話し合いの作法
友達に教えてもらった本で、気になったので早速買ってみました〜。対話と決断について、しっかり説明されている本です。
話し合いがあるからこそ、さまざまな葛藤や矛盾を乗り越え、多様な人々と共生し、ときには協力し合い、独力では達成できないことすら達成できる
話し合いとは、「人々が、ともに生きる他者と対話を行いながら、自分たちの未来を自分たちで決めていく(自己決定・決断していく)コミュニケーション」と定義する
話し合いが苦手な日本人、3つの理由
1.同質性の高い集団
2.子どもの頃から、ダメな話し合いを積み重ねている
3.正解主義に陥っている
日本人は他者に対して、個のすべてをかけて集団に関わることをともに求め合う傾向がある
民主主義の本質は「Power to the people」
普通の人々が権利や権力を持つことが、民主主義の根本にある
話し合いは2つのフェーズから成立する。
1.対話する、2.決断(議論)する
対話とは、お互いの意見のズレや違いを表出させ、認識し合うようなコミュニケーションのこと
残念な話し合い
1.とりあえず、かみついちゃう病
2.対話ロマンティシズム病
3.みんな違ってみんないい病
4.アンケートフォームで意見すいあげちゃう病
5.誰もついてこない病
対話とは「立場や役割」から話すものでない
対話とは「私」を主語にして、自分の感じたこと、思っていることを、そのまま表出するコミュニケーション
人は年を取ると話が長くなる
1.話す素材が増えてくる
2.権力への甘え
3.権力を持つと、第三者からのフィードバックを受けにくくなる
防止するには、「謙虚になること」を意図して選択する
自己を知ること セルフアウェアネス
対話においてフラットな関係性を保つには、権力を持っている側が自分の権力や影響力について、十分に自覚していることが必要
何らかの行為(実践)を行った結果、そこで「何を言っても、干されない」という経験をした「あと」で、はじめて、心理的安全性というものは実感できる
しっとりとした時間の中で、お互いの意見に、どのような意見のズレがあるのか探り合う
対話とは「盛り上がるか、盛り上がらないか」という軸とは、まったく無縁の「しっとりとしたコミュニケーション」
決断をするときの大原則「自分たちのことは、自分たちで決める」
やってよかった!を早く経験する
「Small start, quick win!」小さなことからはじめて、なるべくクイックに成果を実感する
対話と決断を事例も交えて詳しく説明されていて、分かっていたけど改めてみて、対話の重要さが分かる1冊で、おすすめです。
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