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これはどれも、ぼくの宝物。

おはようございます。
だいすーけです。
今朝は、noteのお題企画「 #404美術館 」用に7枚の写真を投稿します。

写真のタイトルは、切り取ったときに浮かんだものもあれば、これを書きながらつけたものもあります。
すでに「みんなのフォトギャラリー」に投稿していたり、ほかのnoteで掲載済みのものもありますが、元写真から新たに切り取り直すなどしました。
撮影後の色調の加工はしていません。


撮ってきたもの、とても愛しいんです。
何度も何度も向き合ってきました。
撮ったときの気持ち、こころ模様、不思議なほどありありと浮かびます。

彼らの、彼女らの、その存在が、教えてくれたもの。
切り取ることで得たもの。
望んでも手に入らないもの。
伝えたい横顔、見えない素顔。
泣きたくなったこと。

たくさんの思いの詰まった、これはどれも、ぼくの宝物。




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画像1

『天体観測』
ちいさなちいさな生命が、懸命に首を伸ばして世界を知ろうとしている。
低い位置から昇る太陽をじっと見つめて、世の理を知ろうとしている。
太陽の光が身体を焼くように射す季節があること、
彼は知っているだろうか。
ピンと張りつめた1月の、乾いた土の上。
あくなき探究心は、地上から、空へ、宇宙へ。
彼の冒険は、まだはじまったばかり。



画像2

『春が呼んでいる』
撮影は、3年前の2月14日。
数日前から、東京は早すぎる春本番の陽気。
あわてて一斉に花ひらいた新宿御苑の桜は、
眠りから覚めるのを急かされたような面持ちで。
空は晴れて高くて明るかったけれど、桜たちはまだまだ眠たくて、
期せずして迎えた晴れ舞台に、
ただ戸惑っていたように見えた。
柔らかくて愛しい、待ち遠しかった春の香り。
身体いっぱいに吸い込んでぼくは、
それをそのままキミに届けたかった。



画像3

『MY LOVELY FIELD』
ハナアブが元気に飛び回る姿を、ずっと撮りたかった。
彼らのホバリングは、
ブーン、なんて言わない。
ちいさいから、静かに静かに。
空中でピタッと止まり、どれにしようかな、と見定めて、
決めたらゆっくり近づいて、大好きな花を独り占め。
ここは彼らの、
愛すべきあそび場。



画像4

『わたしが知りたいこと』
刺すような太陽の光を全身に浴びて、元気いっぱい。
ひまわりにはそんなイメージがあるけれど。
どこまでも柔らかく寄り添ってくれるような、
苦しい胸のうちを思わず伝えたくなるような。
ねぇ、どうしたの?
そう問いかけてくるような、優しい表情。
カメラ片手にひとり黙々とシャッターを切り続けるぼくにも、
彼女はそうやって問いかけてくれた。



画像5

『祈り』
11月、薄曇りの午後。
静かに手を合わせるダリア。
清らかで慎ましくも、明確な意思のあるような、
つよい想いを、こころのうちに秘めているような。
そのはかなき祈りはだれのため。
それを運ぶこと、伝えること。
それはぼくの役割なのだと、思わせてくれた。



画像6

『空へ』
根元が左右に大きく割れた木の下から、空を見上げる。
寒い冬に耐え、季節をまたいで。
また訪れる新しい年を前に、空を覆う暖色が、
旅立つ人の門出を祝福するような、
だれかの決意を後押しするような、
それはまるで、温かな希望と慈しみの共演。
包みこむ優しさ、たしかに受け取った気がする。



画像7

『証』
深まる秋の夕暮れ、日に日に沈みゆく陽の早くなるさま。
哀愁、郷愁、回顧。
ななめに射す光の呼び起こす感傷。
透かされた葉脈はまるでぼくらの生命の歴史のようで、
燃えて、叫んで、傷ついて、また立ち上がって。
そうして生きた証を身体に刻んできっと、
ぼくらは優しくなれるのだろう。
まもなくその役目を終え土に還る、
これは彼らのさいごのエールでありメッセージであり、
ぼくらに等しく注がれる愛でもある。




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おわりに
何度振り返ろうとも、ぼくにとっての宝物たちは、いつもぼくにそのときの気持ちを思い出させてくれます。
200個めのnoteを何で飾ろうか、いろいろ考えはしたけれど、それはやっぱりぼくの大好きなもので。
でも、まだまだこれは、通過点。
「好き」を表現する、その気持ちを忘れずに。
文章でも写真でも、これからもたくさんの「好き」を、丸く柔らかく、紡いでいきたいと思います。

いつも遊びにきてくれてありがとう。
今日も素敵な1日になりますように。








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