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DAY 3|モーヴ街のクリスマス 2022

《MAUVE STREET|モーヴ街》とは、霧とリボンが運営するオンライン上のストリート。各noteを美術ギャラリーや図書館、アトリエや百貨店などの建物に見立て、多彩な文化発信と作品の展示販売を行うアート・プロジェクトです。現在建物は全部で10棟。あちこち寄り道しながら、モーヴ街のお散歩をお楽しみください。

イラスト|フランスガム

Text|霧とリボン

 モーヴグレイのヴェールが空を覆い、建物のあちこちから温かな灯りがこぼれたモーヴ街の今日——三日間に渡りお送りしてきた冬のオンラインイベント《モーヴ街のクリスマス》は最終日を迎え、全25本の多彩な記事配信が無事終了致しました。
 甘やかなケーキの香り漂う菫色のストリートの散策、お楽しみ頂けましたでしょうか。

 クリスマスのドレスを纏った10棟の建物から、総勢24組のアーティストによる心踊る作品展示とエッセイの配信を行いました。皆様のおこころに響く贈り物がありましたらとても嬉しいです。

 個性豊かな作品とエッセイを届けて下さったアーティストの皆様と、それぞれのルートでモーヴ街に辿り着き、アドベントの賑わいをご一緒して下さったたくさんの方々に心より深く御礼申し上げます。

 ウィンターシーズンを毎年彩る本イベントを持って、霧とリボン2022年の全ての催しが終了致しました。今年もオンラインを通じて文学・アート・モードの豊かな世界をお届けし、皆様とご交流が叶いましたこと、感無量です。変わらぬお引き立てに感謝の気持ちでいっぱいです。

菫色の小部屋別館
2番地「モーヴ・キャビネット」の店先
今年も白い花をつけたクリスマスローズ

 明日は降臨節第四主日、そしてまもなく聖夜を迎えます。
 困難な時世が続いていますが、皆様にとって、こころ温まる美しい季節となりますように。ご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

 新しい一年も素敵なシーズンラインナップをご用意しております。どうぞご期待下さい。
 クレマチス・アーマンディの下で、皆様とお目にかかれますよう願いを込めて・・・

霧とリボン主宰
ミストレス・ノール

 DAY 3最終日の記録をお届け致します。本日は【8本の記事(本記事含む)】を配信致しました。
 会期中、一日の最後に配信される本まとめ記事をご覧になれば、その日の配信情報を全てチェックできる仕組みになっています。ぜひご活用くださいませ。

モーヴ街のクリスマス



4番地
—— レミーのアトリエ ——

4番地「レミーのアトリエ」には、愛らしいお客様が訪れたようです。サンタ見習いの「しろくまさん」。ちいさなからだに夢をいっぱい詰め込んで、アトリエの扉をくぐりました。モーヴ街を散策する人たちのお家へ、手作りのプレゼントを渡しに行くようです。小さなノックの音を聞き逃さないように、耳を澄ませて下さいね。


5番地
—— サティス荘 ——

サティス荘のお屋敷では、特別なツリーが登場しました。影山多栄子さまによる愛らしい布人形の天使たちが、小さな灯りと一緒に明滅しています。ツリーを囲んで、熊谷めぐみ様の温かな語り口でディケンズ『クリスマス・キャロル』が朗読されています。さぁ、ミス・ハヴィシャムやエステラと一緒に、輪の中に入りましょう。


8番地
—— ヴィヴィアンズ百貨店 ——

馨しき紙片は古き良き時代への切符。書物という旅行鞄を開けば、異国の誰かが大切にしてきた菫色の物語が広がって——ベルエポック時代に続き、アンヴァンテール様が今回ご案内する時間旅行はアールデコの時代。過去へ続く窓を通り抜けて、美しい時代に旅をしてみませんか?


6番地
—— ブライオニー荘 ——

十字架の荘厳は、悠久の時の海を名もなきひとりひとりが祈りを繋いできた証。ちいさな祈りが現代まで途切れず続いてきた奇跡を、金田アツ子さまの絵画を観るたびに感じます。ヨネヤマヤヤコ様の小部屋の暖炉の前で、一作一作慈しまれることで、その聖なる輝きはいっそう増しゆき、菫色の通りに温かなみ恵みを伝えてきます。


8番地
—— ヴィヴィアンズ百貨店 ——

モーヴ色の生地をノーブルに編み上げたアームコルセット。優美な襞の奥には、ヴィクトリア朝時代の舞踏室へと続く秘密の桟橋が——類い稀なるセンスを針穴に通してmassaging capsule様が仕立てるのは、短編映画のような情景。エレガントに広がる詩情を身につけて、布地に縫い留められた物語世界に遊んでみましょう。


2番地
—— モーヴ・キャビネット ——

一冊の書物『少林寺 Men Behind the Scenes II』が開かれ、そこからモーヴ街へ、深く濃く美しい闇が広がってきました。写真家・大串祥子さまが分け入り、曇りなき眼差しで捉えた少林寺という稀有な男性社会の姿。そこから照り返される現代の有り様。見上げるとその一冊が、モーヴ街を祝福するように夜空に煌々と輝いて——


9番地
—— モダン・モーヴ・フラッパー ——

架空のストリート「モーヴ街」は、儚さと確かさを併せ持つ香りのよう。日常の小さな裂け目からもうひとつの世界へ——気ぜわしい日々にこそ、感覚を研ぎ澄ますわずかな時間を持っていたい。ポプリの栓を開けて、風に乗る薔薇の香りを追い、モーヴ街への門をくぐって、馥郁と広がる想像の世界を探索しましょう。


 三日間ありがとうございました。いよいよ明日23時より通販スタートです。
 聖なる季節、一年のご自身の歩みへの、また大切な方への贈り物として、お気に入りをみつけて頂けましたらとても嬉しいです。
 菫色のウィンドウをぜひご高覧下さい。


★作品販売★
12月18日(日)23時〜START
最初の1時間(〜23:29まで)BASE割引クーポン利用可能

↓モーヴ街MAPへ飛べます↓

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