会計士→俳優になりたいという夢を諦められず転身→という、すごいチャレンジ精神!)という、そんな地元愛、贔屓目もあり勝手に応援していた。

でもまあ、ヒーロー映画だし、観る事はないかなぁ、と思っていた矢先「すごい面白いらしい」とパートナーから聞き、彼が「映画館で観たい」というので便乗した。

ところで、マーベル初心者の私。それらの映画はそれぞれ単体で作られているものでもシリーズというか繋がっているようだ。パートナーは「多分、二作品くらい予習した方がいいかも」と言って来た。え。予習?

前夜に「Doctor Strange」を鑑賞。

あ!マーベルってコメディとしても面白いんだ~!という素直な感想を持った。北米で暮らしているからもあるかもしれないけれど、ああこういう面白ポイントも人気の理由なのね、と知った。

そして次の日、意気揚々と観て来ました!面白かった。特に、SimuとAwkwafinaの絡みが最高だった。彼ら二人は、今北米のアジア系コミュニティを代表する二人なんじゃないだろうか。

Simuはカナダ人という事もあって、本編が始まる前、映画館での予告や広告宣伝でも大活躍だった。

広告の一つは「まだ売れる前、スパイダーマンのスーツを着て子どもの誕生日会を盛り上げる仕事をした事があった。”スーツの下の顔は絶対に見せてはいけないよ、アジア人だとバレるから”と言われた。今、私達はなんにでもなれる。」みたいなメッセージを彼自身が落ち着いて話す短いもので(クリップを探してみたけれど、見つけられなかった)とても良かった。

それだけ見ただけでも映画館に来た甲斐があった。彼はProudly Canadian, proudly Asian(自分は誇り高きカナダ人、誇り高きアジア人)を体感させてくれる人だなぁ、と勝手に思った。

あまり詳しくないから偉そうに語るつもりはないが、北米で「Black Panther」が公開された時も、人々はとても興奮し、作品はとても重要視されていると聞く。

今、その時と同じような熱を感じるし、実際「Black Panther」を引き合いに出して「おめでとう」と称賛するインタビューを観た。

それから前に、南アジア系が「私たちは滅多にスポットライトが当たらない」みたいに言ってたネタを聞いた事があって、その日、映画館の出口で南アジア系の若者グループを観ながら(やっぱりアジア系が主役の大作を観るのは嬉しいものだな、彼らもそういう作品にこれから出会えるといいな)と、単純な私は思いました。

ところで、ですけど、私は近頃、

私の住んでいるトロントという都市の多様性「カナダ=ヨーロッパ系が多く住んでいる国かもしれないが、トロント市でいうと色んな人種や民族が住んでいる街である」というのを発信していくのが、私にかせられた使命なのかも…と思って来ている。

私の家の近所はJewish peopleが沢山住む地域として知られており、すぐ近くにもユダヤ教の宗教施設がある。正装して歩く方を沢山見かけたりする。

それぞれが、自身のバックグラウンドを誇り高く思って生きていける社会。映画を観て、色々考えた。

これらのインタビュー、おすすめです。

⇩アジア系としての初ヒーローについて

⇩ストックフォトモデルとしての過去がインターネット上で話題になっている話

⇩カナダのメディアによるインタビュー、移民の子どもとしての思い出も語っている

⇩ちょっと映画とは関係ないが「へえ、彼、カナディアンなんだ」と思われた方はこちらをどうぞ。アメリカとカナダの違いなんかについて楽しく語っている。周りのみんなはアメリカ人。

⇩他のキャストを含んだ楽しいインタビュー

⇩この動画も面白かった。どんだけ観てんの

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トップ画像はこちらから拝借しました

https://collider.com/shang-chi-ten-rings-powers-origin-explained/




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