見出し画像

KPIマネジメントで成果を出せる介護事業所にしよう!

みなさん、こんにちは!

今日は「KPIマネジメントで成果を出せる介護事業所にしよう!」というテーマでお伝えしたいと思います。

KPIという言葉は、ビジネス界ではよく聞くかもしれませんが、介護事業所においても非常に重要なツールです。

少し堅苦しいように感じるかもしれませんが、実際にKPIを使いこなすことで、事業所運営が驚くほど効率的になり、成果を出せるようになります。

では、早速その詳細を見ていきましょう。


1. KPIとは?

まず、KPI(Key Performance Indicator)とは「重要業績評価指標」を意味します。

簡単に言えば、目標達成に向けた進捗状況を測定するための具体的な指標です。

ビジネスの現場では、KPIを設定し、その達成状況を数値で追いかけることで、目標達成に向けた行動が効果的に行われているかどうかを確認します。


例えば、売上や利益だけでなく、顧客満足度や業務効率など、事業のあらゆる側面に対してKPIが設定できます。

介護事業所においても、利用者の満足度や稼働率、スタッフの定着率など、KPIを活用して目標を明確にし、その達成に向けた具体的な指針とすることが可能です。


2. 介護事業所におけるKPIの重要性


介護事業所は、一般的なビジネスと同じように目標を持つべきです。

そして、その目標を達成するためには、KPIの設定が欠かせません。

なぜなら、目標を達成するための具体的な指標を持たないと、どれだけ進捗しているのかが見えにくくなり、結果的にチーム全体が一丸となって動くことが難しくなるからです。


私がX(旧Twitter)上で尊敬するハリPTさんやマサ社長さんが経営されている訪問看護ステーションでも、KPIを活用したマネジメントが行われています。

お二人の成功の秘訣は、KPIを明確に定め、それに基づいて日々の活動を調整しているからだと思います。

スタッフ全員が目標を共有し、具体的な数値で自分たちの進捗を把握することで、チーム全体が同じ方向に向かって進むことができるのです。


3. KPIを設定する際のポイント


では、具体的にKPIを設定する際のポイントについてお話しします。


① 明確な目標を設定する

まず、目標が明確であることが重要です。

例えば、介護事業所の場合、目標は「利用者満足度を90%以上にする」といった具体的な数値を設定することが考えられます。

目標が曖昧であれば、その達成に向けた行動もぼんやりしてしまうので、数字や期限を含んだ具体的な目標を立てましょう。


② 適切な指標を選ぶ

次に、KPIとして何を指標にするかを決めることが重要です。

利用者満足度を上げるために、スタッフの対応速度や訪問回数、アンケートの結果などがKPIとして考えられます。

つまり、目標を達成するための「行動」を評価するための指標を選ぶことがポイントです。


③ 定期的に進捗を確認する

KPIを設定したら、それを定期的に確認して進捗を把握しましょう。

毎月、スタッフと一緒に進捗会議を開き、目標に対してどのくらい進んでいるのか、今後どのような対応が必要かを話し合うことが大切です。

KPIは一度設定して終わりではなく、日々の業務の中で活用してこそ意味があります。


4. 介護事業所のKPI設定例

ここで、介護事業所で実際に活用できるKPIの例をいくつかご紹介します。


① 利用者満足度

利用者満足度は、介護事業所にとって最も重要なKPIの一つです。

アンケートを通じて利用者の意見を聞き、それを数値化して追いかけます。

定期的にアンケートを実施し、その結果をもとにサービスを改善することで、利用者の満足度を高めることができます。


② 稼働率

事業所の稼働率も重要な指標です。

スタッフがどれだけ効率よく働けているか、リソースが適切に配分されているかを確認するために稼働率をKPIに設定します。

稼働率が低い場合、スタッフが過度な負担を抱えている可能性があるため、スタッフの配置や業務フローを見直す必要が出てきます。


③ スタッフの定着率

介護事業ではスタッフの定着率も重要な指標です。

優れたスタッフが長く働き続けることで、利用者へのケアの質が安定します。

定期的にスタッフの定着率を確認し、離職率が高い場合は、その原因を探り、改善策を講じることが求められます。


④ サービス提供時間

訪問介護や看護の場合、サービスの提供時間もKPIとして設定できます。

例えば、1日あたりの訪問件数や1件あたりのサービス提供時間を数値で管理し、効率的なサービス提供が行われているかを確認します。


⑤ フィードバックの質と量

スタッフ同士や利用者からのフィードバックも、重要な指標です。

フィードバックの質や量を数値化し、チーム内でのコミュニケーションが円滑に行われているか、改善点が適切にシェアされているかを確認します。


5. KPIを使ったマネジメントで成果を出すためのポイント

KPIを活用することで、介護事業所の運営はより効果的になります。

しかし、KPIを設定するだけでは十分ではありません。

日々の業務でそれを活かし、チーム全体で目標に向かって進む姿勢が重要です。


まず、KPIを設定する際には、チーム全員がそれを理解し、共有することが大切です。

スタッフ全員が目標を共有し、自分たちの行動が目標達成にどう結びつくかを理解することで、チーム全体の一体感が生まれます。


また、KPIの進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて目標や指標を調整する柔軟性も持ちましょう。

現場の状況やチームの成長に応じて、KPIを見直すことで、常に最適なマネジメントが可能になります。


まとめ

いかがでしたでしょうか?

KPIマネジメントは、介護事業所においても非常に効果的なツールです。

具体的な目標を設定し、それを数値で追いかけることで、チーム全体が同じ方向に向かって進むことができます。


利用者満足度やスタッフの定着率など、介護事業所にとって重要な指標をKPIとして設定し、日々の業務に活かしていきましょう。

KPIを活用することで、チームのパフォーマンスが向上し、利用者により良いサービスを提供できる事業所へと成長できるはずです。


ぜひ、KPIを使ったマネジメントを実践し、成果を出していきましょう!


参考書籍

最後に、私がKPIについて学ぶにあたり、分かりやすかった書籍を紹介します!

これが一番分かりやすくて参考になりました。
これからKPIを学びたい方には、絶対的にオススメです!
「一番売れてるKPIの本!」と書いてあるだけあります。
著者の中尾隆一郎さんはリクルートグループの社内勉強会でKPIの講師をされていたというだけあって、さすが実践経験が豊富なプロが書いた本だと実感できます。


上記と同じ中尾隆一郎さんが書かれた実践版の本です。
業種別の例を出し、KPI運用の流れを一緒に体験できる形になっているので、非常に分かりやすいです。
また、KPIマネジメント実践シートのサンプルも掲載されていて、すぐに実践したい方には参考になると思います。


こちらもオススメ。
経営に関する内容もからめて解説されているので、経営者の方にもおすすめです。
業種別の具体例も豊富に盛り込まれていて、分かりやすいです。


ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました!

よければ「スキ」ボタンも押していただけると、今後の執筆の励みになりますので、よろしくお願いします!

《このnoteを書いた人》
ひろ/介護事業経営者/理学療法士/介護支援専門員
・病院で80人の部下を抱える管理職⇒介護で起業⇒6事業立ち上げ⇒経営11年目
・仕事効率化、知的生産、ビジネス書、文房具、ガジェットの話題が大好き
X(旧Twitter)で介護事業の運営・マネジメント・リーダーシップについて発信
YouTubeで介護事業の起業・経営について発信
LINE公式アカウントで介護事業の経営・マネジメント・リーダーシップについて発信


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?