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介護事業の成長を加速させる!効果的な管理者研修のポイントとは?

こんにちは!

私はこれまで11年間、介護事業を経営してきました。

その中で、事業所運営において最も重要だと感じているのが「管理者育成」です。

経営者がすべての業務を抱え込むのではなく、管理者に運営を任せられる体制を整えることが、介護事業の成功の鍵です。

それができると、経営者は経営に専念できるようになり、事業全体の成長を加速させることができます。


私も当初は、現場の細かい業務にまで手を出し、すべてを自分で管理しようとしていました。

しかし、経営者として成長していく中で、現場の運営を信頼できる管理者に任せることの大切さを実感しました。

今では、事業所の運営を管理者にほぼ任せることができており、私は経営に専念するための時間を十分に確保できています

このような体制が整うと、経営者としては事業のビジョンや戦略に集中でき、事業全体を効率的に進めていくことが可能になります。


この体制を作るためには、まず管理者育成に力を入れることが重要です。

私自身がどのように管理者育成を進めているのか、またその方法がいかに事業の成功に寄与しているのかを詳しくお伝えします。


1. 管理者研修の重要性とその体制づくり


介護事業において、管理者が成長し、現場を的確に運営できるようになることが事業全体の成長に直結します。

そのため、私は管理者育成に関して「管理者研修」を定期的に実施しています。

具体的には、毎月第1月曜日を「管理者研修の日」と決め、1時間、私自身が直接研修を行っています。

「私自身が直接講師になる」というところにはこだわっています。


なぜなら、外部講師を招いて行う研修会にはメリットもありますが、以下のようなデメリットも多くあるからです。

1. コストが高い

2. 自社の状況に即していない場合がある

3. 内容が一般的になりやすい

4. 社内の文化や風土に合わない

5. フォローアップが難しい

6. 講師とのコミュニケーション不足

7. 研修内容のカスタマイズが難しい

8. 持続的な学びが難しい

9. 研修後のモチベーション維持が難しい

10. 現場の具体的な課題に対する解決策が得られない


私自身が講師をすることで、「今、この会社の管理者にとって一番必要な内容」をタイムリーに伝えることができるのです。


この研修では、私が経営者として培ってきた知識や経験をもとに、管理者に求めるスキルや姿勢を伝えています。


この定期的な研修を行うことで、管理者が現場で直面する課題に対処する力を養い、彼ら自身がリーダーシップを発揮して現場を引っ張っていけるようにサポートしています。


管理者自身も、日々の業務に追われる中で、あらかじめ研修のスケジュールが決まっていると、それに合わせて自分の時間を管理しやすくなります。

こうしたタイムマネジメントの仕組みが整えば、管理者研修を確実に実行でき、彼らの成長を促すことができます。


管理者研修会のような「緊急ではないが重要な仕事」のポイントは、「先に時間を確保する」ということです。


2. 管理者研修で取り上げたテーマとその効果


私がこれまでに行ってきた管理者研修では、介護事業所を運営する上で管理者にとって必要不可欠なテーマを中心に扱ってきました。

以下に、これまでの研修会で取り上げたテーマを紹介します。


管理者に知っておいてもらいたい組織運営の考え方

「働きがい」をつくる組織マネジメント

今後の経営方針について

今後の全社戦略について

リーダーシップとマネジメント

「高め合う文化」を創るためのフィードバック

今後の会社の方向性と事業の方向性について

暗黙知を形式知に変換する動画マニュアルの活用について

ChatGPTを活用した業務効率化


これらのテーマを通じて、私は管理者に現場の運営に必要な知識やスキルを伝えています。

また、事業所の成長や戦略的な方向性についても共有し、管理者が会社全体のビジョンを理解しながら現場をマネジメントできるようにサポートしています。


ただ単に理論を教えるのではなく、現実的な課題に基づいて、管理者が具体的にどのように対応すべきかを一緒に考える時間を設けることが重要です。

そのため、研修では現場での実例や課題を取り上げ、実践的なスキルを身につけてもらうことを心がけています。


3. 経営者自身も学び続ける姿勢を持つことの大切さ


管理者研修を効果的に行うためには、経営者自身が常に学び続ける姿勢を持つことが不可欠です。

介護事業は日々進化しており、新しい技術や制度、やり方が導入されることも多いです。

そのため、経営者としても常に最新の知識やスキルを学び、それを管理者に伝えることが求められます。


私も毎月の研修に向けて新しい情報を取り入れ、自分自身のスキルアップを図っています。

その結果、管理者にとって価値のある情報や学びを提供できるようになり、研修自体の質も向上しています。

さらに、経営者自身が学び続ける姿勢を見せることで、管理者も「自分も成長しなければ」という意欲を持ってくれます。


この「学びの連鎖」が事業全体の成長に繋がっていくのです。

管理者が現場で実践し、その結果を共有し合うことで、さらに新しい学びが生まれ、全体のレベルが徐々に高まっていくのを実感しています。


4. 効果的な管理者研修を実施するために意識していること


管理者研修を行う際に、私が特に意識しているのは次の4つのポイントです。


(1)実践的な内容にする

研修では、理論だけではなく、現場で役立つ実践的な内容を重視しています。

例えば、「スタッフとのコミュニケーションをどう改善するか」といった具体的な課題に対して、管理者がすぐに試せるような方法を教えています。

(2)現実に即した内容を提供する

現場の現状に合った現実的な内容を伝えることも大切です。

理想的な話をしても、管理者がそれを現場で実行できないのであれば、意味がありません。

現在の状況や課題をふまえた実践的なアドバイスを心がけています。

(3)考え方を重視する

「どうするか?」という具体的な方法論だけでなく、「どう考えるべきか?」という部分にフォーカスしています。

これにより、管理者自身がどのような問題にも柔軟に対応できるようになり、リーダーとしての判断力が養われます。

(4)リーダーシップとマネジメントの強化

介護事業所の多くの管理者は、医療・介護の専門スキルに特化している一方で、リーダーシップやマネジメントに関するトレーニングを受ける機会が少ないです。

そのため、私は特にリーダーシップやマネジメントに重点を置いた研修を行い、管理者が自信を持ってチームをリードできるようサポートしています。



5. 管理者育成が介護事業経営のカギ

管理者育成は、経営者にとって「緊急ではないが、非常に重要な仕事」です。

これを後回しにしてしまうと、長期的に事業の運営に大きな影響が出てしまいます。

管理者がしっかり育たないままでは、経営者が現場に介入せざるを得なくなり、結果として経営に集中できなくなります。

事業所の運営がスムーズに進まなければ、利用者へのサービスの質にも影響が出てしまうでしょう。

私自身も、初めは管理者育成に十分な時間を割くことができず、経営に集中できない時期がありました。

しかし、管理者育成を優先し、しっかりと時間を確保することで、管理者が成長し、現場を任せられるようになり、経営が安定してきたのです。

この成功体験から、管理者育成がいかに事業経営にとって重要かを強く実感しています。

管理者を育てることで、経営者は「経営」に専念できるようになります。


経営者が経営に集中できる環境を整えることは、事業の成長を加速させるための重要なステップです。

特に介護事業では、現場の運営が事業の質に直結するため、優れた管理者の存在が欠かせません。


管理者育成は、長期的に事業を成功させるための「投資」
とも言えます。

初めは時間と労力がかかりますが、育成された管理者が現場を的確に運営できるようになれば、その成果は経営全体に大きく反映されるでしょう。
それこそが、事業の安定と成長をもたらす要因です。

6. 管理者研修の成功を左右する要因

管理者研修を成功させるためには、研修そのものを充実させるだけでなく、管理者が学びを現場で実践しやすい環境を整えることも重要です。

研修内容をただ伝えるだけではなく、管理者が「どうやって実際に現場で試すか」という点をサポートすることが大切です。


例えば、研修後には定期的にフォローアップを行い、管理者が現場で直面した問題についてフィードバックを行うことで、彼らがスムーズに学びを実践できるようにしています。

また、管理者同士で情報を共有し合う場を設け、互いの学びをシェアすることで、チーム全体が成長するサイクルを作り上げています。


さらに、管理者が自分自身の役割を深く理解し、自信を持って現場をマネジメントできるようにサポートすることも重要です。

リーダーシップやマネジメントのスキルを学ぶだけでなく、実際に現場で活用できる具体的なツールや方法を提供することで、管理者が現場で自分の力を発揮しやすくなります。


7. 長期的な視点で管理者育成に取り組む


管理者育成は短期間で完了するものではありません。

日々の業務に追われてしまうこともありますが、長期的な視点で育成に取り組むことが非常に重要です。


管理者がしっかりと成長していくためには、定期的な研修やフォローアップだけでなく、継続的に学び続ける環境を整えることが必要です。

私自身も、毎月の研修を通じて、管理者がどのように成長しているのかを確認し、適切なサポートを行っています。


また、管理者育成を続けることで、事業所全体が成長していくという実感を得ることができ、経営者としてもモチベーションが高まります。

管理者の成長が事業所全体の成長に直結するため、その重要性を忘れず、日々の業務の中で管理者育成に注力していくことが、長期的な成功のカギとなるのです。


8. まとめ


介護事業を成功させるためには、優れた管理者を育成し、現場を任せられる体制を整えることが不可欠です。

経営者が経営に集中できる環境を作るためには、管理者育成に力を入れることが最も重要なポイントです。


管理者研修を定期的に実施し、現場で役立つ知識やスキルを提供するだけでなく、管理者自身がリーダーとして成長できる環境を整えましょう。

また、管理者が現場で実践できる具体的な方法を提供し、彼らが自信を持って現場を運営できるようにサポートすることが大切です。


私自身の経験からも、管理者育成に力を入れることで、事業全体の成長が加速し、経営者としての役割を全うできるようになることを実感しています。

皆さんも、管理者育成にしっかりと時間を割き、事業所全体の成長を促進する取り組みを始めてみてください。


管理者育成こそが、介護事業経営を成功へと導く最も重要な要素であり、その成果は長期的に大きなリターンとなって返ってきます。

事業所の運営を管理者に任せられる体制を整え、経営者として事業全体の戦略に集中できる環境を作ることが、事業の成功に直結するのです。


ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました!

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