宇多田ヒカルの生んだ名歌詞たち
突然だけど、宇多田ヒカルの歌詞が大好きだ。
今回は、僕がとくに心に響いた、額縁にいれてかざりたい歌詞たちを紹介する。
『二時間だけのバカンス』
あーーーーーなんて素敵なんだ……。情景が頭に浮かんでくるようで。
この曲は不倫の歌だって言われたりしているけど、そんな生々しさはまったく感じない。とてもうつくしい歌詞だ。
「もしかしたら」ってところがポイントだと思う。
『Keep Tryin'』
せつない。ただただせつない。このなんとも言えないやるせなさ。
情熱にお値段つけられないなんて歌詞がでてくるあたり、やはり宇多田ヒカルは天才だ。
このあとに、お父さんやお母さん、さらには車掌さんやお嫁さんに対してもkeep trying, trying……と歌詞が続く。
つまりは、みんな挑戦し続けてと言っているのだ。たとえ叶わなくても、報われなくても。
だって、挑戦することに意味があるから。情熱に、お値段はつけられないから。
『Stay Gold』
懐のめちゃくちゃ広い、おおきな愛情がこれだけで伝わってくる。
なんにも心配いらない根拠が「大好きだから」ってところが、ぼやっとしているのに不思議と心強い。
もうひとつ好きなのが、最後にこのフレーズを繰り返すところですこし歌詞が変わる。
「無邪気に笑っていられたら いつの日も」
あれッ、急に願望!?
笑っていられたらいいなァ……みたいなニュアンス。ということは、笑っていられなくなる可能性もあるわけで。
また、宇多田ヒカルのやるせなさがでている。まったくそういうところだぞ!!好き!!!
『Kiss & Cry』
ここまで綺麗に韻をふんでおいて、最後にカップヌードルキャンセル。
僕もカップヌードル好きです。
よくそんな歌詞でてくるな
フレーズのおもしろさ。組み合わせのおもしろさ。それが宇多田ヒカルの歌詞のおおきな特徴だと思う。
ちなみに、じつは宇多田ヒカルの歌詞集が本で出ている。文字として歌詞をじっくり味わうのもありかもしれない。