NBA DRAFT 2023 ガイド 〜オフシーズン展望を添えて〜
オフシーズンに向けて現状整理
①サラリーキャップ
まず、来シーズンのサラリーとロスターをおさらい。FA選手と誰も延長契約を結ばない場合の合計サラリーは約108M(ミリオン)です。来シーズンのサラリー設定は約136MでカイリーとMAX契約を結ぶ場合はそこで、大方のロスターが固定され、残りはミニマム契約で選手を揃えなくてはなりせんね。
その中でマブスが抱えるロスターとサラリー的な問題を解決しなくてはいけません。うーん、なかなか詰んでる。仮に自チームFA選手と全員再契約を結ばない場合、一応サラリーが空きますが満足行く使い方はできなそうなので、こっちの路線は個人的には否定派ですね。以下、オフシーズンに直面する課題
です。
・高齢化するロスター問題
→20代前半が本当に少ない。最低でも各ポジションに一人は若くて勢いのある人材を確保しておきたいところ。特にフロントコートは深刻で、ビッグマンを育てる気があるのか育たないのかは分かりませんが早めにメスを入れなければ、この先もずっとインサイドを蹂躙されて負けます。確実に。
・アラサーマブス高給取り多い問題
→キャップスペースが無く、動くにも柔軟性に欠けているのが現状です(※カイリーと再契約する前提ですが)。アラサーマブス軍団よ、サラリーに見合う活躍を期待してます。多くのお金を得るのは悪いことじゃない、活躍をしてほしいんだ。
海外のマブスファンの方の記事ですが、多分こちらを読まれた方が話が早いと思います。(上の記事はcba mavsさんより拝借)
②FA一覧
オフにFAとなる選手は、カイリー・アービング、クリスチャン・ウッド、ドワイト・パウエル、フランク・ニリキナ、マーキーフ・モリス、ジャスティン・ホリデー、シオ・ピンソンです。不当な扱いを受けてきたウッドはまず残らないでしょうね。本当に悲しいよ。パウエルもコンテンダーチームからお声は掛かるだろうし(控えビッグマンとしては非常に優秀です)、ニリキナは個人的には絶対に延長契約するべきですが、チームがそれをヨシとするか不透明です。キーフやジャスティンはシーズン途中加入のため来年も継続して見ていきたい。そして、ピンソン!我らが団長!お茶濁し界隈のスター選手です。シーズン中に「ピンソンに応援されなくなったチームは終わり」ってツイートを見かけましたが本当にその通り。当時のマブスは両足突っ込んでましたね!()
最後にカイリーですが、オフシーズンはこの人の去就次第なところがあります。フロントは再契約に楽観的ですが、その甘い考えで何人がチームを去ったことか…。そろそろ根本的に考え方を見つめ直してほしいですね。個人的には絶対に延長を結んでほしいと思ってます。宇宙一バスケ上手いもん!それにマブスに変化を与えてくれる存在でもあります(もちろんプラスの意味)。チームクラッシャーだのなんだの色々と外野がうるさいですが、マブス加入後のカイリーしか知らない僕からすると、人間性に富んだ善人です。年齢もあり、おそらく次の長期契約が最後の大型契約になると思いますが、そのチームはマブスであってほしい。カイリーの可能生に賭けてほしいのが今の気持ちです。
このトピックの結びとして、土地柄人気がないのか、キャップスペースがないからFAが来ないのか、はたまたその両方か…。今回も来ないFA一覧を載せておきます。
NBA DRAFT 2023 ガイド
①マブスの補強ポイント
不甲斐ない結果に終わってしまった22-23シーズンですが、補強ポイントは下記のとおり。
・セルフクリエイトできるウィング
・サイズのあるディフェンシブウィング
(上記2点のポテンシャルがある2WAYプレイヤーだとなおヨシ、サイズもあるとさらにヨシ)
・アンカーになれるディフェンシブビッグマン
・カイリーが再契約しない世界線のバックコート
→要はフロントコートですよね。ここ数年ずっと同じ課題です。いい加減、課題解決に向けて動いて下さい。。。いや、動け!そして、"使え!!"
②モック予想サイトの指名選手
それでは、ロッタリー終了間もないですなが、モック予想サイトの10位指名選手を見ていきましょう。(5/18時点)
NBA.com : Gradey Dick
Tankathon : Gradey Dick
B/R : Gradey Dick
CBS① : Gradey Dick
CBS② : Jalen Hood-Schifino
The Athletic : Dereck Lively Ⅱ
Yahoo! sports : Gradey Dick
THE RINGER : Kobe Bufkin
NBA Draft Room : Jordan Hawkins
ESPN : Taylor Hendricks
SB NATION : Anthony Black
各モック予想サイトによると、Gradey Dickという選手の予想が多いですね。次はそんな彼を含めたターゲット選手を見ていきましょう(僕の独断と偏見によるチョイスです)。各モック予想サイトは随時更新されていきますので悪しからず。
③ドラフトターゲット選手
10位指名権
Tier1 (残っていたらラッキー、即指名希望です)
・Cam Whitmore
Villanova大学/1年/6'7/232 lbs/SF
フィジカルエリートなアスレチックモンスター
まず第一にWhitmoreを語る上で欠かせないのがこの身体能力です。はい、バケモノです。浪漫の塊です。もう好き!
まだ大学1年生ながら完成されたフィジカルツール(サイズ・体重ともに申し分なし)を持ち、人外的な身体能力を駆使したドライブを武器に得点を重ねていくスラッシャーです。その抜群なフィジカルを強みにディフェンダーとしても優れます。少し博打気味なディフェンスをする傾向が強いのでここはどうなるか。また、身体能力に頼り切ったオフェンスが得意な分、成長ポイントはプレイメイク能力、ミッドレンジ・アウトサイドシュート(プルアップ)で、ここを磨けば鬼に金棒。オールスタークラスへ一気に近づきます。
大学時代は怪我の影響で出遅れますが、一度コートに立てばそのインパクトは絶大で見るもの全てを魅了していきます。チームはNCAAトーナメント出場とはなりませんでしたが、出場していた場合、絶対に今より評価を上げていたことでしょう。今ドラフトでの激推し選手。もしマブス以外に指名されても応援してしまうだろう。それぐらい魅力的な選手です。10位ではまず取れないだろうと読んでいますが、なんとかしてくれないかな??未来のオールスター選手です。
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・Taylor Hendricks
Central Florida大学/1年/6'9/210 lbs/PF
フューチャーマブスな万能ビッグウィング
恵まれたサイズと抜群の身体能力、そして確実性の高いシュート力を武器に加えて、スモールセンターもこなせる優れた機動力を併せ持つ万能リムプロテクター(大学時代は平均1.7BLKを記録)です。オフェンス、ディフェンスともにインパクトを残せる2WAYプレイヤーです。3PTも得意で大学時代は39.4%を記録し、フロアスペーサーにもなれるのは大きいですよね。また、ロブパスターゲットとしてフィニッシャーにもなれる力強さもあります。成長ポイントは線の細さとペリメーターでのオフェンススキル。万能さがバレ始め10位では残っていない確率が高いです。悲しい。。確実にマブスのフロントコートをアップグレードしてくれる逸材です。今ドラフト大本命(願望込みですが)。
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・Jarace Walker
Houston大学/1年/6'8/240 lbs/PF
フィジカルエリートな重量級ウィング
1年生ながら鍛えられた肉体はすでにNBAでも通用するフィジカルツールを有します。サイズ、パワーといったフィジカルエリートですが、同時に器用さを併せ持つのが特徴でストレッチもできる現代的なPFです。また、自らプレイメイクもでき、インサイドの中継役にもなれる貴重なウィングです(それウッドじゃん!)。ただし、ドライブやプルアップジャンパー、シュートの一貫性が成長ポイントです。
Walkerはオンボール、ヘルプディフェンダーとしての評価が高く、リバウンドやブロックにも優れます。この手の選手は何人いてもいいですからね。体が本当にデカい!厚い!太ももが太い!
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Tier2 (順当に指名するべき選手)
・Gradey Dick
Kansas大学/1年/6'8/205 lbs/SG・SF
↓ 何も考えず見てほしい Dickくんを2分で好きになる動画 ↓
Dickくんの人となりが分かる動画なんですけど、もう好きになりましたよね??プレイ動画をまだ見てなくても好きになりましたよね??Kawaii!!!好きイイイイイ!!!
さて、実際のプレイ動画はこちら↓
アスレチック系ランニングシューター
ベルタンとジョシュグリーンを掛け合せたような選手。長身から放たれる綺麗なシュートは、ピュアシューターとして息が長く活躍が期待できそうですね。マブスにとって最高のサポーティングキャストになれる素質があります。3PTシュートに加えてオフボールムーブが彼の強みであり、カッター役としても非常に優秀です。また、高いバスケIQを評価する声が多く期待しかありません。大学時代は3PTを200本打ちながらも40.3%を記録し、そのシュート力に疑いの余地なしか。先の細さをどこまで我慢できるか。各モック予想サイトでの指名が多い10位指名最有力候補です。
ただし、ベルタンさえ持て余している監督にDickくんが扱えるとは到底思えないのが正直な感想です。。。号泣。めちゃくちゃいい選手なのに。
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・GG Jackson
South Carolina大学/1年/6'9/215 lbs/PF
オフェンシブビッグウィング
本名Gregory Jacksonこと、GG Jacksonは1学年飛び級し、鳴り物入りで大学へ進学。今ドラフト最年少の18才のプレイヤーです。周りが上級生だらけのカレッジバスケでも通用するフィジカル、シュートスキル、ハンドリングを持ち、荒削りながらオフェンススキルは申し分なし。さらにインサイドプレイヤーながら抜群のセルフクリエイト力を持ち、今のマブスに足りないサイズのある攻撃的なビッグウィングです(マブスファンはクリスチャンウッドを思い浮かべたはず…泣)。ただ、若さゆえにショットセレクションが課題で、どこまで改善できるかがポイントです。大学時代のアシストは0.8と少なく、チームプレイヤーとしてどこまで溶け込めるかは未知数です。6マン向きのプレイヤーかなと思っています。ディフェンス・リバウンドは要改善か。即戦力ではなく将来を見据えた育成枠。このレンジでの優先順位は低めだと思っています。
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・Cason Wallace
Kentucky大学/1年/6'4/193 lbs/PG・SG
NEXT "Jrue Holiday"
数多くのエリートガードを排出してきた名門Kentucky大学のコンボガード。なんと出身地が"Dallas"なんですよ!もう指名しよう、理由はこれだけで十分だ。
上記は大学時代のスタッツ比較。スタッツやディフェンスが武器のプレイスタイルから"Jrue Holiday"と比較されています。ディフェンシブなコンボガードということで、誰とでも並べられる汎用性の高さがあります。特に対ドライブディフェンスが得意でそこからスティールを量産します(ウィングスパンは6'8)。対エースガードを任せられるロックダウンディフェンダーとしてのポテンシャルはあります。
懸念点はやはりアンダーサイズなところでしょうか。加えてTOVを嫌うプレイスタイルからか、ガードながらプレイメイク等オフェンス面での課題が多いです。オフェンススキルを磨きよりフィジカルに戦えるようになればJrueのように重宝される選手になることでしょう。
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・Leonard Miller
G-League IGNITE/6'10/210 lbs/SF
ディフェンシブリバウンダー
7'2のウィングスパンと機動力を武器にディフェンス、リバウンド、ハッスルが武器のポテンシャル系ウィング。両方の手でフィニッシュすることができミッドレンジシューターとしての素質があります。ダンカースポット、トランジションオフェンスを得意としているが、3PTシュートはまだ発展途上の段階で今後改善の余地あり。ここ一年での成長は著しく、ポテンシャルの高さが伺えます。今のマブスの穴を埋めるチームに欠かせない存在になりそうです。
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・Dereck Lively Ⅱ
Duke大学/1年/7'1/230 lbs/C
エリート級ディフェンシブアンカー
今ドラフトの注目エリートセンターです。高校時代は世代No.1評価を受けて名門Duke大学へ進学。平均20.6分の出場ながら平均2.4BLKを記録するバケモノです。7'7 のウィングスパンを武器にブロックを量産。セルフクリエイトは得意ではありませんが、リムランセンターとしては最高級の逸材です。1巡目中位の指名が予想されていますが、マブスのニーズにマッチするので早めの指名も悪くないでしょう。スケールのデカいリーグ有数のビッグマンになる可能生があります。10位指名じゃもったいないという意見もありそうですが、ここは大胆指名してもいいと思います。Tyson Chandlerとも比較されるプレイスタイル。本家に指導してもらいTyson Chndler 2.0としてマブスのリム周りを託したい。いい加減安定したリムプロテクター欲しいよね?僕はこの子に未来を託しても面白いと思ってます。再評価されつつあるオールドスクールタイプのビッグマン。マブス再建プロジェクト的10位指名での本命選手です。
④トレードの可能性
10位代はPG・SGポジション、20位代にSF・PFポジションの指名予想が多く、マブスの補強ポジションにマッチする選手が多くいます。10位指名権 ↔ 20位代指名権+αでのトレードも可能性として起こり得ますが、絶対条件として同時にサラリー整理(アラサーマブス)も行わなければなりませんね。なんせ貴重な10位指名権ですからね。
下の画像を見るとターゲットとなるのはUTAの16位+28位、BKNの21位+22位、INDの26位+29位+α。または、10位代+若手ウィングorセンター になるのかなと勝手な予想です。具体的な選手を挙げてのトレード案は誰も幸せにならないので割愛。他チームの事情には詳しくないので該当のファンの方が読んでいたらすいません。
トレードして即戦力獲得という勝ち急ぐ気持ちは分かりますが、今年の指名ルーキーを含んだものでなければ個人的には反対ですね。ただでさえ出せるアセットが少ないので地道に生え抜き選手を育てましょう。。。
そんなこんなで…
Tier3(トレードダウンしての指名)
・Trayce Jackson-Davis
Indiana大学/4年/6'9/245 lbs/PF・C
即戦力インサイドビッグ
インサイドでのプレイメイク、ミッドレンジ、ポストオフェンス、フィニッシャーとして優秀で、リムプロテクション能力もある2WAYビッグマン。ただし、3PTを全く打たないプレイスタイルからフロアスペーサーにはなれないのが懸念点。ドラフトコンバインでは3PTを何本か沈めており、チーム方針次第か。即戦力ながら年齢も相まって1巡目下位での指名予想。
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・Kris Murray
Iowa大学/3年/6'8/220 lbs/PF
即戦力万能ビッグウィング
皆さんご存知 Keegan Murrayの兄弟です。恵まれたボディフレームを持つ即戦力PFです。高いフィニッシュ力、C&S、ディフェンスが強みで、マブスのニーズにマッチするビッグウィングです。使われる側の選手ではありますが、需要が高く息の長い優秀なロールプレヤーとしてキャリアを築いていきそうです。良くも悪くも振り幅の少ない堅実な指名になることでしょう。
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・Sidy Cissoko
G-League IGNITE/6'8/200 lbs/SG
ポテンシャルフレンチガード
フランス出身の2WAYポテンシャルプレイヤーで、サイズのあるスラッシャー系SG。ハンドリング、フィジカルを武器にパワフルなフィニッシュができる推進力がある。パス能力に秀でておりハイライト級のオシャレパスを度々見せてくれる。また、ディフェンスでもインパクトを残すことができ、サイズとフィジカルを生かしたペリメーターDFは必見。NBAレベルでも複数ポジションを守れる見込みがある。外角のシュートが課題であり、シュート力に磨きをかけたならば、優秀な2WAYプレイヤーになれる素質を持つ。
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・Dariq Whitehead
Duke大学/1年/6'7/220 lbs /SF
スターポテンシャルウィング
怪我に悩まされるスターポテンシャルを持つ2WAYウィング。高校時代は数々の賞を受賞し、世代別ランキングでは上位を張っていた実力者。大学時代は怪我に悩まされ評価を落とす形になりますが、抜群のシュート力は証明した。天井知らずのポテンシャルをまだまだ発揮できずにいる印象です。サイズ、フィジカルを生かしたディフェンスも得意で、NBAレベルへ順応できれば数年後ビッグスティールになることでしょう。
ドラフト候補生の紹介は以上となります。たくさん紹介してきましたが、結論誰が来ても嬉しいですし、応援したい!!!それがファンの心理ですよね。NBAカードを趣味で集める身としてもルーキーのいる、いないとでは楽しみ方が全く異なるので是非ともルーキーを指名してもらいたいですね。今回の記事で紹介しなかった選手もたくさんいますが、今年は豊作な気がしてなりません。よろしければ、皆さんの"推しの子"を教えてください。
次回の更新はドラフト後を予定しています(ちゃんと指名されればですが…)。8月25日から始まる沖縄ワールドカップまで残り100日を切りました。なんやかんやで今年も楽しめるオフシーズンになりそうです。それでは次回のマブス再建プロジェクトでお会いしましょう。バイバイ!
おまけ
最近女性ラッパーのLANAさんにハマってるのでよかったら聞いてみてください!
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