乳児健診の憂鬱
はぁ。。。
指にできた逆剥けのように、大したことはないけど気になって仕方がないイベントが近づいていた。
その名も、9・10ヶ月健診。
健診には必ず保健師さんによる育児相談がマンツーマンである。
どうもこれが苦手なのだ。
保健師さんとのファーストコンタクト
保健師さんとのファーストコンタクトは妊娠中の家庭訪問だった。
そこで、育児で頼れる人は身近にいるか?と聞かれた。
もちろんいるよ!
夫や母や友人たちがいるよ!!
と誇らしげに答えたところ、母や友人たちはどこに住んでいるのか聞かれた。
実家の周辺だと答えると、では、お住まいの近くに住んでいる身近な方はいますか?と問われ、夫以外にはいないと回答すると、少し怪訝そうに何かメモを取られた。
あれ?
近所に頼れるママ友がいないのってそんなにまずいことなのか!?とたちまち不安でいっぱいになった。
ママ友を今から作ろうかと思ったけど、元々そんなに友だちを作るのが上手くないし、そもそもママ友ってどうやって作ったら良いかわからず作れなかった。
出産して10ヶ月近く経った今、『身近』にママ友がいなくても全く困ってない。
何で困ってないのか。
悩みことがあればネットで検索できるからだ。
めちゃくちゃ詳しく解説してくれるYouTubeもたくさんあるし、note上でやり取りさせていただいている戦友(心の中で勝手に呼ばせていただいています)の方たちもいる。
確かにひと昔前は『身近』といえば物理的な距離のことを指しただろうが、少なくとも生後10ヶ月まではもはやネットが物理的な壁など飛び越えてくれる。
ということを保健師さんに声を大にしてお伝えしたい。
3・4ヶ月健診
その頃は、息子がミルクをあまり飲まないことで悩んでいた。
小児科でも相談していて、一回で飲む量が少ないならば、飲む頻度を増やすことを提案してもらってそれを実践していた。
健診でそのことを包み隠さず話すと、粉ミルクの場合、飲む間隔は3時間は空けるよう指導された。
3時間以内に欲しがったら、代わりに麦茶や白湯をあげてはどうかと提案された。
その提案は正直言ってとても雑だと思った。
まず第一に、粉ミルクの品質は上がっており、胃に負担がかからなくなってきている。
それに、胃の消化スピードには個人差があるので、杓子定規に全ての赤ちゃんに3時間ルールを適用する必要はない。
当時の息子は成長曲線でも適正な体重になっていたし、かかりつけ医からも頻回で良いとアドバイスを受けていた。
きっと相談業務の指導要領に3時間空けると記載されているから言ってるんだろうなと感じた。
9・10ヶ月健診
これまでの2回の経験から、今回とても気が重かった。
我が息子の離乳食は、こんな感じなのだ。
朝:卵白、ベビーフードのおかゆ
昼:食パン、ベビーダノン、バナナ
夕:なし
離乳食の理想型からは程遠く、絶対このことで言われるに違いない。
案の定、離乳食がうまく進んでないことを伝えたら、問答無用で管理栄養士によるマンツーマン指導になった。
毎食、炭水化物とタンパク質とビタミンミネラルを摂るようにと言われた。
いや、ちゃうねん。
知ってるねんそんなこと。
知ってるけど、食べへんねん!!
管理栄養士さんなので、栄養の観点から気遣ってくれている事はよくわかる。
けれど、栄養が全てではない。
栄養を優先させると、息子の場合、ギャン泣きのなか、毎食1時間かけて食べさせることになる。
こんな苦痛の中食べるのが食事だったっけ?
ご飯って楽しいことじゃなかったっけ?
毎日毎日泣きながら食べる息子を前に何度も自問自答をした。
来る日も来る日も食べるのが嫌で仕方がない息子と対峙して、食べたくない息子の気持ちを受け止めてみよう。と思い始めた。
卵白と食パン(小麦)は規定通り食べられたらそれで良い。
後は機嫌が良ければ完食を目指す。
内心不安でいっぱいだったけど、自分なりに悪戦苦闘のなか決めて進めてきた。
こんな思いは短時間では伝えられるはずもなく、またしても口調は穏やかで優しいけれど、杓子定規に、教科書通りに指導された。
自分のこれまでの努力が否定されたようで辛かった。
帰りの車の中で、夫の前で久々にがっつり泣いてしまった。
悔しさと、これまでの離乳食のしんどさと、不安とが渦巻いて堪えられなくなった。
泣いてすっきりした。
腹が決まった。
やっぱり、自分で決めたことを粛々とやろう。それが離乳食の教科書からかけ離れていようとも。
ご飯を食べることが楽しいことってことをこれからも息子に伝えていこう。
そして、次回の健診では『正解』を言うことにしよう。
彼女らの立場からすると、指導要領に則って指導する責務があるのだ。
だから相談をされれば応えるしかない。
けれど、私は困ってない。
毎回保健師さんがこれは問題だ!と感じて指導してくるのだ。
困っていれば健診を待つまでもなく自分で調べるし考えるし、必要であればお金を出してでも相談する。
私にとって、相談したい相手は保健師さんではない。
だから、最短時間で健診を終えることにしよう。その方が私の精神衛生上良い。
そんなことを学んだ1日だった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?