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NBA DRAFT 2023を終えて

どうも、マブス再建プロジェクトです。
 オフシーズン一番の楽しみである、NBAドラフトが終わっちゃいましたね。Dallas Mavericksことマブスは、昨シーズン大失敗に終わり、プチタンク(ナチュラルタンク)により罰金を支払いながら自前10位指名権を確保することに成功しました!やったぜ!14位以内のロッタリーピックは2018年ぶりなのでワクワクが止まりません。しかし、番記者さんたちの予想は10位指名権をトレードし、中堅以上の即戦力選手を獲得するだろうとの見解が多かったです。実際にオファーがあったものとしては、ATLとジョン・コリンズ+15位とベルタンス+10位といったオファーがありました。これはマブスがクリント・カペラならOKでしたが、トレードは成立しませんでした。あとはUTAとベルタンスのサラリーダンプを絡ませたオファーがあったとか無かったとか…。ともあれドラフト当日まで自前指名権を守り切ることに成功しました!毎日トレードされるかと思って生きた心地がしませんでしたね。前置きはさておき、NBA DRAFT 2023の動きを振り返っていきます。

NBA DRAFT 2023

マブスの指名権と補強ポイント

 マブスが保有する指名権は、自前の1巡目10位指名権のみ。そのまま指名するもよし、トレードダウンをするもよし、とにかく新人を指名して欲しいですね。
 補強ポイントとしては、フィジカルに守れるウィングディフェンダー、リムプロテクトのできるセンター。「あれれ、おかしいぞ?」と名探偵コナンくんも疑いたくなるほど、補強ポイントがずっと同じですね。とにかくフロントコートの補強が急務な状況です。

MOCK DRAFT (指名予想)

まずは当日の各モックサイトの指名予想をおさらい。

各サイトの指名予想

 多くのモックサイトが、Duke大学のビッグマン"Dereck Lively Ⅱ"の指名を予想。この選手マブス再建プロジェクトの本命選手でした。PRO DAYのワークアウトで評価が爆上がりしました。ビッグマンながら、スリーポイントを14本連続で沈めスキルビッグとしての可能性を示してくれました。

 あとはKansas大学のシューター"Gradey Dick"の予想が多かったですね。陽キャです。(一応、今ドラフトクラスでNo.1シューターです)

 ドラフト当日、オーナーのマーク・キューバンはリムプロテクターが欲しいと名言。ちょっと黙ってて下さい。そんなこんなでNBA DRAFT 2023が始まります。

※前回の記事でドラフト展望を書いています。参考程度に。


【12位指名】 Dereck Lively Ⅱ

指名までの流れ

 いざ、ドラフトが始まりマブスに合うドラフト候補生たちが次々と指名されていきます(IND:8位指名 Jarace Walker、UTA:9位 Taylor Hendicks)。しかし、波乱が起こりTOP5予想のCam Whitmoreが10位で残っている大事態。個人的に今ドラフトの激推し選手。(何事もなければ10位指名即決の選手です。怪我とドラフト前のインタビュー等で評価を落としてしまった)
 いざ、10位指名というところで、トレードが起きました!
OKCへ10位指名権とベルタンスを送り、DALがOKCの12位指名権とベルタンスの17MのTPE(金額の範囲内ならトレードで獲得できるチケットのようなもの)を受け取ります。このトレードでマブスは12位で指名することになります。

 そして、12位指名。

 大方の予想通り、Duke大学のフレッシュビッグマンである Dreck Lively Ⅱを指名しました。ちゃんと指名してくれた!!!!やったぜ!!!しかも個人的に予想してたLivelyくん!!マブスへようこそ!!!

Dereck Lively Ⅱ

 比較選手としては、軽量版タイソン・チャンドラーや元祖スキルビッグマンのWCSが挙げられていました。待望の若手ビッグマン!楽しみですね!球団副社長のマイケル・フィンリーは「若い頃のタイソン・チャンドラーに似ていた。」と語るほど評価をしていました。アダム・シルバーからOKCとのトレード報告を受け、マブス行きを知らされると「I was ecstatic.」と発言。もう好き!また、ドラフト当日のインタビューでダラスについて聞かれ、「愛してると(まだ指名前の段階)」と。好感度爆上がりです!


◉プロフィール

名前 Dereck Lively Ⅱ (デレック・ライブリー2世)
出身 Duke大学 (地元はフィラデルフィア)
年齢 19歳
身長 7'1 (216cm)
体重 230 lbs (104kg)
ウィングスパン 7'7 (221cm)
ポジション センター

 ついに来た!若手有望株ビッグマン!Dereck Lively Ⅱ !しかし、そんな彼の生い立ちは過酷でした。
 大学時代に有名な選手として活躍した後、フィラデルフィア・76ersで働く母のもとに生まれ、バスケはLivelyが小学校の時にコーチであった母親から学び、社交的な性格は父親譲りだと言う。Livelyがまだ7歳の頃、父親が薬物の過剰摂取で亡くなり、その数年後Livelyが9歳頃の時に母親が癌を患ってしまう。幼いながらもLivelyは自分に出来る範囲で母親のサポートを行います。数年後、本人の努力の甲斐があり、高校時代はESPNが発表する世代No.1の評価をうけるまでに成長します。バスケの試合はLivelyと彼の母親が観じる全ての痛みから解放させてくれる時間でした。一番のサポーターであり、一番の批評家である母親と親子二人三脚で彼のキャリアを築いていきます。また、Livelyの左腕には父親の名前と生年月日、死亡日が彫られており、ドラフトで自分の名前(Lively姓)が呼ばれるのは特別なことだと言う。なぜなら、父親の記憶が生き続けるからだと語ります。若くして多くを経験したLively。そんな彼を応援せざるを得ない。マブスに来てくれてありがとう!
 大学時代は、平均20.6分の出場で、5.2得点、5.4リバウンド、2.4ブロック、FG 65.8% 、FT 60%を記録。特筆すべきは20.6分と少ない出場時間ながら2.4ブロックを記録するリムプロテクト能力です。出場する試合は必ず2ブロック以上していたとか…。プレイスタイルはリムランを得意とするオールドスクールスタイルのセンターと言われていますが、コートビジョンが広く、パスも上手いので、中継役として高いポテンシャルを感じます。また、大学時代は役割を絞る形でリム周りのフィニッシュに徹底していましたが、高校時代はストレッチ5としても活躍。自分の役割を客観的に理解する能力を彼は持ち併せています。ドラフトコンバインやドラフト時のインタビューでも自分の立ち位置を客観的に理解している受け答えをしていました。頭の回転がいいんだろうなと感心です。ディフェンスでは、圧倒的なリムプロテクト能力、足を使って機動力を生かして、ガードまで守れるペリメーターディフェンスが武器です。アンカーとして指示する場面も見られたり本当に頼りになりそうです。ついに比較選手としても挙げられる、レジェンドのタイソン・チャンドラーが本腰入れて指導できる希望の若手が来ました。どこまで化けるか本当に楽しみです。器用な4番と組み合わせたら面白そうですね〜、あれウッド…。とはいえ、久しぶりのビッグマン指名。本当に楽しみです!最高の指名をありがとう!!もうすでに大好き!

【24位指名】 Oliver-Maxence Prosper

指名までの流れ

 先ほどの12位指名権をトレードで獲得する際にベルタンスをトレードしたことで発生した17MのTPEを使用し、SACとトレードを行います。マブスはTPEをSACへ送り、Richaun Holms(リショーン・ホームズ)とSACの24位指名権を獲得します。ローテ外となっていたホームズを放出し、FA戦線に向けサラリーを空けたいSACがターゲットとなりました。このトレードが起きた時は正直凄すぎてイミワカラン状態でしたね。ハリソン…お前ってやつは…神だったのか!!!!うおおおお!
2、3年前頃から獲得したかったホームズに加えて24位指名権を獲得します。イミワカラン!!

 そして、24位指名。

 マブスは24位指名でMarquett大学のウィングOliver-Maxence Prosperを指名しました。ボディフレーム、身体能力、ディフェンスを高く評価され、ドリアン・フィニー=スミスの後継者となれる複数ポジションを守れるウィングを獲得します。えっ、いいんですか?ウィングも補強しちゃって…!!!!ようこそ!!O-Maxくん!!!

Oliver- Maxence Prosper


◉プロフィール

名前 Oliver-Maxence Prosper
   (オリビエ・マクセンス・プロスバー)
     ニックネーム:O-Max
出身 Marquett大学 (地元はカナダ モントリオール)
年齢 20歳
身長 6'8 (208cm)
体重 230 lbs (104kg)
ウィングスパン 7'1 (216cm)
ポジション スモールフォワード/パワーフォワード

 Oliver-Maxence Prosper ニックネームはO-Max。O-Maxは両親が大学バスケのプレイ経験があり、妹も大学バスケでプレイしているスポーツ一家の家庭に育ち、NBAアカデミー出身で4ヶ国語話せるそうです。Marquett大学へ進学します。
 NBAへの意気込みとしてO-Maxは、オフェンスでは「トランジションからアリウープを決めたり、長さやクイックネス、身体能力を活かしてファウルをもらい全部ブチ込みたい!そして、ボールハンドラーになるつもりはなく、オフボールからの動きでリムへアタックしたい」と語ります。
 また、ディフェンスでは「7'1のウィングスパンを生かしたディフェンスで、ドットハンド(相手の利き手と逆の手でチェックすることで、空いてる手を使い射線を逸らす守り方)を武器にスリーポイントは打たさないぜ!」と語るこのディフェンスの守り方で、大学時代、相手のジャンパーに対し被FG%を26%に抑えます。(この記録は50人以上のジャンパーと対戦し、大学全体で1位)
 大学時代は、平均12.5得点、4.7リバウンド(うちオフェンスリバウンド1.7)、0.7アシスト、FG 51.2%、3PT 33.9%(コーナーは38%)、FT 73.5%を記録。オフェンスはオフボールカットを中心にや身体能力を生かしたダイナミックなリムアタックが武器。プレイメイク能力は発展途上ですね。ディフェンスでは複数ポジションを守れるフィジカルとアジリティを武器にヘルプディフェンス(寄せの速さがエグいです)も得意としています。中でもオフェンスリバウンドの嗅覚がすごい。ジョシュグリーンみたい!そして何よりパッション!ゲームの流れを変えてくれるハッスルプレイも期待できます。マブスに足りなかったマルチディフェンダー。早く見たい…!!!理に適った最高の指名です。O-Max!!!!!

おわりに

 干からびた大地が一夜でオアシスに、ローマを一日で創り上げた我らがGM ニコ・ハリソン。彼は紛れもなく"ホンモノ"でしたね。ドラフトヤクザとして今後も期待でそうです。(伊達にNikeの副社長やってただけありますね!)
 2023 NBA DRAFT CHAMPIONは間違いなくマブスですね!ニコ・ハリソン 100点満点中1兆点です!神!素敵!好き!錬金術師ハリソン!FOOOOOOOOO!!!!
そして、次のように語るハリソン
“We’re not done at all. This is just the beginning.”
「これは終わりではなく、始まりに過ぎない。」
あんた、かっけえよ!一生ついていきます!!

ニコニコハリソン
眩しいッ!未来が眩しいッ!!ヤングマブス!!

 こうして、一夜で各ボジションに有力な若手選手を獲得したマブスであった。さらにサラリーダンプにも成功し、オフシーズンにMLE(12mぐらいのFA選手と契約できる枠)を手に入れたので選択肢は広がります。カイリーの再契約が決まればもう言うことはありません。頼むよ、カイリー…。
 7月1日からFA交渉解禁となるそうです。果たして来てくれるマゾ選手はいるのでしょうか。サマーリーグも7月中旬から始まります。Livelyくん!O-Maxくん!サマーリーグを破壊しような!!!

 球団史に残るドラフトナイトの振り返りでした。それでは次回のマブス再建プロジェクトでお会いしましょう。バイバイ!


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