FANTASIA

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    わたしたちが泳げばそこは海

最近の記事

ずっと「いい感じのノート」がほしいと思っているが、自分にとっての「いい感じのノート」が何なのかイメージできてないので一生探し続ける気もする

    • 生存戦略と新しい「おともだち」

      上司と社会にピリつきながら一年の中で一番好きな季節を過ごしている。この季節の夜風ってなんって最高なんだろうね 風 とか 花 とか 緑、とか。目の前で揺れるものの存在だけで実は生き延びれたりできる自分がいる。それはやっぱりそれらが自分たちと同じ生命体だからで、風なんて、体に直に触れてもらえる超密接型生命体なんじゃないかって思う。風って結局空気なのかな?空気と風って同じことを表してるのかな結局。ちょっとChatGPTに聞いてみよう。というのも、若様ことオードリーの若林が最近Cha

      • 後にも先にも

        今日も昨日も、週末は人と桜を見ていた。 いつもは一人で近くの公園やらの桜をスンと見ることのほうが多いが、今年はすこし慌ただしい気持ちで見ている。桜を見るのは、一人で少し寂しいくらいがちょうどいいのかもしれないな、と、いつも寂しいなと思いながら見ているくせに思ってしまう。 でも、今年中に引越す予定があるから、近くの公園の桜を見るのももう今年で終わりなのかもしれないな。引越しても見に来ることはできるかもしれないけど、この街に住んでいる状態で見ることはこの先ないだろう。 親と会う

        • はやく坂口恭平さんの本が読めますように

        ずっと「いい感じのノート」がほしいと思っているが、自分にとっての「いい感じのノート」が何なのかイメージできてないので一生探し続ける気もする

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        記事

          桜前線

          さくらの開花予報がニュースで流れるこの時期に、その名前の幼なじみとひさしぶりに会うことができた。 まるで春の訪れというものが人間の姿になって会いに来てくれたような、そんな心地よさを感じた。 私はいつも彼女の虜で、彼女が幼いころ隣に引越してくるまで、私は自分という人間がどういう人間として生まれたのか、あまりわかっていなかったように思う。一年先をゆく彼女の後を追うように、同じ中学を受験した。あんなに仲の良かった同学年の友達たちがいたのに、取り憑かれたように追いかけてしまったのだ。

          桜前線

          春がうらら

          ワインが好きだ。友達が良かったと言っていた『金の国 水の国』を家で観ていたら、水の貴重な金の国が水の代わりにワインを飲むんだと言っていて脳裏にワインがある一週間だったから成城石井なんぞには寄らず最寄り駅のファミマで、でもちゃんと巷で絶賛されてるらしい赤ワインを買って金夜をやっていた。 実家だと週末前の夜にだらだら飲むのが好きな両親がおつまみにお菓子やらチョコやらいつもびゃっと出してくれるから一人暮らしなのについ買い込んでお腹いっぱいになってることが多い。何も考えずボトルで買っ

          春がうらら

          人間の皮

          こないだの出張から帰ってきたっきり、そのまま洗濯かごに投げっぱなしになっていたしわのできたスーツを、もう一度アイロンで伸ばしている。 もう最近何でも自分の比喩に見える。 熱で伸ばしているのはしわじゃなくて本当は何?よれた心?洗濯しないまま、ごまかしてまた着るみたいな。そんなこと、Xにはふざけたって書けやしない。 前職の中途半端な開発者のせいでどうにも中途半端な不具合を持ったままのこのシステムだって、HSPを名乗ってみるもギリズタボロで働けてしまう中途半端な自分のようだ。いっそ

          人間の皮

          誰かの街の片隅で

          未知の駅、王子にある元プラネタリウム・北とぴあで春のMIZ。知らない街に降りるのはドキドキしてしまう。北とぴあという全く聞いたことのないそこは、玉置さんにとって初めての東京だったそうな。MCの中で王子のことをたくさん話したそうにしている様を見ていて、ああ、この街も誰かにとっての場所であり、その人を形成した一部なんだと実感する。 私的な話、今年は学生の頃から住んでいる街から引越したいと思っていて、都心にはほど遠い今の家には、学生の私と社会人になった私の2人がいて、(ある漫画を

          誰かの街の片隅で

          言葉という枠組みでは想像できない

          会社で課題を出されたので、分からない言葉をネットでひたすら調べていた。弊社は医療IT関係のため、システムの基礎的な知識について調べて回っていた。医療業界では度々、さまざまなシステムを導入している訳だが、そもそも目に見えないネットワークの世界を「〜するシステム」やら「〜が規格の装置」などと謳われた文が多く、物事を端的に言い切ることを「回答」として空欄を埋めていく作業は、無理やり形づけられた記号と化して、上手く頭に入らない。目に見えないものほど大事だといわれる今世で、こんなにも曖

          言葉という枠組みでは想像できない

          余白が大きくて帰れない

          正月、上京して何度目かの実家への帰省。 帰省は欠かせない。本当は、どこの誰よりも早く実家のこたつにたどり着き潜り込んでは、我が猫のお腹に顔を埋め、スー、ハーとできない息継ぎ幸せな窒息をしたいことこの上無しなのだけれど。そうした欲望とは裏腹に、現地にいる友達、先輩、後輩の何と楽しいことか。2年越しの忘年会を逃げ切ることなんて到底できなくて、飛び乗りたかった最終列車はいつ、何人たりとも間に合った試しは無い。2年前の自分は2年前と同じく私の手を引き今のマンションへ向かう。 ままなら

          余白が大きくて帰れない

          綺麗な光は

          とりわけ、目的地も決められずにいたあの頃、自分が思っている以上に毎晩漂流していた。冷えない頭で考えては、身を焦がす。8割型、目の前の相手に何も伝えられていなかったんだ、と感じる。そう思うとやっぱり闇深くて、おっかない日々だったんだ、とも。結局存在しているだけじゃ、生きてはいけても楽しめないのだ。 勝手に入ってきた可愛げのない大きさのクモにも実は前よりは怯えなくなっていて、換気の悪いこの部屋にはいつのまにかたくさんのものが入り乱れている。風は扉を開けてやっと通り抜ける。 私の

          綺麗な光は

          ファンタジアは今日の今日まで

          言いたいことなんて山ほどあって、ただそのどれも自分の声として発するのは難しい 上半期、 息つく仕方も忘れていたから、こうして反動がくる。サボる覚悟がなくて毎週末家事やら掃除に取られる時間が憂鬱さを底上げしていて、どこかで「やらない方が気持ち悪いから」、といって逃げられないと思い込んで、秒単位で過ぎていく時間がとても憎らしくて、それはもう許せなさの塊だった これからは覚悟を決めて、絶対に頑張らない日を作ることにしよう。まだ折り返しだなんて信じられなくて、実は本当にクタクタで、

          ファンタジアは今日の今日まで

          週末ホームシック

          ギリギリアウトなゆで卵をアウトとわかっていて飲む込む自分は、 アウトでも許したいと願う自分は、 いつまでもだめになったものを受け入れ続けるのだろうか、とか、そういうことを思う zineとかパンフレットって、実は読まない 読みたい文章だと思い込んでるのかもしれない でも本当に読みたい文章って、話し言葉みたいな読みやすいやつとか、素敵な表現をしているものとかで、説明文とかの分かりきったものって面倒の感情が勝ってしまう ドーナツの穴って実はどこにもない 食べすぎたらそれはそれで

          週末ホームシック

          覚えてないの

          コーヒーもケーキも美味しかったのに、今日、一人でいるのが優れなかった。 コロナがやばいから出かける気にもあまりなれず、とりあえず2つ先の駅まで自転車を走らせて今日閉店してしまうというのにずっと行けていなかった喫茶店に向かった。閉店する店に初めて行くというのは、知らない友達の輪に入っていくみたいな感じがしてちょっと気が引けたけど、行かないほうが後悔する。天気予報を信じてモーニングの予定を諦めたのに、ぱあっと晴れた天気でいけたじゃんってなる。そもそも天気予報をチェックしすぎてしま

          覚えてないの

          ベールをつくる

          やわらかな紫色と桜色に守られている。 守ってもらえるようにその色をかき集めている。 集める心が 自分を守る。 占い本に今日はいらないものの整理をすると良い日と書かれていたけど、コンビニに行く途中にある近所の花屋でラベンダーの花がずっと欲しくて、店員さんとあれこれ話していたらベランダの枯れてしまった植物をなんとかしたい気持ちがぐっと高まって、それからは、セブンで買ったアイスカフェラテをぐびーと飲み干してぱたぱたと家に帰った。この間、思ったより早く届いたワイヤレスイヤホンで音楽

          ベールをつくる

          相槌

          鮮やかな5月が大好きで、でも今年はなんだかその鮮やかさに当てられている。 3月までかなり好調で、何だってやりたい、やれる、できるの精神で毎日にみなぎっていた。4月、悲しいことが3つあって、ここから先はボーナスタイムはありませんよといわれているような、ふわふわとした精神じゃ許してもらえないような、そういう気持ちになって、なんだか酷く怒られているような気持ちになった。悲しくて、そういう矢先に処理できないタイプの感情を持たされたりして、今になって考えると結局全部想像の範疇で自分をそ