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『肴』読み終わりました

『日本の名随筆 (池波正太郎編)』には作家や著名人が昔をなつかしんだり、友人達との交流を通じて味わった酒の肴についてあれこれ書かれている
紹介されている多種多様な肴のうち
吉田健一 明石鯛の刺身など旨いものならなんでも
     烏賊の黒作り 長崎の唐墨 下関の雲丹
吉川英治 河豚鍋
辻嘉一 鮎の塩焼き 舟盛り……
北杜夫 キャビア
伊丹十三 鯉こく
小林勇 鷭の利休煮
松山善三 開高健 蟹
中山あい子 屋台のおでん
その他、挙げればきりがないが、各地のうまい酒と肴の紹介があるので出かけた時や旅行した時に食べてみよう

自宅で作って月下独酌に合いそうな肴は
檀一雄 鮭の氷頭 鱈の白子 鶏モツ煮
北大路魯山人 残肴の活用
荻昌弘 ニンニク醤油漬
若山牧水 野蒜 タンポポの根 たらの芽
團伊玖磨 土筆の佃煮 野蒜の味噌和え 説骨木の油炒め
杉浦明平 カワハギの肝 鯛の目玉の周りの肉
佐々木久子 湯豆腐=5合の日本酒+カヤの油+豆腐をしゃもじで切り入れ、葱・紫蘇などの薬味、ポン酢で
池波正太郎 小鍋立て(2種類か3種類)
 
 読み進むと「昭和のにおい」がプンプンする話ばかりだなあ〜と妙に納得
 あとがきに「ま、酒の肴をいろいろたのしむのはよいが、もっともよい酒の肴は、何といっても、心をゆるした友との会話だろう。それが証拠に、酒の量が増える。」とあった
 確かにその通り
 コロナが終息してワイワイやれる日がいつになったら来るのだろう
 コロナに倒される友が出ないことを祈ろう

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