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チェックアウト12時の素晴らしさ

ホカンスしました、in神戸。
時は6月下旬、大雨予報の休日。相方は高校時代から腐れ縁のようにつるんできた友人だ。

ホカンスとは、ホテルでの滞在そのものを目的とした休暇の過ごし方で、ホテルとバカンスを組み合わせた造語です。

https://www.kankomie.or.jp/report/1595

関西人のくせに、地元からなら電車一本で行けるのに、そういえば二人では行ったことのなかった神戸。当日、それぞれ反対方向の電車に乗って三宮に集合した。
天気予報はあいにくの雨だけれど、私たちの足取りは軽い。なにせホカンスなのだから。快適ホテルが、私たちを待っているのだから。

三ノ宮駅から10分ほど歩くと現れたのは、洋風のかわいらしい外観の建物。私たちの今夜の宿、「ホテルピエナ神戸」だ。

夢物語が始まりそうな入り口。
入った途端、ほわああ……と声が漏れたフロント。

今回の旅のメインディッシュは、何を隠そう朝食ビュッフェ。このホテルの売りらしく、宿泊客以外の人も楽しむことができるという。そんなビュッフェを宿泊客として味わえる優越感たるや。

前日も雨に降られながら食べたり巡ったり食べたり食べたりしたけれど、これはまた後述するとして。
翌朝朝食会場に飛び込むと、色とりどりの食べ物とお腹が鳴るほどのかぐわしい匂いが私たちを出迎えてくれた。一応軽くメイクもしてきてよかった、こんなに豪華な品々を食するのだから、それなりの格好で挑まなければならない。ビュッフェは戦いだ。主に自分のお腹との。

まずは一皿目(+α)。

最初はまだ理性があるので、草(と呼ばれしサラダ)が一応添えられている。この後緑が忽然と姿を消すのは言うまでもない。とろけるようなお肉と、さくさくしっとりキッシュが私のお気に入りとなった。

ほどよくバランスをとった一皿の後には、いきなりデザート(いきなりステーキならぬ)。積極的に単価の高そうなものを中心に集めていくのが、貧乏性のよくないところである。

マカロンとカヌレが嬉しい。
左上はアスパラガスのムース(!?)
確かにアスパラの風味がしたし、美味しかった。不思議な気持ち。

最後はここぞとばかりにリピ確美味たちを集結させた。精鋭たちよ、いざ行かん。心はまだまだ食べられたけれど満腹中枢が警報を鳴らそうとしてきたので、後ろ髪を引かれながらも食欲を食い止めることにした。
ところで留守番中の夫にドヤ顔で写真を送ると「食いすぎじゃろ」と返ってきた。そうでしょうか(すっとぼけ)


このホテルの素晴らしいところは、チェックアウトが12時というところ。部屋に戻り、つい先ほどまで寝ていたベッドにダイブする。「このままじゃ牛か豚になる~っていうか神戸牛になる~」と遺言を残し、結局そのままギリギリの時間まで惰眠を貪ってしまった。

ホカンスを充実させるための本もしっかり持ってきたというのに、一度もページを開くことなく滞在時間を寝て過ごすという有様。
しかしこれこそが、ホカンスの醍醐味だと思うことにした。いつもの旅だと朝からドタバタとチェックアウトに追われ、実際にホテルでゆっくりする時間なんてないに等しい。疲れの溜まる旅先でこそ、心ゆくまで休むことのできる環境が必要なのだ。

美味しいを限界までお腹に詰め込み、その足で気持ちよく一眠りできることほどの幸せが他にあるだろうか。いや、ない。

置くだけ置かれてついには枕にされた本。


ホカンスはもちろんのこと、神戸観光もたっぷり楽しんだ。

異人館にて。
猫の耳をつまむ皐月まう


noteで見て気になっていたお店にも訪れた。元町にある「モトマチ喫茶」。

嗚呼、愛しきふるふる。

レトロな銀の器の上で震えるプリンから漂う、どこか懐かしい安心感。口に含むと舌の上でまろやかに踊る甘さに、私までプリンみたいにとろけてしまった。へんいちさん、素敵なお店を教えていただきありがとうございました。

他にも行ったり食べたりした場所は、Instagramにて。

とにかくホカンスin神戸、最高でした。また来たいね、また来ようね、と言える場所がまたひとつ増えることの喜び。


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