数字アレルギーだなんて言ってられないのに
あれはたしか昨年のことだったでしょうか。
無職のプータローをしている私を見かねた友達から簿記の資格取得を勧められました。
その時は「よし!やったるで〜」と大変ポジティブに意気込みましたが全く勉強が進んでいません。
私には将来、というか老後の夢があり、それを実現するためには簿記は持っておいて得しかない資格だ。
なのでぜひ勉強して取っておきたいのですがテキストをめくれどめくれどハテナマークが付き纏い「なんだかすごくハテナだった」という感想しか残らないのがつらい。
今私が簿記について知っているのは
借方(かりかた)と貸方(かしかた)がある
勘定科目というジャンル分けがある
お金の動きがあると借方と貸方に分けて書いて記録する
1つのお金の動きを借方と貸方との左右に分けて書くが、左右の意味は書き方が違うだけで同じ意味じゃないといけない
年度末とかになるとめっちゃたくさんまとめなくちゃいけない
ということぐらいだろうか。
これは難しいテキストじゃなくて「かんたんにわかる簿記ぽよ〜」みたいな薄めでイラストがいっぱいついてる本を読んでわかったことです。
今手元にあるのはちょっといい電卓とおすすめされた分厚めのテキスト一冊。
1日1章読むと決めたものの、読み進めなくなってどれくらい経つだろう。
ぶっちゃけエッセイを書くことに逃げているところもある。
情けないけど。
やらなくてはならない、とわかってはいるのだが「〜しなくてはいけない」と思うともうだめで、昔から勉強という言葉に関する何かに取り組もうとするとまるで身が入らない。
勘定科目、仕分け、帳簿の打ち消し(?)、バランスシート、純資産とか負債とかなんかテトリスみたいに積み上がってるやつの関係性。
わからない、わからない。
個人商店の人たちはみんなこれをわかってやってるのか。
まじすごいな。尊敬します。
私の将来の夢というのは、過疎の田舎に儲からないジャンルの個人商店を開くことで、具体的に言うと自分が好きな本を色んな人と共有できる本屋喫茶をやることだ。
おそらくまったく利益が出ないから本当にあとは死ぬだけ!!みたいな段階になったらやろうと決めている。
それでもどんぶり勘定でやっていけることではないのは素人でもわかるので簿記は身につけておきたい、みたいな事情があるのだがこれを書きながら「あー、やっぱりやんなきゃだめなんだよなー」とぼそぼそと芯が入ってきた感じのやる気のなさ。
自分のろくでもない一面と向き合うのがつらくて上澄だけの夢物語にすがっている。
何より親身になって資格取得を勧めてくれた友人に申し訳ない。
彼女は大変に真面目で誠実な人間で、そんな人を裏切っている現状にもかなり後ろめたさがある。
そしてたまに会うと「で、勉強は進んでいる?」と聞かれてしまうのでその度に曖昧に笑って誤魔化している。
プライドが高い怠け者はこう言う時に一番神経をやられるのだ。
一発当てたい下心がないわけじゃない。
どっかで一発逆転できたらいいのにって思わないわけじゃない。
潤沢な資金でのんびり経営なんて夢があるけどチャンスを引き寄せるには努力が足りない。
そしてそんなハングリー精神が芽生えてきたのも私にとってはまだ健康になってきた証の一つでしかない。
ああこう思えるってことは今だいぶ調子がいいんだな自分、という指標になっている段階だっていうことすら悔しい。
いつすべてを投げ出してこの世から失われてしまいたいと思ってもおかしくない状態にある綱渡りみたいなメンタルがこわい。
わかっている。
わかっているのにどうしてできないんだろう。
そう思えるようになっただけでもマシなんだけど、期待に応えられないのもつらいな〜。
大事なカードも捨てざるを得なかったしスタートラインにすら立てていない人生ですが、まずは地道にコツコツを練習しないといけないですね。
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