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【NBA】23-24シーズン開幕に向けて -Dallas Mavericks−

◯はじめに

どうも、マブス再建プロジェクトです。
NBA 23-24シーズンもいよいよ開幕ということで、改めて我らがダラス・マーベリックスのロスターをチェックしていきます。昨シーズンの途中、スーパースターである"カイリー・アービング"の電撃加入を機に、チームとしても変化を感じたため、カイリーの加入前後のスタッツを中心に比較しながら、ああでもないこうでもない言っていきます。急に話が飛んだりしますが、ご容赦ください。
※順番はサラリー順です。年齢はシーズン開幕時(10/25時点)。


◯23-24シーズン ロスター

・Luka Doncic (ルカ・ドンチッチ)

背番号︰「77」
年齢︰24歳9ヶ月
ポジション︰PG 
身長︰6'7
体重︰230 lbs
年俸︰40.0 Million

【22-23シーズン成績】
平均 32.4得点、8.6リバウンド、8.0アシスト、
FG% 49.6、3P% 34.2、FT% 74.2

昨シーズンはリーグ2位の平均得点を記録したドンチッチさん。60点トリプルダブル等、50点オーバーのモンスターパフォーマンスを息を吸うように連発していたシーズン前半戦でした。しかし、なかなか勝ち星に直結とはいかず苦しい試合展開が続いたのは記憶に新しいですね。大きな負傷離脱はないものの、ルーキーから昨シーズンまでの平均出場試合は66試合となっており、最多出場はルーキーイヤーの72試合です。数値上は来シーズンも16試合程度の欠場が見込まれ、ルカがいない時にどれだけチームとして勝ち星を上積みできるかが大きな課題となっています。個人的には70試合以上は稼働してもらいたい。そのためにも、ルカの得点が20点代でも勝てるアシストメインのゲームプランで戦ってほしいものです。来シーズンの成長ポイントは試合を通してのゲームメイク力(脱スコアラー化)、ディフェンスに注ぐエネルギーだと思います。もちろん審判とも戦わないことは大前提ですが。6年目として精神的な成長が見えるのか、新シーズンの見どころです。あとは栄養士を雇ったそうなので体重管理にも期待です()。ワールドカップお疲れ様でした!!前にも思っていましたが、ルカがアシスト王を取るときが一番優勝に近い状態なのかなと思ってみたりします。新シーズンの変化に期待です!

【スタッツで見るルカ】

ショットクロック
ショットクロック(2ポイントフィールドゴール)

残り18〜15秒 2FGM 1.1 2FGA 1.9 2FG% 56.9
残り15〜7秒   2FGM 4.9 2FGA 8.2 2FG% 60.3
残り7〜4秒  2FGM 0.8 2FGA 1.5 2FG% 54.6
残り4〜0秒  2FGM 0.7 2FGA 1.3 2FG% 50.0

ショットクロック(スリーポイント フィールドゴール)
残り18〜15秒 3PM 0.7 3PA 1.8 3FG% 40.2
残り15〜7秒   3PM 1.3 3PA 3.7 3FG% 35.1
残り7〜4秒  3PM 0.2 3PA 0.7 3FG% 29.2
残り4〜0秒  3PM 0.3 3PA 1.3 3FG% 22.1

試合を見ていても気になる、ショットクロックギリギリのダムダムステップバックスリーはやめような。ほんとやめろ!!22.1%だぞ??

ボールのタッチ時間とシュート成功率

2〜6秒
2FGM 2.2 2FGA 3.9 2FG% 57.4
3PM   0.8    3PA    2.5     3FG% 30.5

6秒以上
2FGM 8.2 2FGA 8.9 2FG% 58.1
3PM   1.6    3PA    4.3     3FG% 36.5

やはり6秒以上ダムダムしていたほうがリズムが掴めるのか、確率がいいです。ただ、前述のショットクロックと照らし合わせると残り4秒以内のショットは確率が悪く、本当にペースの遅いハーフコートオフェンスが最適解のオフェンスなのかは疑問に思います。オフェンス効率化の余地ありと数値上は思ってしまいますね。

スリーポイントシュートの内訳について

ここではチームスタイルに変化の兆しが見てたカイリー加入前後のスタッツを比較してみます。特にスリーポイントシュートの内訳については変化が見られました。 

C&S (スリーポイント)
カイリー加入前 3PM 0.3    3PA 0.7  3FG% 40.0
カイリー加入後 3PM 0.6    3PA 1.9  3FG% 30.6

プルアップ (スリーポイント)
カイリー加入前 3PM 2.5    3PA 7.0  3FG% 35.2
カイリー加入後 3PM 2.3    3PA 7.0  3FG% 32.6

めったに見ないルカのC&Sですが、カイリー加入後のスタッツは1.9 本のアテンプトがあり変化が見られました。ただ、本人としも苦手な分野であり練習が必要です。2万本練習してください。

パスとアシスト

カイリー加入前のパス供給先
(1試合の平均アテンプト1.0以上を抜粋)

2PFG(2ポイント フィールドゴール)
クリスチャン・ウッド
2FGM 1.5 2FGA 2.3 2FG% 67.0

ドワイト・パウエル
2FGM 1.1 2FGA 1.7 2FG% 62.2

ティム・ハーダウェイJr.
2FGM 0.6 2FGA 1.5 2FG% 40.0

3PFG(スリーポイント)
ティム・ハーダウェイJR.
3FGM 1.1 3FGA 2.6 3FG% 43.1

スペンサー・ディンウィディ
3FGM 0.8 3FGA 1.9 3FG% 41.6

ドリアン・フィニー=スミス
3FGM 0.6 3FGA 1.8 3FG% 34.9

レジー・ブロック
3FGM 0.7 3FGA 1.6 3FG% 42.5

クリスチャン・ウッド
3FGM 0.4 3FGA 1.1 3FG% 38.5

カイリー加入後のパス供給先
(1試合の平均アテンプト1.0以上を抜粋)

2PFG(2ポイント フィールドゴール)
カイリー・アービング
2FGM 1.7 2FGA 3.0 2FG% 56.1

ドワイト・パウエル
2FGM 1.4 2FGA 2.0 2FG% 68.4

クリスチャン・ウッド
2FGM 0.7 2FGA 1.6 2FG% 41.9

3PFG(スリーポイント)
レジー・ブロック
3FGM 0.6 3FGA 1.9 3FG% 30.6

カイリー・アービング
3FGM 0.7 3FGA 1.8 3FG% 38.2

ティム・ハーダウェイJr.
3FGM 0.7 3FGA 1.3 3FG% 54.2

昨シーズンから始まったわけではありませんが、ルカとティム・ハーダウェイJR.の相性はやはり良いですね!そして今はなき、ウッド、ドリアン、ディンウィディ、ブロックの高アテンプト軍団が去り、これからどうなるのか。誰が台頭していくのかという疑問が生じますが、カイリー加入後ではある若手が台頭を果たします。

①ジョシュ・グリーン
カイリー加入前 3FGM 0.2 3FGA 0.4 3FG% 47.4
カイリー加入後 3FGM 0.4 3FGA 0.9 3FG% 44.4

②ジェイデン・ハーディ
カイリー加入前 3FGM 0.0 3FGA 0.1 3FG% 33.3
カイリー加入後 3FGM 0.4 3FGA 0.6 3FG% 63.6

シーズン後半、ジェイデン・ハーディの本格化とともにジョシュ・グリーンのアテンプト数の増加。二人とも平均アテンプト数こそ少ないが、その確率は折り紙付き。新シーズン外角の鍵を握るのは間違いなくこの二人と言えます。まずは1試合平均アテンプト数が1.0を超えることを目標にオフェンスを組み立てていきたいですね。

最後に確率の悪そうなルカのステップバックスリーですが、昨シーズンは、104/283本で36.7%と終わってみれば悪くない数時なのがまた何とも言えないですね。とはいえ、舐めプスリーやショットクロックギリギリのタフスリーはやめような!
数字を見ているとまだまだ伸びしろがあるルカ・ドンチッチ。来シーズンの活躍に期待大です。

ドンチッチ「鶏肉と野菜が一番好き」


・Kyrie Irving (カイリー・アービング)

背番号︰「2」→「11」に変更
年齢︰31歳7ヶ月
ポジション︰SG 
身長︰6'2
体重︰195 lbs
年俸︰37.0 Million

【22-23シーズン成績】
平均 27.1得点、5.1リバウンド、5.5アシスト
FG% 49.4、3PT% 37.8、FT% 90.5

宇宙一バスケが上手いバスケ仙人のカイさん。マブス加入前はどうしても変人と言った色眼鏡で見ていましたが、いざマブスに加入すると、それまでの話は嘘だったかのようにバスケ一筋で、ファンサービスも良く、ダラスを愛してくれるとても良い人でした。やはりスーパースターだけあってバスケが上手い。おまけにアンセルフィッシュなプレイの連発。何より味方を乗せるパスが多い。ルカよ、見てるか??
おいおい、とんでもねえ人が来たな!ってのが雑な感想です。毎試合度肝を抜かれる巧さ(特にハンドリングとフィニッシュスキル)に魅せられ、どんどん虜になっていきました。 オフにも3 年のしかも安めの延長契約を結んでくれて一緒に優勝したいです。ハーディくんのお手本となるプレイヤーが残ってくれました。色々とスキルを盗んでほしいですね!来シーズンは本来のスコアラーとしての活躍が期待されますが、チームで何が必要なのか分かっているベテラン選手としてチームにどう融合していくか見ものです。カイリー曰く「ここ(ダラス)はルカのチームということは熟知している」と語るように、若大将を導いて欲しい。ああああユニフォーム買いてえな。

昨シーズン、ルカ不在で挑んだマブスデビュー戦のvs LAC
新しい風を吹き込みチームを勝たせたのは鳥肌立ちました。

・コーナー待機しろから、オフボールで動いて流動性を作れ!
・ノッてる味方にはどんどんシュートアテンプトを増やす
・ボールを積極的に動かしタッチ数を増やす

この辺はルカとは真逆でチームファーストな新しい動きです。 名ばかりのスターではなく、"自らが率先して動く"これがスーパースターたる所以でしょう。とにかく地に足を着けシュート機会を待つ受動的なオフェンスから、オフボールでズレを作る能動的なオフェンスへ変わりつつあり、しばらくそんなオフェンスを見ていなかったので斬新でした。特にトランジションでは自らが素早くボールを運び、アウトナンバーで攻めきる積極的なオフェンスは見ていて非常に面白かったし強かった。ハーフコートでは味方に指示を飛ばし、流動的なオフェンスの頭脳としてチームオフェンスに貢献していましたね。新しいロスターには、機動力のある選手が多く、特にトランジションで強みを発揮するジョシュ・グリーンとの相性は抜群だと思います(昨シーズン垣間見えていましたが) 得点を取るだけがスーパースターではないと考えさせられます。いい意味でスターっぽくない選手。でも得点を取れと言われれば、いつでもスコアリングできるスキルを持つ。味方にいてこれほどまで頼もしい選手はそうそういません。このメンタリティをルカちゃんに植え付けてくれ!!宇宙一のハンドラーよ!ANTAとシューズ契約を新たに締結したため、そちらの動向も要注目です!

【スタッツで見るカイリー】

カイリーといえば巧みなハンドリングスキルと超絶なフィニッシュスキルを併せ持つプレイヤーですが、個人的にはミドルレンジがクソうまい印象でした。なのでスタッツで見ていきたいと思います。

プルアップ(2ポイント フィールドゴール)
2FGM 2.6本 2FGA 4.8本 2FG% 53.8

オープンショットの確率(ディフェンスとの距離)
タイト(2-4 FEET)
 2FGM 1.2本 2FGA 2.4本 2FG% 48.6

オープン(4-6 FEET)
2FGM 1.4本 2FGA 2.4本 2FG% 57.3

ワイドオープン(6+ FEET)
2FGM 0.2本 2FGA 0.3本 2FG% 63.2

お次はスリーポイントの確率です。

C&S(スリーポイント)
3PM 1.2本 3PA 3.2本 3P% 37.8

プルアップ(スリーポイント)
3PM 1.7本 3PA 4.4本 3P% 37.7

ディフェンスがいようがいまいが確率の波が少なく確率が高い。まさにスコアラー。そして、スリーポイントシュートで最も多いアテンプトがプルアップにもかかわらずC&Sと遜色ない確率で沈めているのが本当に意味が分かりません!なんなの!アテンプトもC&Sで3.2本。シューター役としても立ち回れる柔軟性の証明ですね。素晴らしい。スコアラー、シューター、ハンドラーとダラスの土地では本来のスコアラーとしての役割以外にもマルチな活躍が求められますが、きっと応えてくれることでしょう。(本当は専念させた方がいいんだろうな。)

【King of the 4th】 
4Qの平均得点が高いことから「King of the 4th」とも呼ばれています。昨シーズンの4Qのスタッツを見ていきます。

4Q平均 9.5得点
FGM 3.3本 FGA 6.5本 FG% 50.1

2FGM 2.3本 2FGA 3.7本 2FG% 61.6
うち、2.9本は3ドリブル以上のプルアップミドル等で得点を重ねています。

3FGM 1.0本 3FGA 2.8本 3FG% 36.9%
うちC&Sのスリーポイントは0.9本のアテンプトで28.0%の確率ですが、驚くべきはプルアップスリーの確率。1.6本のアテンプトで43.2%の確率で決めています。3〜6ドリブルしてプルアップスリーは47.2%。7ドリブル以上は驚異の52.0%の確率です。やはり King of the 4thの異名は伊達じゃない。"ダムダムさせるならカイリーにさせろ。" は数値としても出ていました。

カイリーさん、本当マブスに来てくれてありがとう。。。
個人的には現役で一番上手いと思っています。

ドコニモイカナイデ!!


・Tim Hardaway Jr. (ティム・ハーダウェイ ジュニア)

背番号︰「11」→「10」に変更
年齢︰31歳7ヶ月
ポジション︰SF
身長︰6'5
体重︰205 lbs
年俸︰17.8 Million

【22-23シーズン成績】
平均 14.4得点、3.5リバウンド、1.8アシスト、
FG% 40.1、3PT% 36.1、FT% 77.0

昨シーズンは「史上最低で最高な漢」でしたね。シーズン序盤は慣れないハンドラー役を任されており、ファンも非難をせざるを得ない低調なパフォーマンス続き。いかにTHJの契約を処理するべきか考えさせられる場面が多々ありました。彼はある意味被害者でしたね。ですが、シーズン後半は本来のシューターという役割に絞ったおかけで本来以上の活躍を残します。ティミーちゃんの連続スリーは脳汁で溺れちゃいます。"合法ドラッグ"それがTHJです。新シーズンは背番号を「10」に変更し、心機一転躍動してほしいですね!
昨シーズン、ド深夜のニックス戦で午前3時頃ですかね?後半に入った途端急に覚醒した時は脳汁溢れて溺れました。懐かしい。

【スタッツで見るTHJ】
シーズン前半は超低調パフォーマンスでぶっ叩かれていましたが、その理由は不慣れなドリブル数の増加だと予想していましたが、実際に数字で見てみようと思います。シーズン後半は相性の良いカイリーの加入で彼本来の持ち味が出ていたと思います。 

カイリー加入前 → カイリー加入後(シーズン後半)

アベレージ
3PM 2.8本→3.5本 3PA 7.9本→7.4本 3P% 35.3→48.0

C&S     
3PM 2.2本→2.8本  3PA 6.2本→5.5本 3P% 35.7→50.0

プルアップ  
 3PM 0.6本→0.8本  3PA 1.7本→1.9本 3P% 33.3→42.1

ドリブル数
0ドリブル
3PM 2.2本→2.8本 3PA 6.3本→5.5本 3P% 35.8→50.0

1ドリブル
3PM 0.3本→0.3本 3PA 0.7本→0.8本 3P% 44.1→37.5

2ドリブル
3PM 0.1本→0.1本 3PA 0.4本→0.1本 3P% 21.1→50.0

3〜6ドリブル
3PM 0.1本→0.4本 3PA 0.4本→0.8本 3P% 30.8→50.0

7〜ドリブル
3PTM 0.1本→0.1本  3PA 0.2本→0.2本 3P% 27.3→25.0

オープンショットの確率(ディフェンスとの距離)
タイト(2-4 FEET) 
3PM 0.5本→0.8本 3PA 1.2本→1.6本 3P% 40.7→51.5

オープン(4-6 FEET)
3PM 1.1本→1.6本 3PA 3.8本→3.5本 3P% 28.9→47.1

ワイドオープン(6+ FEET)
3PM 1.2本→0.9本 3PA 3.0本→2.1本 3P% 41.2→44.2

 THJの相性問題
カイリー加入前(TOP2のパスアシスト)

ルカ to THJ
3PM 1.0本 3PA 2.4本 3FG% 43.1

ディンウィディ to THJ
3PM 0.6本 3PA 1.9本 3FG% 29.2  

カイリー加入後(TOP2のパスアシスト)

カイリー to THJ
3PM 1.4本 3PA 2.8本 3FG% 50.0

ルカ to THJ
3PM 0.7本 3PA 1.2本 3FG% 54.2

これまで相性のよかったルカとのコンビでしたが、それ以上に相性が良さそうなのがカイリーでした。ノッている味方選手には続けてパスを出すカイリーと相性が良いのだと思います。スタメンSFはTHJとなるのか?乞うご期待です。

いかがでしたでしょうか。カイリー加入後のシーズン後半はアテンプトを減らした分、シュートの成功率が劇的に改善しました。(そもそもオープンショットの確率が酷かったのもありますが。。)シーズン後半だけを見ればリーグTOP5シューターです。いかにシューターの役割に専念させられるかが新シーズンの見どころであり、マブスが勝ち星を重ねる最重要ポイントです。頑張れ!THJ!!

この写真カッコよすぎ…

サムネ大開脚で草


・Grant Williams (グラント・ウィリアムズ)

背番号︰「3」
年齢︰24歳10ヶ月
ポジション︰PF
身長︰6'6
体重︰236 lbs
年俸︰12.4 Million

いやあ、グラント・ウィリアムズさんが破格の値段で来てくれましたね。事前の噂だと80 Millionを求めるとの報道が出ていましたが、マブスと48 Millionの4年契約。シンプルに嬉しかったですね。
ルカと同年代でケツを叩ける選手がやっと来てくれた印象です。この年にして強豪ボストン・セルティックスでのプレイオフ経験はマブスにどう変化をもたらしてくれるのか今から楽しみです。また、NBA選手会の副会長でもあり、人間的にも優秀な人材ですね。そんな人がFA不毛の地へ、Youは何しにマブスへ…!?
プレイロールはインサイドのディフェンダーとコーナースリーの3&D。プレイオフではヤニスやジミーとマッチアップしており、フロントコートの対エースディフェンダー。昨シーズンのヒートとのプレイオフは印象的でした。

結果としてジミーのトリガーになってしまった…

また、シーズン中はNBAでも数少ない Luka 1 宣伝大使として、広報活動にも尽力してくれていましたね。これも伏線だったのか!? Luka 2の宣伝もよろしくね!

Luka 1 宣伝大使

プレイスタイルから、ドリアン・フィニー=スミスの穴埋め役が期待されていますが、果たしてどうなのか…??気になったので、昨シーズンのスタッツを比較して見ていきます。

【グラント・ウィリアムズはドリアンの代わりになれるのか?】

長年マブスディフェンスの要であったドリアン・フィニー=スミスが去り、代役が期待されるグラント・ウィリアムズは果たしてすんなりと代わりを務めることができるのか…。マブスファン一同の疑問でしょう。昨シーズンのディフェンススタッツを比較しながら見ていきましょう。
※ドリアンはマブス在籍時のスタッツです。(40試合)
以下
グラント・ウィリアムズ → GW
ドリアン・フィニー=スミス → DFS

オフェンス編

ツーポイント
GW    2FGM 1.3、2FGA 2.3、2FG% 54.6
DFS   2FGM 1.3、2FGA 2.3、2FG% 55.9

スリーポイント
GW    3PM 1.5、3PA 3.7、3P% 39.5
DFS   3PM 1.9、3PA 5.4、3P% 35.5

うちスリーポイント(C&S)の確率
GW    3PM 1.1、3PA 3.0、3P% 38.6
DFS   3PM 1.9、3PA 5.2、3P% 35.9

分かってはいましたが、オフェンスは似たりよったりですね。

リバウンド
GW   OREB 1.1、DREB 3.5、REB 4.6
DFS  OREB 1.7、DREB 3.1、REB 4.8

ここはドリアンの偉い偉いオフェンスリバウンドに軍配です。ですが、グラントも全く取れないわけではないのですね。

ディフェンス
ポジション別のマッチアップ内訳と被FG%
GW   G︰36.1%、(被FG%︰44.6)
   F︰43.8%、(被FG%︰49.4)
   C︰20.1%、(被FG%︰65.5)

DFS  G︰40.2%、(被FG%︰44.2)
   F︰45.7%、(被FG%︰48.9)
   C︰14.1%、(被FG%︰53.8)

ディフェンステリトリー別の被FG%
2ポイント
GW  被FGM 3.8、被FGA 6.7、被FG% 55.7、DIFF% +1.5
DFS 被FGM 4.7、被FGA 9.3、被FG% 50.7、DIFF% -4.5

3ポイント
GW  被FGM 1.3、被FGA 3.6、被FG% 37.1、DIFF% +1.8
DFS 被FGM 1.4、被FGA 3.8、被FG% 37.3、DIFF% +0.5

6FEET以内
GW  被FGM 2.1、被FGA 3.3、被FG% 64.5、DIFF% +1.2
DFS 被FGM 2.9、被FGA 5.0、被FG% 56.4、DIFF% -8.2

10FEET以内
GW  被FGM 2.7、被FGA 4.4、被FG% 62.2、DIFF% +3.4
DFS 被FGM 3.5、被FGA 6.4、被FG% 56.1、DIFF% -5.8

という結果が出ました。結論から言うとドリアンの代わりにはなれません。しかし、限りなく近づくことはできる。さらにグラントにはグラントの良さがあることを理解しつつ、新シーズンを見守っていきたいですね!体感だとめっちゃディフェンス上手いので問題はないと思ってます!
気になったので21-22シーズンも見てみましたが、どこのディフェンステリトリーにおいても22-23シーズンより良いDIFF%であったので、復調にきたいですね。現状リムプロテクターがルーキーのライブリーしかいないマブスでは、よりタイトなマッチアップが求められることになるでしょう。ディフェンスでのロールも大きくなることが予想できますが、なんとか期待に応えてほしいですね。頑張れ!グラント!!!

早くも青い血に染まりました。
 ハロウィン先取り男


・Richaun Holmes (リショーン・ホームズ)

背番号︰「20」
年齢︰30歳0ヶ月
ポジション︰F
身長︰6'9
体重︰239 lbs
年俸︰12.0 Million

【22-23シーズン成績】
平均 3.1得点、1.9リバウンド、0.2アシスト、
FG% 61.8、3PT 62.5%、FT% 79.0

昨シーズンは42試合の出場に留まっています。
長年マブスファンが求めていたホームズですが、まさかのタダ同然で獲得することができました。やっと来たか!!まだまだ知らないことばかりなのでシーズン通して彼の人となりを知っていきたい。

【スタッツで見るホームズ】

22-23シーズンは、FGM 55本、FGA 89本、FG% 61.8%の効率性の高さを見せてくれた。ホームズの代名詞といえばロングフローターショットですよね。数字として出ているのか、昨シーズンのショットセレクションを見ていきます。

ダンク FGM 14本 FGA 17本 FG% 81.4
フック FGM   6本 FGA 17本 FG% 35.3
ジャンプシュート FGM  14本 FGA 24本 FG% 58.3
レイアップ FGM  21本 FGA 31本 FG% 67.7

アテンプト数10.0本以上を抜粋してみると、特筆すべきはやはり、高確率なジャンプシュートの精度(フローターも含まれます)
ジャンプシュートのアテンプト24本のうち、フローターシュートの確率は以下の通りです。

フローター FGM 8本 FGA 12本 FG% 66.7

ちなみに21-22シーズンは?というと
フローター FGM 36本 FGA 58本 FG% 62.1

やはりフローターは高確率で決めていました。正直もっとアテンプト数多いのかなと思っていたので意外です。これが打てるのがホームズの強みであり、同じポジションのパウエルとの差別化ポイントですね。新シーズンはロングフローターの玉入れ大会に期待です。よろしくね、ホームズくん!

 ちょっとカッコよすぎない??



・Maxi Kleber (マキシ・クリバー)

背番号︰「42」
年齢︰31歳9ヶ月
ポジション︰PF
身長︰6'10
体重︰240 lbs
年俸︰11.0 Million

【22-23シーズン成績】
平均 5.9得点、3.6リバウンド、1.4アシスト、
FG% 45.6、3PT 34.8、FT% 71.0

シーズン序盤の12月中旬に右膝の捻挫が原因で、翌年2月いっぱいまで負傷離脱してしまい、一時シーズンエンドの噂もありましたが、3 月頭頃には復帰するも無念の37試合出場に留まります。怪我の要因の一つとして、機動力を生かしたスモールラインナップのセンターを務める時間帯が多く、ミニッツも増していき、いよいよいつ怪我してもおかしくない状況でした。シーズンを通してみると怪我の影響か、年齢による衰えか一概に判断は難しいですが、本来のパフォーマンスとは程遠いように感じました。特にディフェンスで粗が目立つ場面が多く、昨シーズンと比較していこう思います。
オフェンスでは、レイカーズ戦のゲームウィナースリーは痺れましたね。リアルタイムで見ていたのですが叫んでしまいました。万能3&Dとして復調できるかが新シーズンの注目ポイントです。

【スタッツで見るマキシ】

マッチアップポジション別の時間帯内訳
22-23シーズン G︰27.9% F︰49.1% C︰23.0%
21-22シーズン G︰27.7% F︰51.3% C︰21.0%
ここはあまり変化なし、若干センターとのマッチアップが増えました。

マッチアップポジション別の被FGの推移
vs G(ガード)
・22-23シーズン
 平均6.5失点、被FGM 2.7本、被FGA 6.5本、被FG% 41.9
・21-22シーズン
 平均5.4失点、被FGM 2.0本、被FGA 5.2本、被FG% 39.2

vs F(フォワード)
・22-23シーズン
 平均7.2失点、被FGM 2.9本、被FGA 5.7本、被FG% 50.0
・21-22シーズン 
 平均5.1失点、被FGM 2.1本、被FGA 4.9本、被FG% 41.7

vs C(センター)
・22-23シーズン
 平均2.8失点、被FGM 1.1本、被FGA 2.1本、被FG% 53.7
・21-22シーズン
 平均2.5失点、被FGM 1.1本、被FGA 2.0本、被FG% 52.3

フォワードとのマッチアップ時間は減るも、平均約2失点増加しました。また、被FG%も41.7%から50.0%へ変化し、確率の高いシュートを決められています。各ポジションごとに被アテンプトの増加しています。これはいけませんね、、、。


次はシュートレンジ別にDIFF%を基準に見ていきます。

※DIFF%とは、マッチアップした時に、どれだけ相手の平均FG%を下げれるかという指標です。言わば「ディフェンスの戦闘力」です。マイナスの値が大きいほどディフェンスで相手に与えるインパクトが大きく優秀です。

3ポイント
22-23シーズン
 被FGM 1.1本、被FGA 4.0本、被FG% 27.9%、DIFF% -7.9%
22-21シーズン
 被FGM 1.1本、被FGA 3.4本、被FG% 30.7%、DIFF% -3.8% 

2ポイント
22-23シーズン
 被FGM 5.3本、被FGA 9.7本、被FG% 54.3%、DIFF% -0.2%
22-21シーズン
 被FGM 3.8本、被FGA 8.2本、被FG% 46.9%、DIFF% -6.2%

6フィート以内
22-23シーズン 
 被FGM 3.3本、被FGA 5.0本、被FG% 66.3%、DIFF% +3.5%
22-21シーズン 
 被FGM 2.4本、被FGA 4.3本、被FG% 56.3%、DIFF% -6.5%

トータル
22-23シーズン DIFF% -1.1%
21-22シーズン DIFF% -4.2%

ということで、マキシのディフェンススタッツ下降の要因は2ポイントのディフェンスでした。特に6フィート以内のディフェンスは、マッチアップ相手のFG%を3.5%も上乗せしてしまうという数字です。一概にマキシだけの要因ではありません。バックコートディフェンスのしわ寄せが来るのもインサイド陣の宿命でもあります。お前ら!ちゃんとボックスアウトアウトしろ!
理想は21-22シーズンのディフェンススタッツですね。怪我せず万能ビッグマンのマキシがまた見たいです。。。カムバックマキシ!帰ってこいマキシ!応援してます!!頑張れ!!

復活の年となるか…!?




・Dereck Lively Ⅱ (デレック・ライブリー 2世)

背番号︰「2」
年齢︰19歳8ヶ月
ポジション︰C
身長︰7'1
体重︰230 lbs
年俸︰4.7 Million

マブス待望のロッタリービッグマン!!ライブリー!!
2023ドラフト全体12位で指名。ドラフト前から欲しかった選手なので本当に来てくれるとは思ってもいませんでした。
ライブリーくんの詳細はこちらへ↓

待望の若手7フッタービッグマンです。マブスレジェンドのタイソン・チャンドラーとも比較されるそのディフェンス力。チャンドラー本人もプロジェクトと語るようにそのスケールの大きさと期待は大きい。

ドラフト時の会見を見ていても非常に頭の回転が速いタイプに思えるので、効率的に学び、吸収し、体得することでしょう。
サマーリーグでは抜群のディフェンス力を早速見せてくれましたね。オフェンスはまだまだ発展途上ですが、広い視野からハブ役にもなれるパスセンスを感じました。また、ディフェンスは言わずもがなカチカチで、ペリメーターまで守れる機動力は伊達じゃない。我慢してでもNBAのトップレベルを体感させるために毎試合使って欲しい。それが一番の成長の近道だとも思いますが、Gリーグで基礎に肉付けしてからデビューするのも正直なところ悪くないです。何れにしろ長く大きなプロジェクトです。温かく見守ることが一番ですね。頑張れ!ライブリー!

ビジュアルも最強!!

↓スイカ割りチャレンジをするライブリーくん可愛いですね!

【BREAKING】
キッドがライブリーをスタメン起用することについてGMのニコ・ハリソンと話し合ったと。
開幕するまで分からないので話半分に聞いておきます。



・Josh Green (ジョシュ・グリーン)

背番号︰「8」
年齢︰22歳11ヶ月
ポジション︰SG
身長︰6'7
体重︰200 lbs
年俸︰4.7 Million

【22-23シーズン成績】
平均 9.1得点、3.0リバウンド、1.7アシスト、
FG% 53.7、3P% 40.2、FT% 70.2

ジョシュ・グリーンは、22-23シーズンを語る上での中心選手です。詳しくはこちらに書いてあるので読んでみてください。 

君の名は?と言いたくなるほど圧倒的な成長を見せてくれた昨シーズン。スリーポイントシュートの確率については、シーズン序盤はYuta Watanabeと1位争いをしているほど、面白いように入っていましたね。まさに努力の賜物。特にオフェンス全体で積極性が見られるようになり、得点を重ねていきます。また、アシストの質にも磨きがかかっていましたね。平均得点、リバウンド、アシスト、シュートアテンプト数、シュート成功率のすべての項目でキャリアハイを更新。マルカネン抜きに語れば個人的にはMIP筆頭候補の活躍でした。一時はリーグからいつ居なくなっても不思議ではない不甲斐ないパフォーマンスでしたが、プレイオフでの挫折を経て大成長。プレイオフは人を成長させますね。
ルカ、カイリーなしで挑んだvs ユタ・ジャズ戦でハーディとともに29得点ずつスコアし、マブスの勝利に導いた試合は今見ても感動してしまいます。

希望と未来ですね

話が飛び飛びですが、グリーンの一番の武器はトランジションのダンクですが、シーズン後半にカイリーが加入し、とても相性が良さそうに見えました。ハーフコートでコーナー待機させるだけのオフェンスロールはもったいないのが今の正直な感想です。
また、オーストラリア代表の中心選手として挑んだこの夏のワールドカップ。日本相手に悪魔のような活躍ぶり。あの河村くんのスピードに着いていきお茶の間をざわつかせました。

青い悪魔


結果は途中で夢半ば敗退となり、終わりますが随所に成長を感じました。生でオフェンスリバウンド見たんですけど、意味分からないぐらい飛んでました。次は現地でハンマーダンク見ないとですね。

【スタッツで見るグリーン】

ディフェンススタッツ
ポジション別のマッチアップ%
ガード 61.2%
フォワード 33.7%
センター 5.1%

vs G (ガード)
 平均5.4失点、被FGM 2.0本、被FGA 4.6本、被FG% 43.8%

vs F (フォワード) 
 平均4.5失点、被FGM 1.8本、被FGA 3.8本、被FG% 57.9%

残念ながらDIFF%はいずれもプラスの値ですが、いずれはエースガードディフェンダーとして開花してほしい。THJとのスタメン争いもありますが、どちらがいいのか正直分かりません。ルカとの時間はオフェンスロールに制限がかかってしまうため、できれば相性の良いカイリーとベンチからアップテンポなバスケの起爆剤としてのほうが彼本来の強みを活かせるのかなとも思っています(カイリー加入以降は、カイリーからのパスレシーブが一番多いです)。

オフシーズン、すでに球団との延長契約の話し合いがスタートしているようですが、個人的には5年80 Million程度でまとめてくれたら御の字かと思います。チームのお荷物がチームの希望に。激動の昨シーズンを経て、さらなる飛躍に期待です。ハイライトもいいですが、フルゲームに魅力の詰まった選手です。ぜひフルゲームでの視聴を…!!まだまだ書きたいことがありますが、試合見て!!グリーン見て!!

ジョシュ・グリーン、渋谷に紛れる。


・Seth Curry (セス・カリー)

背番号︰「30」
年齢︰33歳2ヶ月
ポジション︰SG
身長︰6'1
体重︰185 lbs
年俸︰4.0 Million

【22-23シーズン成績】
平均 9.2得点、1.6リバウンド、1.6アシスト、
FG% 46.3、3PT 40.5、FT% 93.0

3シーズンぶりに帰ってきた3度目のセス・カリー。2020年のドラフトナイトにてフィラデルフィアへトレード、その後ブルックリンへと籍を移し、バスケ留学から帰ってきてました。正直別れ方がトレードだったので、帰ってくるとは思ってもいませんでした。ありがとうセス!リーグトップクラスのシューターとして、再びルカとタッグを組みます。そこに今回は元チームメイトのカイリーもいる。これはますます楽しみですね。スリーポイントはもちろん、ジャンプシュート、ハンドリングも良くシューターとしては多彩なスキルを持ちます。
スリーポイントのC&Sは2.6本のアテンプトで40.9%、プルアップは1.1本のアテンプトで41.2%と大変優秀な成績を昨シーズン収めています。3度目のマブスでさらなる飛躍に期待です!

おかえり!!!!



・Dwight Powell (ドワイト・パウエル)

背番号︰「7」
年齢︰32歳3ヶ月
ポジション︰C
身長︰6'10
体重︰240 lbs
年俸︰4.0 Million

【22-23シーズン成績】
平均 6.7得点、4.1リバウンド、0.9アシスト、
FG% 73.2、3PT 0.0、FT% 67.0

オフシーズンに破格の値段で再契約を結んでくれたパウエル。昨シーズンはマギーのスタメン確約契約という謎の圧力により、シーズン序盤の数試合は謎に干されます。。。その後やっぱりパウエルとなりスタメン復帰、怪我での離脱はたした3試合程度だった記憶です。76試合出場。素晴らしい鉄人ぶりです。
パウエルといえば、カーライル前HC時代はポンプフェイクが代名詞でしたが、昨今では顔面ハッスルが二つ名になりました。ノーコールの顔面クリティカルHIT、毎試合見れますね。本来ならフレグラントファウル取られてもおかしくないものも幾つかありました。極めつけは顔面HITを受けてディフェンスファウルを取られたシーンでした。海外のファンの方が顔面HITしたシーンをまとめるアカウントを作ってみたり、世界共通ワールドクラスの顔面です。

そんな話はさておき、キャリア10年目を迎える大ベテラン。今では最古参メンバーとなったパウエルさん。アキレス腱断裂の大怪我を乗り越えよくここまで戻ってきました。パウエルと言えば、PnRのフィニッシャー役がメインですが、バレーボール選手のスパイクのようなオフェンスリバウンドチップも魅力的な選手です。新シーズンもスタメンなるのでしょうか??

ワールドカップではカナダ代表として悲願の銅メダルを獲得。しかし、3位決定戦に出ていた選手は本当にパウエルだったのでしょうか…?

お茶の間をざわつかせる" 212cmのバウエル "
顔面ハッスル!



・Markieff Morris (マーキーフ・モリス) 

背番号︰「13」→「88」
年齢︰34歳1ヶ月
ポジション︰PF
身長︰6'9
体重︰245 lbs
年俸︰3.2 Million

【22-23シーズン成績】
平均 3.8得点、2.0リバウンド、0.9アシスト、
FG% 40.9、3PT 39.4、FT% 100.0

ロスター15人目の契約(再契約)となったマーキーフ・モリス。昨シーズンは出番が少なすぎて評価しにくいのが正直なところです。とはいえ、本来はもっと出番があるべき選手だと思っています。ロッカールームのナイスガイとしてマブスを引っ張っていってほしいですね。書くこと少なすぎて申し訳ない!ベテランのバックアップPFは心強い!

書くこと少なくて申し訳ない!


・Dante Exum (ダンテ・エグザム)

背番号︰「0」
年齢︰28歳3ヶ月
ポジション︰PG
身長︰6'5
体重︰214 lbs
年俸︰3.0 Million

元ドラフト5位選手が満を持してユーロリーグ(KKパルチザン)よりNBAに復帰。契約発表時はどうなの?と思っていた節がありましたが、ワールドカップで試合を見ることでその疑念は払拭されました。サイズのあるディフェンシブPGでお尻がデカいです。巨尻です。沖縄のワールドカップで現地観戦に行って生で見れたのですが、本当にお尻が大きかった。オフェンスのプレイスタイルはスラッシャー系なのかな?強引にフィニッシュまで持っていく豪快さは見てて声が出ます。あと地味にパスが上手いです。ディフェンスもサイズと機動力を生かした圧のかけ方が上手く、オーストラリア代表でジョシュ・グリーンとブリッツを仕掛けていたシーンがありましたが、圧がエグかったです。ニリキナが抜け、ディフェンシブなガード不足に懸念をしていましたが、そんなことはありませんでした。いやあ、これは掘り出し物かもしれないですね。Go Exam!!

本当にケツがデカかったです。



・Oliver-Maxence Prosper (オリヴィエ=マクセンス・プロスパー)

背番号︰「18」
年齢︰21歳3ヶ月
ポジション︰F
身長︰6'8
体重︰230 lbs
年俸︰2.7 Million

紆余曲折ありドラフトナイトのトレードにてマブスへ加入することなります!2023年ドラフト24位。パウエルと同郷のカナダ出身です。愛称はO-MAX!
プレイスタイルは全力オールラウンダー!試合開始から試合終了までノンストップで、まさにアクセルしかない乗り物のようで、ハードワークも厭わない。すでにファンフェイバリットな選手です。サマーリーグではライブリーとのカチカチディフェンスを構築していました。オフェンスはリムへのアタックもできるオールラウンダーで、そのサイズと器用さはまさに現代バスケが欲する選手像そのもの。マブスレジェンドのマイケル・フィンリーから直接アドバイスをもらうなど、どんな選手になるか非常に楽しみです。
オフコートでは非常に明るくライブリーにとっていい同期メンバーとなりそうです。

O-MAXのドラフト時の様子は↓にまとめてあります。

マブスを救うビッグウィングとなれるか!?


・Derrick Jones Jr. (デリック・ジョーンズ ジュニア)

背番号︰「55」
年齢︰26歳8ヶ月
ポジション︰SF
身長︰6'6
体重︰210 lbs
年俸︰2.0 Million

【22-23シーズン成績】
平均 5.0得点、2.4リバウンド、0.5アシスト、
FG% 50.0、3PT 33.8、FT% 74.0

シカゴ・ブルズからやってきたモンスターダンカー。長い手足を武器にディフェンスとカッティングが上手いイメージです。個人的にはマイアミ・ヒート時代の印象が強いです。22-23シーズンは決めたFGM 115本のうち、31本がカッティングからのダンクとレイアップという内訳でした。新たなロブパスターゲットとしてダラスで躍動することができるのか注目です。スローポイントシュートが課題と言われていますが、年々改善しており、35%台には持っていきたいところです(昨シーズンは33.8%)。1年契約ですが、上手くハマって欲しい選手ですね。Go DJJ!!!

青が似合ってますね!


・Jaden Hardy (ジェイデン・ハーディ)

背番号︰「3」→「1」に変更
年齢︰21歳3ヶ月
ポジション︰SG
身長︰6'3
体重︰198 lbs
年俸︰1.8 Million

【22-23シーズン成績】
平均 8.8得点、1.9 リバウンド、1.4アシスト、
FG% 43.8、3PT 40.4、FT% 82.0

昨シーズン、マブスの未来と称賛されたハーディくん。ドラフト2巡目ながら、そのポテンシャルの高さを存分に発揮しました。シーズン序盤はGリーグで過ごし、一時Gリーグの得点リーダーになるほどで、スコアリングに関しては折り紙付きです。
シーズン中盤からマブスに合流。その後はメキメキと頭角を現していきます。シーズンも終わってみればドラフトロッタリークラスの選手でしたね。素晴らしい!!

ハーディくんの1年目はここに全て書いてありますので、読んでみてください。

オフシーズンはジムに籠もり、トレーニングの毎日。
入団当初と比べると体の厚みが全然違います。努力の賜物ですね。右腕に新しく入れたタトゥーもカッコイイです。
おそらく2年目はスカウティングも進み、壁にぶち当たるでしょうが、それを乗り越えてくれると思っています。

【スタッツで見るハーディ】
ざっとスタッツを見ていこうと思います。特筆すべきはその高精度のスリーポイント。ここに着目していこうと思います。

スリーポイントのショットシチュエーション
C&S
3PM 0.8 3PA 2.1 3P% 41.4

プルアップ
3PM 1.3 3PA 3.3 3P% 38.6

ディフェンスとの距離とシュート確率
オープン (ディフェンスとの距離 4-6 FEET)
3PM 0.7 3PA 1.8 3P% 38.6

ワイドオープン (ディフェンスとの距離 6 FEET以上)
3PM 0.5 3PA 1.2 3P% 44.8

課題とは??
試合を見ていてもレイアップをブロックされるシーンが多々ありました。シュートへ持っていくまでは上手いので、もう一息ってとろなんですよね。

被ブロック数 30
うち、レイアップ 24 という数字が出ています。
ドライブのレイアップシュートが多いハーディくんですが、51本アテンプトで22本の成功。成功率は43.1%に留まっています。

ここ改善できればさらなる飛躍が期待できそうですね。幸いなことに、トップクラスのフィニッシュスキルを持つカイリー師匠がいますので、最高峰のスキルを盗めたら…と思うと楽しみです。
Hardy Partyは終わらない。

ああああああああああああ可愛い!!!!



・役割別で見るロスター

ハンドラー兼スコアラー ドンチッチ

ハンドラー兼ディフェンダー エグザム

スコアラー カイリー/ハーディ

シューター THJ/セス

ウィングディフェンダー グリーン/グラント/DJJ

ビッグウィングディフェンダー  マキシ/モリス/O-MAX

ビッグマン  パウエル/ホームズ/ライブリー

やはりサイズ不足を感じます。。。
そして個人的に足りない役回りとして、生粋のハンドラー(コントロール型のポイントガード)とビッグウィングのアタッカーが現状いないと感じます。O-MAXの活躍に期待ですが。後の話でも出てきますが、今のロスターはルーキーへの期待と結果を求めるまでの時間が短すぎるのかなと思ってみたり。ライブリーとO-MAXのポテンシャルは本物だけに過度な期待をしてしまいますが、我が子の成長を見守るように長い目で見守っていく心意気が必要ですね。
何れにしろ、トレード・デッドラインまでには課題が浮き彫りとなると思うので、ハリソンGMの手腕に期待です。
個人的にはTJマコネルが好きなのもあって、視野に入れてほしいかな。あるいは、ルカが課題のゲームメイクをできるようになるか。はたまたキッドの覚醒か…。

◯なぜ昨シーズンは11位だったのか…??

①【22-23シーズン チームスタッツ】

・OFFRTG 115.9 (リーグ6位)
・DEFRTG 116.1 (リーグ25位)
・NETRTG -0.2 (リーグ20位) 
※OFFRTGとは100ポゼッション当たりの平均得点
※DEFRTGとは100ポゼッション当たりの平均失点
※NETRTGとはOFFRTGからDEFRTGを差し引いた値です。10に近ければ優勝候補筆頭とどこかで見たような…

・AST% 57.3 (リーグ25位)
・OREB% 22.6 (リーグ30位)
・DREB% 71.1 (リーグ17位)
・EFG% 56.5 (リーグ5位)
・PACE 97.21 (リーグ28位)
・レギュラーシーズン ポゼッション数 8,082回(リーグ25位)
※EFG%とは通常のFG%に3PTの付加価値を加味したスタッツです。簡単に言うと「攻撃の質」を表します。

上記のチームスタッツから紐解くと、一言で表すと「超攻撃偏重型のオフェンスチーム」です。ペースが遅いハーフコートオフェンスが得意なチームに見えます。かつ、高いEFG%を有する質の高いオフェンスを展開するチームと推測できます。数値上はEFG%を見て分かる通り"攻撃の質"は数値上は優秀であり、コンテンダーチームと遜色ない値です。
では、何故AST%がリーグ25位なのか?という疑問が生まれます。答えはこの高いEFG%を支えているのが、エースであるルカ・ドンチッチのアイソヘビーなオフェンスによるものだからです。
ドンチッチのアイソレーション能力は数字上でも明白であり、22-23シーズンは、ポゼッション、得点期待値、得点数、アテンプトと成功数でダントツの1位。リーグ1位のアイソレーション効率を持つ故のチームスタイルになっていると思います。
ドンチッチの個でオフェンスが完結してしまうために、オフェンスリバウンドに人員をかける必要がないためリーグ30位のOREB%なのか。じゃあその分DEFREB頑張れって話なんですけどね、機動力重視のスモールラインナップを好むHCのため高さが足りない。高さのある選手がいても使わない(使えない!?)代償が大きいと思っています。
ペース・ポゼッション数の話に戻りますが、リーグでペース・ポゼッション数1位は102.54(8472ポゼッション)のゴールデンステイト・ウォリアーズです。ウォリアーズもスモールボールを得意とするチームですが、マブスと比較した場合に1試合平均約5回の差が生まれています。人とボールが動く能動的なオフェンス。カイリーが見せてくれた新しい風をどこまで最適化できるかがチーム底上げの大きなポイントかと思います。そしてエースであるルカ・ドンチッチの"脱スコアラー化"が来シーズンの大きなテーマになることでしょう。

②このままのチームスタイルで優勝できるのか?

答えは"No"だと思います。
前述でPACEの話がありましたが、遅いことが悪いわけではありません。AST%を増やすことが大きな課題になると思います。要するにアイソヘビーなバスケはやめましょう。これに尽きますね。"ボールも動かず、人も動かず、だけどコーナー待機で必ず決めろ。"これが昨シーズンのスローガンのように見えた1年でした。結局はルカのボールシェアを増やし、USG%(ボール保持率)を下げ、流動的なオフェンスの方向にもって行く他ないのかなと思います。このスタイルでの限界は昨シーズン以前から薄々と感じていましたが、22-23シーズンでその限界点は等に超えていたように見えます。ルカのモンスターパフォーマンスもチームは接戦。それが答えでしょう。人間誰しも好不調の波があります。エースの波が勝敗に直結するチームでは優勝できない。チームバスケットこそが安定した勝利に繋がることこは、直近のワールドカップを見てて痛感させられましたね。ロスターも大きく代わり変革の時なのでしょう。

参考までに昨シーズン優勝したデンバー・ナゲッツもペースは遅く、ポゼッション数はマブス同様少ないですがAST%は66.3とリーグ2位、EFG%は57.3でリーグ1位。まさにヨキッチがゲームを支配していたことが数値としても現れています。オフボールオフェンスが素晴らしかったですもんね。

※補足として21-22シーズンにWCFまで進出した時のAST%は59.5でリーグ20位でしたが、OFFRTGは112.5でリーグ14位かつDEFRTGはリーグ7位で、ディフェンスに重きを置いたバランスのよかった攻守バランスでした(高さだけがありませんでしたが、、、勢いで優勝しなければいけなかったシーズンでもあったように思います…)

③失敗を糧に来シーズンはどう再構築するべきか??

前述の内容と少し被りますが、限界が見えたルカ中心の太陽系オフェンスを展開していたシーズン前半と、カイリー加入後に大きくチームとして変化が見られたので比較しながら見ていきたいと思います。そして課題のディフェンスはどうなってしまうやら…。

-オフェンス編-

パス部門
【カイリー加入前】
パス成功数 266.1回(リーグ27位)
平均アシスト数 22.1回(リーグ30位)
ポテンシャルアシスト  42.7(リーグ22位)
タッチ数 382.4回(リーグ28位)
アシストからの得点 59.8得点(リーグ25位)
フロントコートでのタッチ数 178.8回(リーグ28回)
エルボーでのタッチ数 7.1回(リーグ30位)
ペイント内でのタッチ数 16.3回(リーグ30位)
平均攻撃時間 22.2秒(リーグ29位)

【カイリー加入後】
パス成功数 286.8回(リーグ27位→8位)
平均アシスト数 24.8回(リーグ30位→21位)
ポテンシャルアシスト  45.1回(リーグ22位→15位)
タッチ数 403.9回(リーグ28位→10位)
アシストからの得点 66.3得点(リーグ25位→14位)
フロントコートでのタッチ数 200.7回(リーグ28位→18位)
エルボーでのタッチ数 9.2回(リーグ30位→21位)
ペイント内でのタッチ数 16.8回(リーグ30位→29位)
平均攻撃時間 21.7秒(リーグ29位→25位)

タッチ数、アシストからの得点が軒並み改善していますね。これがカイリー効果。試合で見ていたことがスタッツとして出てくると裏付けにもなりますし、納得感がすごいですよね。
ペイント内のタッチ数は依然として改善が見られません。カッティングする文化根付いてほしいですね。
続けて、タッチ数が増えたことでC&SやFG%がどう変化していったか見ていきます。

シューティング部門
【カイリー加入前】
C&Sでのチームスタッツ
平均得点 31.1得点(リーグ8位)
FGA(FG試投数) 27.7本(リーグ8位)
FGM(FG成功数) 10.5本(リーグ8位)
FG% 37.7%(リーグ14位)
3PA(3PT試投数) 27.0本(リーグ6位)
3PM(3PT成功数) 10.2本(リーグ4位)
3P% 37.7% (リーグ11位) 
EFG% 56.1%(リーグ11位)

【カイリー加入後】
C&Sでのチームスタッツ
平均得点 35.2得点(リーグ8位→4位)
FGA(FG試投数) 29.4本(リーグ8位→6位)
FGM(FG成功数) 11.9本(リーグ8位→4位)
FG% 40.4%(リーグ14位→4位)
3PA(3PT試投数) 28.5本(リーグ6位→4位)
3PM(3PT成功数) 11.4本(リーグ4位→3位)
3P% 40.1% (リーグ11位→3位) 
EFG% 59.9%(リーグ11位→3位)

おいおい、カイリー加入後のマブス最強か??と数値上では思いますよね。特にEFG%はリーグ指折りの数値であり、楽にシュートが打てているという証拠です。

運動量とスピード部門
【カイリー加入前】
平均移動距離 17.35マイル (リーグ27位)
うちオフェンス移動距離  9.41マイル (リーグ22位)
うちディフェンス移動距離  7.94マイル(リーグ29位)
平均移動速度(時速) 3.9km/h (リーグ30位)
うちオフェンス 4.21km/h (リーグ30位)
うちディフェンス 3.76km/h (リーグ27位)

【カイリー加入後】
平均移動距離 17.58マイル (リーグ27位→22位)
うちオフェンス移動距離  9.46マイル (リーグ22位→22位)
うちディフェンス移動距離  8.12マイル(リーグ29位→20位)
平均移動速度(時速) 4.06km/h (リーグ30位→23位)
うちオフェンス 4.29km/h (リーグ30位→25位)
うちディフェンス 3.82km/h (リーグ27位→17位)

オフボールでの動きが増えた分、運動量も僅かながら増えました。こちらの数値は一概に速ければ良いという数値ではありませんが参考までに。
上記のチームスタッツの変化から、"カイリー効果"は目で見る以上に大きな影響を与えてくれていました。特にタッチ数が増えたことでアシスト数の増加、FG%の高確率化(イージーバスケット)に繋がることが分かりました。

ここまで数字とにらめっこしてツラツラと書いてきましたが、個人的には昨シーズンのカイリー加入後のLAC戦で見せた『人とボールが動く能動的なパッシングオフェンス』にルカを組み込むオフェンススタイルが答えかと思います。あるいは、ルカのプレイスタイルの変化(スコアリング型からアシスト型のプレイスタイルへ)の二択かなと思います。昨シーズンは平均得点がリーグ2位でしたが、来シーズンはアシスト王を目指して欲しいものですね。そして、2年目がベストシェイプと多くの方が言うように、あの年は動きにキレがありつつも体重を生かしたインサイドでのプレイもでき、非常にバランス良く感じました。特にリバウンドを取ってからの動きが今より速かった。トランジションも自らがボールを運び攻めきれていた。ベストシェイプをキープし、ペースを上げアシスト%を増やす。ここが近々で目指すべき形なのかなと思います。

-ディフェンス編-

DFGM (相手に決められたFG数) 40.5本(リーグ15位)
DFGA (相手に打たれたFG数) 83.1本(リーグ25位)
DFG% (相手のFG%平均) 48.7% (リーグ25位)
DIFF% (DALディフェンスが相手の平均FG%をどれだけ上げているか)  1.3% (リーグ24位)

※DIFF%はこの場合、DALディフェンスと対峙するときに平均1.3%相手チームのFG%を底上げしてしまうという指標です。→ディフェンスが良いチームはこの指標がマイナスで出てきます。

ここで分かるのはディフェンスは頑張って打たせないようにしているが、確実性の高いイージーバスケット(バックドア等)を許してしまうザルディフェンスが多いということです。

では続いて、どこの距離をマブスディフェンスは苦手としているのか見ていきます。

参考までにコートの図解です

25-29ft (スリーポイントラインより一歩外側)
FGA 18.0本(リーグ1位)
FGM  6.1本(リーグ1位)
FG%  33.6%(リーグ3位)

20-24ft(ロングミドルからスリーポイントライン)
FGA  14.4本(リーグ24位)
FGM   5.5本(リーグ23位)
FG%  38.6%(リーグ20位)

15-19ft(ミドルレンジからフリースローラインあたり)
FGA  5.7本(リーグ22位)
FGM  2.6本(リーグ24位)
FG%  44.9%(リーグ22位)

10-14ft(フリースローラインからノーチャージエリアの外側あたり)
FGA  8.1本(リーグ25位)
FGM 3.9本(リーグ29位)
FG%  47.7%(リーグ27位)

5-9ft(ノーチャージエリア付近のペイントエリア)
FGA 10.4本(リーグ17位)
FGM 4.7本(リーグ22位)
FG% 44.9%(リーグ22位)

5ft以内(リム周り、リング下)
FGA  28.9本(リーグ17位)
FGM 18.9本(リーグ14位)
FG%  65.6%(リーグ22位)

3ポイントラインより内側のディフェンスは予想通り壊滅的。アテンプト数は正直何本打たれてもってところですが、問題はFGM(シュートを決められる数)とその確率であるFG%が絶望的であること。5ft以内の数値は一見良さそうに見えますが、65.6%の高確率で決められてきます。これは試合を見ていても分かる通りほぼほぼ壊滅状態です。お分かりの通りですが、ペリメーターディフェンダーとディフェンシブアンカーの確率が急務です。
ペリメーターディフェンダーとしては、ジョシュグリーンの成長、グラントウィリアムズやDJJの台頭、さらにはO-MAXのポテンシャル等プラス材料はありますが、問題はディフェンシブアンカーの確率です。現状ライブリー頼みとなってしまうのが新しいロスターの懸念点でもあります。このチームは新人に厳しいな、、、。とはいえ成長の機会の場として上手く行ってほしいのも事実です。おそらく、サイズ不足問題は来シーズン顕著に出てくると思います。いくら機動力重視で守れても圧倒的な高さを誇る相手には無に帰します。そのためにもライブリーの育成方針は今後の大きなポイントとなるでしょう。新人なのにゴメンネ!ブラックな職場!!

③22-23シーズン前半戦

前年の21-22シーズンの最大の課題であった"高さ"を補うべく補強としてやってきた、クリスチャン・ウッド、ジャベール・マギーらの高さと長さのあるセンターが加わり、オンペーパーでは期待できるロスターではありました。しかし、いざ開幕してみると21-22シーズンの成功体験に倣い、結局スモールボール一辺倒。開幕戦に絶好調のクリスチャン・ウッドを下げた試合は1試合目ながら昨シーズンの象徴でした。オフェンスではドンチッチのアイソヘビーな単調的なオフェンスが続き、USG%(ボール保持率)はリーグダントツの1位。50点おーばーのモンスターパフォーマンスが続くもそう長くは持ちません。スモールボールの弊害としてハードワーカーたちが軒並み怪我で離脱せざるを得ませんでした。人も少なくなる中で各々が得意なポジションから1つ繰り上げてプレイするような状況だったのを覚えています。レジー・ブロックがPFだったり、THJにハンドラー的な役割を求めてみたり、何もかもチグハグな状況でした。正直見てて面白くなかったです。義務マブスでした。
そんな中でもファンの希望と言えば、見違える活躍をし、お前誰だ状態のジョシュ・グリーンです。グリーンの活躍については過去の投稿で紹介してあります。

そして、絶望のシーズン前半戦の裏でGリーグで爪を研ぎ続ける期待の新人"ジェイデン・ハーディ"の二人の活躍が心のオアシスとなっていたシーズン前半戦でした。

そして、2月のトレード・デッドラインでは、チームのハート&ソウルであった、ドリアン・フィニー=スミスとスペンサー・ディンウィディを引き換えに、ブルックリン・ネッツからスーパースターのカイリー・アービングを獲得して前半戦は終了します。

何と言ってもうちのHCはメディア対応が下手。
呆れるぐらいに下手。
・『カイ(カイリー)はJB(ブランソン)とはレベルが違う』
・『(クラッチタイムで好調のウッドをベンチに下げたことに対して) 彼は信頼が足りなかった』
・『私はただ見ているだけ』
・『Twitterはコーチではない』
・『(スモールラインナップを多用しながら)ビッグマンの層を見てくれ』
等々、チームを統率する者としてあってはならない発言の数々がありました。もう黙っててくれって感じでした。今じゃ懐かしいですね。

ルカのモンスターパフォーマンス貯金に救われたシーズン前半戦でした。

④22-23シーズン後半戦

カイリー加入後の後半戦、ルカの負傷離脱もあり、カイリーと愉快な仲間たちで臨んだLAC戦は、これまでのアイソヘビーなオフェンスとは反対に、人もボールも動くPGカイリーが躍動した一戦だったの鮮明に覚えています(試合は見事に勝利)。この試合見終わったあと、このオフェンススタイルにルカが組み込めれば優勝も見えてくるのでは?なんて淡い期待を抱いていましたが、その期待はすぐにルカの手によって壊されました。
結局はこの人が変わらないと何もかも変わらないんだと改めて思いました。それを正そうとするのが本来のコーチ職の役目なのでは??なんて思ってみたり。結果として、後半戦はそのまま浮上することなくチームは11位でシーズンを終えます。
収獲はグリーンとハーディのヤングコアの覚醒ぐらいだったでしょうか、、、。二人揃って29得点を記録し、ユタ・ジャズを破った試合は昨シーズンのベスト3に入る名試合ですね。

⑤総括

表面上は"ルカとカイリーがケミストリーを構築する時間が足りなかった"ということになっていますが、実際はルカのプレイスタイル問題が限界に達したと痛感した22-23シーズンでした。お願い、もうスモールボールはやめて!!!スモールボールが決して悪いとは言いません。ティップオフから試合終了までスモールボールはやめてくれと言っているんです。手札の一つとして使ってほしい。そんな願望を抱きながらシーズン終了です。うーん、絶対プレイオフには行けたメンツだったなと。

◯オフシーズン

多くを失い、多くを得た激動のオフシーズン。
こちらにまとめてあります。

【IN】

カイリー・アービング(再契約)
ドワイト・パウエル(再契約)
マーキーフ・モリス(再契約)
グラント・ウィリアムズ(セルティックスよりトレード)
リショーン・ホームズ(キングスよりトレード)
デレック・ライブリー2世(ドラフト)
オリヴィエ=マクセンス・プロスパー(ドラフト)
ダンテ・エグザム(FA)
セス・カリー(FA)

【OUT】

ダービス・ベルターンス(トレードでサンダーへ)
クリスチャン・ウッド(FAでレイカーズへ)
フランク・ニリキナ(FAでホーネッツへ)
ジャスティン・ホリデー(FAでナゲッツへ)
ジャベール・マギー(マブスが解雇→キングスへ)
シオ・ピンソン(FA、移籍先未定)

◯ドラフト指名権

新シーズンに向けてトレードアセットでもあるドラフト指名権を整理しておきましょう。
●︰マーベリックスが指名権を保持
✖︰他のチームが指名権を保持

2024年 
1巡目︰TOP10プロテクト(● 10位以内ならマブス、✖ 11位〜30位の場合ニューヨーク・ニックスへ) 
2巡目︰✖ ボストン・セルティックスへ

2025年
1巡目︰● 自前指名権を保持
2巡目︰① ✖ 自前指名権→ボストン・セルティックスが指名順位交換権を持ちます(SWAP権)
② ● トロント・ラプターズの2巡目指名権を保持

2026年
1巡目︰● 自前指名権を保持
2巡目︰✖ オクラホマシティ・サンダー、ヒューストン・ロケッツまたはサンアントニオ・スパーズのいずれかへ譲渡

2027
1巡目︰● 自前指名権を保持
2巡目︰✖ ワシントン・ウィザーズまたはデトロイト・ピストンズへ譲渡

2028年
1巡目︰● 自前指名権を保持
2巡目︰① ✖ 自前指名権はインディアナ・ペイサーズへ
② ● マイアミ・ヒートの2巡目指名権を保持

2029年
1巡目︰✖ ブルックリン・ネッツへ譲渡
2巡目︰✖ ブルックリン・ネッツへ譲渡

2030年
1巡目︰● サンアントニオ・スパーズが指名順位交換権へ保持(SWAP権)
2巡目︰✖ ボストン・セルティックスへ譲渡

◆トレード可能なドラフト指名権

2025年自前1巡目指名権
②2025年︰ラプターズ経由の2巡目指名権
③2026年︰自前1巡目指名権の指名順位交換権(SWAP権)
2027年自前1巡目指名権
⑤2028年︰自前1巡目指名権の指名順位交換権(SWAP権)
⑥2028年︰ヒート経由の2巡目指名権

簡単にまとめると、オールスターや準オールスター選手獲得のために使えるメインのトレード資産としては、2025年と2027 年の自前1巡目指名権となります。1巡目指名権の相場が3本以上と言われているスーパースターの獲得は現状可能性は低いと思われます。準オールスター選手を獲得してオールインする形が戦力をプラスする上で現実的だと思われます。

◯新シーズン(23-24シーズン) の悩み要素

どうなるバックコートローテーション?

新シーズのロスターにおいて、マブスのバックコートは充実しており、①ルカ、②カイリー、③セス、④エグザム、⑤ハーディの布陣となっております。それぞれ得意・不得意があり、上手く扱いこなせるか心配です。とは言え、補助的なセカンドハンドラーを任せられるセス、サイズのあるディフェンダーのエグザ厶、そして2年目の成長株であるハーディには期待大ですね。おそらくスカウティングされ、ソフモアスランプに陥るでしょうが、壁を乗り越えて欲しいものです。目指せMIP!こちらは贅沢な悩みですね。

センター問題(サイズ不足)を解決できるのか?

センター陣はパウエル(6'10)、ホームズ(6'9)、ライブリー(7'1)のラインナップです。お分かりの通りサイズが小さいです。7フッター(213cm)と呼ばれる選手がライブリーしかいません。個人的にはスタメンないし、ベンチ起用で確実にミニッツを与えてあげてほしいですが、新人1年目にマブスのインサイドを全て託すのは気が引けます。マギーのウェイブは本当に必要だったのでしょうか…??予想ではライブリーは当面の間はGリーグで修行かと思っています。ビッグマンの育成には5年かかるなんて聞きますからね、気長に成長を待ちましょう。さて、そうなるとパウエルとホームズ+正ポジションではないクリバーをセンター起用でローテーションを回していくことになるのが濃厚ですね。もうジャレット・アレンやミッチェル・ロビンソンのようなオールドスクールセンターにやられ放題なのが目に見えています。。。ワールドカップで活躍した"バウエル"さん助けて。つまるところ、スモールボールもできる!ではなく、スモールボールしか選択肢がないのは変わらなそうな布陣です。過度な期待は禁物ですが、来シーズンだけを見ればインサイド問題に終止符を打てるのがライブリーの成長次第という博打状態です。とはいえ、HC好みのロスターです。何とかシロ!!()

・総括

まさしくHCのジェイソン・キッド好みのロスターです。本来なら昨シーズンの失敗から責任を取ってクビにされてもおかしくない状況で、自分好みのロスターを揃えてもらった今シーズン。クソみたいな言い訳はもう聞きたくないので優勝してください。それ以外は失敗です!!正直なところディフェンスよりもオフェンススタイルを何とかしてくれ。私からは以上です。
期待と不安が大きい開幕前特有の気持ちを持ちつつ、答え合わせが楽しみです。GO MAVS!

 Twitterコーチのみんな!新シーズンもよろしくな〜!

◯おわりに

今回の投稿のおわりに、マブス以外の注目選手(推し選手)を紹介しておきます。

・注目選手  Neemias Queta (ニーミアス・ケイタ)

・Neemias Queta (ニーミアス・ケイタ)
 Utha State 出身の24歳
ポジション︰センター
身長︰7'0 
体重︰245lb 
2021年ドラフト 39位(サクラメント・キングスが指名)

ポルトガル初のNBA選手で、2021年ドラフト全体39位でサクラメント・キングスへ指名される。加入後はほとんどをGリーグ下部組織である、ストックトン・キングスで過ごす。機動力を生かしたディフェンスが武器で、大学時代(Utha State)は最優秀守備選手の候補にも名が挙がるほどの名手でした。

最終的にはDavion MitchellがCollegeのDPOYを受賞

下部組織のストックトン・キングス、Gリーグではもはや敵なしで、22-23シーズンはGリーグのMVP投票で惜しくも2位の結果。1位はマブスレジェンドのCarlik Jonesが受賞。そんなこんなで、トップチームが17年ぶりのプレイオフ進出を決める中、爪を研ぎ続けるQuetaであった。機動力・爆発力のある7'0 選手ですよ、ほんとマブスに欲しいですよね〜。

先日、サクラメント・キングスにジャベール・マギーさんが加わったことを受け、ポジションの被るQuetaくんは解雇されてしまいました、、。その後、ボストン・セルティックスと2way契約を結びました。(本音を言うと若手の多い場所でミニッツをもらえるチームがよかったです。) 今年こそ本契約を勝ち取ってほしい選手ですね。まずは3 番手センターとして頭角を現してほしいです。頑張れ!Queta!!

【Gリーグ スタッツ】
22-23シーズン スタッツ
平均16.8得点、FG% 68.0 、8.8リバウンド、2.5アシスト、1.9ブロック

それでは今回はこのへんでサヨウナラ。
まだまだ書き足りないですが収集つかななるのでこの辺でおしまいです。自分で書いてても話が行ったり来たりで非常に読みにくかったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは次回のマブス再建プロジェクトでお会いしましょう!バイバイ!

P.S.
DUNKSHOOT 編集部さんへ
マブスのお仕事待ってます(笑)
私より


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