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SFシネマ俱楽部 宇宙人①『宇宙人、東京に現る』1956年大映映画

SFシネマ倶楽部 令和6年6月からは、毎月宇宙人映画で4回、語り合いたいと思っております。
 その第1回目が、コレ。本邦初のカラーSF映画。

『宇宙人、東京に現る』 監督:島耕二

ポスターが良い! 永久保存したい!!
ちなみに監督の島耕二は轟夕起子の元旦那さんじゃんね!

色彩指導……『岡本太郎』?

 この映画、実は他の(SFじゃない読書会でも)名前があがってきてました。運命感じちゃう。
 何の事であがってたかというと、宇宙人のデザインについて。

実際に映画の中にこういうシーンはないんですが……
キモカワ……倶楽部内では、ミャクミャクの兄貴分?という話題も。

 その名も、パイラ星人。
……観て欲しい。彼らを観るだけでも、結構、爪痕の残る作品だと思う(いろんな意味で(笑))。可愛いよ、パイラ人!私はこの子のぬいぐるみを作りたい!!(あ。情熱が変な方向へ)しかし、何故、『色彩指導』って書かれ方してるんだろう……総天然色映画だから? オモシロイですね。

 特撮も頑張ってます。特撮は的場徹(Wikipedia参照を推奨!)
なお、調べてもらってみたら、ファーストゴジラの放映が1954年。こちらは特撮、ご存知、円谷(なお、大映と東映の特撮の違いみたいなのあったみたいですが、的場さん、後に円谷に乞われてウルトラQ撮ったりしてます)。

 Facebookにも書きましたが、東京五輪が1964年で、同年に大阪商工会議所が万博に立候補。ウルトラQは1966年。
 ……ウーム?

もしや、世界は宇宙人に沸いていた?

 ならばと、その頃の世界の宇宙人ネタを纏めてみました。

1947年 ロズウェルUFO事件
    同年 ケネス・アーノルドがワシントン上空で高速編成飛行物体を9台確認。「フライング・ソーサ―」という名が生まれる。
1949年 ロナルド・キーホーが雑誌trueに論文「空飛ぶ円盤は実在する」を掲載
1948年 米空軍 未確認飛行物体調査機関「プロジェクト・サイン」発足(後の「プロジェクト・ブルーバック」)
1950年 マリアナUFO事件 アメリカ西部のプロ野球チームのGMが、UFOの飛行をフィルムに収める
1951年 プロジェクト・ブルーブック 空軍によるUFO調査活動開始
    同年、作家ボブ・コンシダインがコスモポリタン誌にUFO目撃は捏造だと誹謗記事、名誉棄損で訴えられる。
1952年 ワシントンUFO乱舞事件 12機ほどのUFOが多数の市民に目撃され、空軍のレーダーにも残る。
1953年 ロバートソン・パネル プロジェクト・ブルーブックの検証委員会
1954年 グリーン・ラウズ・プロダクションによるドキュメンタリー映画「UFO」制作決定
1966年 合衆国政府 UFO現象研究のための予算を用意 
1968年 ダグラス・エアクラフト社エンジニアで物理学者 ベイカー
 議会で開催された公聴会でマリアナ事件の光体は自然現象とする仮説はあたらないと証言
1969年 アメリカ科学振興協会(ソートン・ペイジ、カール・セーガン開催)のUFOパネルでベイカーが論文発表 マリアナの映像は確認不可能、写真の品質を改善が肝要と強調
1978年 UFO研究家フリードマンが、ロズウェル事件関係者にインタビュー。軍が異星人の乗り物を極秘に回収したとドキュメンタリーで流れる。以降、数年の間に新たな証言多数
1980年 タブロイド紙「ナイアラー」が上記インタビュー記事を掲載、ロズウェル事件が全世界の注目を浴びる
1997年 アメリカ空軍総司令部が公式見解を報告書で提出、ロズウェル事件は航空機の墜落事故との記憶混合とする

 以降、現在も勿論、目撃情報・論争は続く。
って……むっちゃ、湧いてるやん。

『世紀の謎・空飛ぶ円盤地球を襲撃す』© 1956
renewed 1984 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved
ドナルド・キーホーの記述を元に作られる

 こうやってみていると、まさに世界が宇宙人の話題に沸騰しているそのど真ん中ですね。ちなみに、今やロズウェルと言えば宇宙人ですが、こちらが話題になりだしたのは30年も後の話だそう。
 そして、マリアナUFO事件の撮影者は野球チームのプロモートをしなければならない立場の人だったという……いろいろまぁ双方言いたい事はありますでしょうが……(笑)。
 上のポスターは、同年の空飛ぶ円盤映画。低予算映画ながら、ホワイトハイツが壊れる映像がスゴイらしい。
 そして、下のポスターは同じく、1956年の日本映画、新東宝。タイトル等大いに上の作品を彷彿とさせますが、ウルトラマンにつながる制作エビソードがあるし、主役高島忠夫だし、興味津々。同映画のフィルムはオークションで210万で落札されたとのこと。
 ひぇぇ。

「空飛ぶ円盤、恐怖の襲撃」

 SF映画を観るたびに、表現の工夫について考えるんですが、まったくの想像から生物を生み出してしまうこの「宇宙人映画」というジャンル。
 俄然、楽しくなってまいりました!

さて、次回は!

 さて、次回は7月27日(土) 午後1時から
 空堀シネマライブラリ―EndMark(直木三十五記念館「萌」二階)
 次からは趣向を変えて、語り合う作品をテーマで募集します。

 お題は、『泣ける宇宙人映画』!

 現在、候補があがっているのは、
『スターマン』
『第9地区』
『ギャラクシークエスト』
『ミラクルセブン』
『ミラクルニール』
『美しい星』
『デッドデッドデーモンデデデデストラクション』
 他にもこんな良い『泣ける宇宙人映画』あるよ!というのがございましたら、是非、教えてやってくださいまし!



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