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すべては1人から始まる

タイムラインで見て、とても気になったので読んでみました〜。ちょっとボリュームあるけど組織についての書籍です。

創造性とは個人の歴史や思い入れの表れである。自分自身を存分に表現したければ、内面にも注意を向ける必要がある。それは、自身のクリエイティブな可能性を解き放ち、自分の性格の影にうごめく厄介なグレムリンとうまく付き合っていくために必要不可欠な取り組み

クリエイティブな力がどこから来たとしても、私たちは誰にでも、この特別な力を自分の中から呼び覚ますポテンシャルがある。創造的な思想家のピーター・カーニックは、「ソース」と呼ぶ

スケールが大きくなっていくと、自分1人の創造性では追いつかなくなるため、多くの人と力を合わせていく必要が出てくる

ソース原理を活かすとは、自分たちの人生や、仕事や、コラボレーションのあり方に愛をもたらすこと

イニシアチブの継続に必ずしも資金が不可欠なわけではない。どんなビジョンであっても、資金(やその他のリソース)があろうがなかろうが、その実現に向けた次の道が常に残されている

組織はそれ自体独立した存在であるという考えから離れてみると、固定化された名詞の「組織(オーガニゼーション)」ではなく、「組織化する(オーガナイズ)」と動詞的に考えられるようになる

アート・オブ・ホスティング」という方法論では「コーラー(発信者)」と呼ばれる人が重要な役割を果たすという

1人ひとりが自分の人生のソースであり、ビジョンも個人からしか生まれないと捉えているから。実際は、ソースは常に迷いの中にいることのほうが普通なので、個人の内面的な探求をしつつも、メンバーたちの集合知を活かす探求プロセスを駆使しながら、次の一歩やイニシアチブの将来像を見出そうとする

ソースとは、たとえば「本当に始めようよ- あなたは参加する?」といった発言をする人物。あるいは、最初に具体的な形で周りに助けを求める人物

パーパスやミッションなど、どれも同じこと。どの用語も「自分たちは何を(WHAT)しているのか」を説明していて、違うのは短期の視点か長期の視点かという時間軸だけ

ベリー・クリア・アイデア 7つの観点
1.これは、私に欠かせないものか?
2.これは、私が望んでいるものか?
3.これは、私が具体的に求めているものか?
4.これは、私が好きなものか?
5.これは、私が願うものか?
6.これは、私が夢見ているものか?
7.これは、私の生きがいか?

ビジネスモデルとは、顧客のニーズを感じ取り、応える方法をつくり、さらにそのニーズを満たしながら資金が循環する財務モデルをつくることだといえる

ソースが自分を知り、自分を成長させようという意志を持って、自分の影や有害な部分が抑制されるような文化を築いて、創造性がもっと発揮されるよりよい組織をつくろうとしなければ、どんな組織開発の方法もうまくいかないだろう

意思決定をする際には「私の提案に賛成してくれますか?」という尋ね方ではなく、「これをやることに違和感はありますか?」や「(リスクがあるとはいえ)これは試しても安全だと感じますか?」といった形で尋ねる

お金は人間のさまざまな活動の力添えとなるひとつの機能(=facility 簡単という意味)にすぎないという古来の原則を復活させるべき

お金を追い求めても、自分が欲しいものを本当の意味で手に入れることはできない。お金を追い求めることに時間とエネルギーを費やせば費やすほど、より深い人生の創造的な天職に取り組むことに対する大きな機会損失となる

主客転換
自分は自分の感情にただ支配されるだけでなく、それらを客観的に眺めることができた。意識が広がったことで、人生をより豊かに経験できるようになった、困難やチャンスにどう反応するかについても、もっと多くの選択肢を見出せるようになった

お金があってもなくても、私は安心だ
私は不安だ。それでいいんだよ

ソース原理について、概念をうまく説明している書籍で、組織やリーダーシップのヒントがたくさん書かれていておすすめの1冊です


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