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【サピエンス全史】こおるかもの読書ノートVol.02

こんにちは、こおるかもです。

今回の読書ノートはこちら、「サピエンス全史」を取り上げたいと思います。

出版は2016年だそうですが、今でも本屋さんで人気のベストセラー本です。僕は2019年に読んで読書ノートを作っていました。

ぼくの読書ノートでは、本の内容を限りなく正確に保ったまま圧縮するスタイルを取っていますので、かなり長文ですが、これを読めば本書の論旨がかなり正確に把握できます。

今回は要約を先に掲載しました。そちらを読んで内容がより一層気になった方は、ぜひ本文もお楽しみください。

それでは行ってみましょう。

要約

本書は、人類(ホモ・サピエンス)の歴史を4つの「革命」に沿って説明する。そしてそのそれぞれの革命の中で、いかにして「虚構=想像上の秩序」が人類社会を支えてきたかを指摘する。

認知革命(約7万年前)では、ホモサピエンスは言語能力によって超自然的な考え(アニミズム的な原始宗教=虚構)を共有する能力が発達し、小規模な共同体を形成する力を得た。その結果、ネアンデルタール人やその他の多くの大型の肉食動物を絶滅させ、ホモサピエンスは繁栄した。

農業革命(約1万2千年前)では、共同体が定住し、人口が爆発的に増え、結果的に飢餓が蔓延した。そこで、一神教(虚構)が誕生し、共同体を統率するためのヒエラルキーが正当化され、エリートによる管理社会が発達し、さらに繫栄した。

科学革命(約500年前)では、従来の宗教に代わってヒューマニズム(人間性の崇拝=虚構)が支配した。その結果、人間が知性を駆使して新たな知識を獲得するという、科学の営みを通じて進歩できるという進歩史観が生まれた。

産業革命(約150年前)では、資本主義(経済成長が永遠に続くことを前提とした虚構)が発達し、経済成長こそが進歩=善であるというイデオロギーと結びついた。そして機械化が進み、食料が飛躍的に増大し、農業革命以来の共同体を維持する必要がなくなった。その結果、国家と企業が強大化し、ひとびとは孤立し、国家や企業から搾取されるようになった。

現代において、人類にとっての幸福とはなんであろうか?かつての宗教社会(キリスト教や仏教)では、幸福には客観的な尺度や規範があった。しかし、現代の自由主義社会では、「あなたが幸せだと感じるかどうか」が尺度とされる。

一方で、一部の資本家が国家や企業さえも支配し、貧富の格差は広がるばかりである。さらに、技術の進歩は、人間の死さえも「技術課題」とみなし始めている。人間を自由に改良できるヒューマンエンハンスメントの問題が提起されるようになっている。

今、私たちは、「私たちはなにになりたいのか?」と問うことが必要だ。

こおるかもによる「サピエンス全史」要約

認知革命(約7万年前)

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