綺麗な光は
とりわけ、目的地も決められずにいたあの頃、自分が思っている以上に毎晩漂流していた。冷えない頭で考えては、身を焦がす。8割型、目の前の相手に何も伝えられていなかったんだ、と感じる。そう思うとやっぱり闇深くて、おっかない日々だったんだ、とも。結局存在しているだけじゃ、生きてはいけても楽しめないのだ。
勝手に入ってきた可愛げのない大きさのクモにも実は前よりは怯えなくなっていて、換気の悪いこの部屋にはいつのまにかたくさんのものが入り乱れている。風は扉を開けてやっと通り抜ける。
私の月が満ちた頃
人は心が原動力だから
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