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被災地における精神疾患の危険性

友人「最近すぐに眠くなる。もう年なのかなぁ」

こんなメッセージが届いたので、次のように返信した。
ワイ「ちなみに部屋のエアコンの温度どれくらいに設定している?」

友人「20℃くらい(首都圏在住)」

ワイ「それ寒くね?」

友人「厚着しているけど少し寒い」

はい、それが原因です!


もう何度も書いていますが、体をこわばらせ、呼吸が浅いと脳に充分な酸素が供給されないので脳が疲弊するんです。

疲弊した脳は回復(睡眠)を求めます。


「う~寒い」って部屋で、体をリラックスさせて、ゆったりとした呼吸なんてできる訳がない。そりゃ脳も疲弊するでしょ。
とっととエアコンの温度を上げてください。


しかし、それができず、隙間風の寒さに凍えている人たちもいます。

災害避難所に身を寄せている人たちです。


私は運がいいことに避難所生活を送ったことはありません。
しかし、もし今後そのような事態になったら知っておくべきことがあります。私も、これを読んでいる皆様もです。

災害時のメンタルケアというと、災害時の恐怖だったり、家族を亡くしてしまったショックだったり、今後への不安だったりにフィーチャーされがちですが、実は温度も重要な要素なのです。


電気が通っていない寒い避難所、プライベートな空間の確保も難しく、周りの目も気になる。このような状況下で体をリラックスさせて、ゆったりとした呼吸など望むべくもなく、長期間避難所生活を続けていれば、精神疾患を患うリスクは非常に高くなるでしょう。

仮に被災しなかった人でも、このような空間に長期間滞在するのは、非常にリスキーです。

それでは、車中泊なら?

エコノミー症候群のリスクもありますが、長時間同じ体勢でいると、体がカッチカチに硬くなります。そうすると呼吸が浅くなり、やはり精神疾患を患うリスクも高くなるのです。絵描きがうつになりやすいのも、これが原因であることも多いでしょう。


「愛着のある地元から離れたくない」

こう思うのも当然だと思いますが、避難所や一般車の車中泊は、非常に精神疾患を患いやすい環境と言えるでしょう。

これも何度も書いていますが、精神疾患は脳の機能障害です。
一度患ってしまうと、想像を絶する程苦しい思いをすることになります。


地元を離れ、他の場所に避難することが可能ならば、そうするべきです。


被災された方たちが、ゆったりとした呼吸をできるようになることを、心より祈っております。



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