見出し画像

【NBA】ジョシュ・グリーンって知ってる?

 全国のNBAファンのみなさん、そして愛すべきマブスファンのみなさん、ごきげんよう。どうも、マブス再建プロジェクトです。早いもので師走に入り2022年残すところ僅かですね。
 今年の振り返りをしようと思いカメラロールを覗いてみて感慨深かった焚火の写真を載せておきます。今年初めてソロキャンプに挑戦したのですがこれが意外と楽しい。キャンプと
言えば焚火です。焚火の炎の揺れはf/1ゆらぎと言い、人間の生体は五感を通して外界から1/fゆらぎを感知すると、生体リズムと共鳴し、自律神経が整えられ、精神が安定し、活力が湧くと考えられているそうです。つまり、焚火の炎を眺めているだけでマブスの敗戦を忘れさせてくれます。みんな、来年は焚火やろうぜ!!

 そんな話はさて置き、今回のマブス再建プロジェクトでは、マブスの希望"ジョシュ・グリーン"について紹介していきます。ジョシュ・グリーンなんて知らないぞ!というNBAファンの方に一人でも多く知っていただければマブスファンとして嬉しい限りです。

【基本情報とマブス加入まで】
 はじめに、ジョシュ・グリーンの基本情報とマブス加入までをざっくりと紹介。

〈基本情報〉
①名前:ジョシュ・グリーン(Joshua Benjamin Green)
②年齢:2000年11月16日生まれ(22歳)
③ポジション:SG
④身長:6'7 (2m01cm)
⑤体重:200lb (91kg)
⑥ウィングスパン:6'10 (2m10cm)
⑦国籍:オーストラリア(東京五輪代表)
⑧出身:Arizona 大学
⭐︎補足情報⭐︎:高校時代は日本の田中力選手と同じIMGアカデミーでした。また、Arizona大学のチームメイトは元GSWのNico Manion、DENのZake  Nnaji、今年TORにドラフトされたChristian kolokoらが在籍していました。

〈大学時代〉
 Arizona大学時代の"強み"は、ウィングとコーナースリーを中心に身体能力を活かしたアスレチック系のウィング選手として名を馳せました。その中でも特筆すべき事項が"ペリメーターディフェンス"です。将来有望なアスレチック系3&Dとして期待されていました。反対に"弱み"はボールハンドリングやリム周りのフィニュシュ能力が課題とされていましたね。

〈ドラフト〉
 大学で1年プレイした後、NBAドラフト2020へアーリーエントリー。
そしてドラフト当日…

 マブスは18位でジョシュ・グリーンを指名。
この年のNBAドラフトはコロナ禍の影響でシーズンの予定が大幅変更。例年6月に11月にドラフトが行われました。また、サマーリーグも無く12月にNBA開幕という異例のシーズンに。この年は指名された選手の映像はリモート映像によるもので、ドラフトでの指名は一生に一度の機会となるため少し可哀そうにも思って見ていました。何はともあれグリーンのマブス加入です!

《マブスのドラフト裏話》
 マブスファンはご存知の通り、この指名は当時のフロントの動きではなかったということが後から分かりました。当時、オーナーのマーク・キューバンにスポーツペッティングとしてその腕を買われたプロギャンブラーであるボルガリス氏の独断による指名であったそう。ボルガリス氏に触れたくないのでついては割愛します。(簡潔に紹介するとキューバンの寵愛により権力を持ちすぎ、采配からドラフトまで口を出すプロギャンブラーです。
 ドラフト当時、マブスファンが予想していた指名候補選手についても軽く紹介していきます。
⒈ Saddiq Bey (DETが19位指名)
 ドラフト予想では15位前後の指名が予想されていたSaddiq Beyでしたが、あれよあれよと指名が進みマブス指名番まで落ちてきた選手です。フィジカルに守れるVillanova出身の3&D選手です。多くのファンがマブスは指名指名してスティールするだろうとドラフトする瞬間まで思っていた選手です。DET入団後昨シーズン51得点をするモンスターパフォーマンスを披露したのが記憶に新しいですね。

2. Desmond Bane (MEMが30位指名)
 1巡目ラストを飾ったのはこの漢Desmond Baneです。TCU出身の筋肉系の3&D選手で特にシューティングには自信があり、3PT%は大学キャリア平均43.3%を記録する怪物シューター。しかし、大学に4年在籍した年齢から考える伸び代とマイナスウィングスパンからマブス含め指名を見送り30位まで残りました。Bane本人も「ダラスは第二のホーム。ドンチッチのような周りを活かす選手とプレイしたい」と言った発言もあり、僕個人としてはドラフト当日はBane推しでしたね。この年の31位指名権はマブスが所持していたので、MEMがが動かなければ…(BOSの30位指名権をMEMがトレードで獲得)と思うばかりですが後の祭りです。
 入団後の活躍は言わずもがな、チームメイトのジャ・モラントも語るように、昨シーズンMIP賞を受賞するべき人材でしたね。泣泣

 グリーンのドラフト指名後、前述のBeyとBaneはグリーンの今後のキャリアと常に比較対象としてマブスファンは見守って行くこととなります。。

【マブス加入後〜2年目まで】

〈1年目 20-21シーズン〉
1年目終了時のスタッツ
G P:39
MIN:11.4
PTS:2.6
FGM  /FGA  :1.1/2.4  45.2%
3PTM/3PTA:0.1/0.6  16.0%
REB:2.0
AST:0.7
TOV:0.4
STL:0.4

 1年目のグリーンは、ハーフコートではコーナースリーとカットマンを担当。しかしグリーンが一番輝くポイントはトランジションでした。もうこれだけ分かっただけでも1年目は収穫だと思ってます。今ではグリーンの代名詞とも言えるハンマーダンクを持ち前の身体能力を活かして幾度か披露してくれましたね。その時、この子はトランジションが一番の強みになると思いました。シーズン中、一時はGリーグ送りになる事もありましたが、確か平均20得点ぐらいはしていたと思います。GリーグとNBAの狭間の立ち位置にいる段階で時間はかかるなあと正直思っていましたね。そして、グリーの課題と言えば3PTですよね。何より入らない。とにかく入らない。大学時代のフィルムは嘘だったのか!ってぐらいダメダメで、ルーキーコントラクトが終わる頃にNBAにいないのでは?と思う感情がシーズンが進むにつれて溢れていきました。ただ、その中でも光るものはあって、"リバウンドの嗅覚"と"パスセンス"、"ハッスル"は武器となる片鱗を若干見せていましたね。そんな期待と不安が入り混じるシーズン1年目でした。
 ↓1年目のハイライトはこちらから↓

〈2年目 21-22シーズン〉
2年目終了時のスタッツ
G P:67
MIN:15.5
PTS:4.8
FGM  /FGA  :1.9/3.8  50.8%
3PTM/3PTA:0.4/1.2  35.9%
REB:2.4
AST:1.2
TOV:0.7
STL:0.7

 2年目を迎える21-22シーズン開幕前のオフシーズンは、フロント内でのボルガリス事件(割愛)があり、球団GMドニー・ネルソン、HCであったリック・カーライルの電撃辞職がNBA界隈をざわつかせた衝撃的なオフシーズンを迎えます。この年からマブスはニコ・ハリソンGM、ジェイソン・キッドHCをはじめとした新体制となり、新たな船出となったシーズンでした。キッドHCも会見で「特にジョシュ(グリーン)には期待している」と言ったニュアンスの育成に力を入れる発言をしていましたね。
 グリーン本人のオフシーズンはと言うと、東京五輪のオーストラリア代表メンバーとしてミニッツは少ないながら貴重な体験を果たし、オーストラリアは3位入賞を果たしました。なお、その年のサマーリーグは欠場した模様です。ファンからは大して出てないのにネイト・ヒントン(前マブス2way)とゴルフに行きやがって!と総スカンをくらってました。かく言う僕もその一人でした(笑)。
 そして、新シーズンではミニッツ、得点、3PT%が軒並み上昇を見せるも大問題発生。"スリーポイント"です。ワイドオープンでもスリーを打たずに逃げ腰のドライブを連発、あげくパスミス等々チャレンジしないミスが続き、せっかくディフェンスでも頭角を現し始めただけに残念でした。観戦中のファンも打てよ!などと声を荒げる場面も多く期待している裏返しですね。
 そして、シーズン序盤のMEMとの対戦後のインタビューでDesmond Baneが「Josh Green?知らないね!僕は30位指名だった。彼は僕より前に指名されていたけど何分出ていたんだい??(ざっくりとそんな内容)」と煽り散らかされていましたね。しかし、この言葉が幸いにもグリーンに発破をかけることとなります。その後は見違えるような目覚ましい活躍をし、来たる12月28日のPOR戦にてキャリアハイの10アシストを記録。覚醒し花が開いた瞬間でした。

 ただ、このアシスト能力は課題との裏返しであり、概ねベースラインドライブからのアシストが主軸となっており、外が入らないと分かるや否や武器が弱点にも変わる諸刃の剣でもあります。現にパスファーストで無策にドライブし読まれてTOV連発なんて試合もありました。
でも、もし外のシュート精度が上がったら止められなくない??なんて妄想するのがファンですよね。
 そして、この年より顕著に成長に磨きがかかったのが"リバウンド能力"でしたね。「グリーンが先か、ボールが先か」なんて場面を多々あり1年目の武器にコツコツ爪を研いでいました。ローテーションメンバーにしっかり加わり、じわじわとファンフェイバリットに近づくレギュラーシーズン。出来ることも少しずつ増えていき、チームにエナジーを与えるハッスルガイとしてレギュラーシーズンを終えます。

 来たるプレイオフ。ファーストラウンドのvsUTA ルカ不在で挑んだGAME1、2はこれまでの努力が無に帰す不甲斐なさ。スリーポイントが入らないのです。外も捨てられ完全に穴として見られて悔しい思いをしました。そしてGAME3。ルカは欠場。チームとしてステップアップしなければならない状況でこの漢が目を覚まします。3PT 3/5さらには6アシストとベンチ出場ながら大活躍!マブスに必要な漢と言わんばかりの活躍!見事勝利に貢献します。
↓GAME3のハイライト↓みんな絶対見て!!

 ただ、その後のUTAとのシリーズは活躍できず。。マブスはコマを進めますが、続くPHX、GSWとのシリーズ、では出場機会も減り悔しい2年目のシーズンを終えます。
↓2年目のハイライト↓

【変化の3年目】
3年目22試合終了時のスタッツ
(2022年12月4日時点)
G P:22
MIN:19.7
PTS:6.8
FGM  /FGA  :2.3/3.9  58.1%
3PTM/3PTA:1.0/2.3  46.0% 
REB:2.2
AST:1.0
TOV:0.7
STL:1.0

 3年目を迎える今シーズン。オフのグリーンは今までとは違った。前述のプレイオフにて不甲斐ない結果に終わり、自身の成長のために己を受け入れるために泣きながら何度もフィルムセッションをしたそう。この話聞いただけでもう偉いよね。そしてKGことケビン・ガーネットとワークアウトをするKG塾に入塾。(動画見る限り相手にされてなかったのは置いておいて)
とにかくワークアウトに励んだオフシーズン。
 そして、来たるレギュラーシーズン。マブスはルカがMVP級の活躍を見せるが、なかなか勝ち星が拾えず一人相撲状態が続いているチーム状況で、大きな原因としてドリアン、ブロック、クリバー、THJらの圧倒的不調。誰かが彼を助けなくてはいけない。そんな中名乗りを挙げたのがグリーン。開幕後数試合、試投数は少ないものの着実にスリーポイントを沈めるシューターとして成長遂げたのです。グリーンの中で何かが吹っ切れたオフだったのか、気持ちの強さ、迷いのなさが伺えます。こういった成長がファンは一番嬉しいものです。
 成長著しい今シーズンですが、中でもオフシーズンの成果が一気に出たのが11月8日のBKN戦です。百聞は一見にしかずという事でまずは下のハイライトを見てください。飛ぶぞ。

 この試合はグリーンなくして語れない。マブスの"希望"となった日でもあります。ここ2年散々批判してきたファンを実力で黙らせる圧倒的な活躍。どんどん良くなる君のプレイをこの先も見ていきたい。そう思えるターニングポイントとなった試合でした。
 続く11月21日のDEN戦では3PT 6/7で沈め、キャリアハイ23得点を記録。泣いた。
 そして、試合にトドメをさした11月30日のGSW戦。ドリアン、ブロックとの違いを見せつけたクラッチタイムでのドライブには目頭が熱くなりました。もう全マブスファンの希望だよ!!マブスに必要な漢になったんだよ!!

 3年目は途中だけど、スタッツを並べてみると今季は効率の良さが分かるよね。まだまだこんなもんじゃないよ、うちのグリーンは!!

 そんなわけで終わってみればジョシュ・グリーンへの愛をひたすら語る内容になってしまいました。前述のBeyやBaneと比べる人はもういません。Josh GreenはJosh Greenなのです。恐ろしいことにまだまだ荒削り。伸びしろだらけの素材型は果たしてどこまでマブスを押し上げる人材なれるのか…、皆さんで見守っていきましょう。

 まだまだ言いたいことはたくさんありますが、脳みそが疲れたのでこの辺で。それではまた次回のマブス再建プロジェクトでお会いしましょう。

GO GREEN!
GO MAVS!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?