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「東京観光日誌」#27|上野|上野恩賜公園の桜

3月30日(水)晴れ。前もって耳鼻科に行って薬をもらってはいたのだが、それでも花粉の症状がひどくなってきた。鼻のかみすぎで鼻も痛い。寝るのも一苦労だ。
「また、耳鼻科に相談しに行かないとな・・」
そんな状態だから本当はあまり外出したくはないのだが・・いよいよ“桜が満開”という話を聞くと、せっかくなので撮っておきたい、という気持ちが勝って、結局休みを取って桜を撮りに行くことにした。

もっともこの日は、銀座にも寄る用事があった。
随分お世話になった鰻屋さんの店長が、明日3月いっぱいで完全にお店から手を引くということを、お店を引き継ぐてっちゃんから聞いていた。
そのため、お店に関わったアルバイトや関係者からメッセージを集め、それをアルバムにして手渡すという話なので、私もハガキにメッセージを綴り、商品券と共にてっちゃんへ手渡そうと思っていたからだ。

てっちゃんとはお店に行く時間帯を予め取り決めていたので、それと私のコンディションを考慮に入れると、桜撮影のために冒険的な場所へ行くのは難しい。そんな訳で何度も行って勝手がわかる「上野恩賜公園」へ行くことに決めた。
とは言っても、東京の桜名所として「上野恩賜公園の桜」は誰もが知るとても有名なスポット。ぜひご覧いただきたい。

・ 上野公園さくら通りを歩く

ということで上野にやって来ました。ここは1月に訪れた「上野の森美術館」以来になる。春休み中なので行楽客も多そうだ。今回も公園口からアクセスする(写真下)。

JR上野駅公園口前
JR上野駅公園口から園内に向かう

すっかり春めいた景色になっている(写真上)・・今日はとても良い天気で「花粉が非常に多い」日でもある。幸いマスクが一般的常識になっているので、鼻水を垂らしていても大丈夫・・とはいってもあまり気持ちいいものではない。

あれ?「国立西洋美術館」の工事用の壁が取り払われている(写真下)。

国立西洋美術館前

「・・2022年4月8日(金)まで全館休館いたします。」か、開館間近だね。

動物園前交番近くの桜

早速、鮮やかに咲く桜木発見(写真上)。ここからすぐ右横には「噴水池」があり、左の方へ行くと「さくら通り」と呼ばれる公園大通りになる。
ということで「さくら通り」の方へ歩いて行こう(写真下)。

さくら通り(公園中央付近)

ここはコロナ前だと毎年、花見客がシートなどを敷いてどんちゃん騒ぎしている通りだった。コロナになってからは規制されているとは聞いていたが、今年の花見は片側通行に規制して、一応花見はできるようにしているようだった。
さくら通りを歩く10秒だけの動画、よければどうぞ。

しかし何だろう・・桜の画像が光の加減のせいか肉眼で見るよりちょっと白っぽく写ってしまうようだ(写真下)。

さくら通りの桜(ソメイヨシノ)

もっと近づいて撮影してみよう(写真下)。

さくら通りの桜(ソメイヨシノ)
花園稲荷神社前

通りの半ばに「花園稲荷神社」があった(写真上)。参拝したことがないが、ここは恋愛・縁結びの神様として有名だそうだ。
その横には常設っぽい屋台があって(写真下)「あたたかいお茶」(200円)、日本酒(400円)、イカゲソ大根(400円)、じゃがバター(400円)とお品書きが貼られていた。

花園稲荷神社前の屋台

・・おいおいこれでは飲んで行ってくれと言っているようなものではないか・・3秒迷って断念。今の私のコンディションでは飲むのも一苦労する。
それにこれから銀座に行かないといけないし・・道に戻ろう(写真下)。

さくら通り

・ 清水観音堂からの眺め

清水観音堂の舞台側

お、みやびな風景。ここは「清水観音堂きよみずかんのんどう」(写真上)というお堂である。
ここは天海大僧正によって建立されたと書かれてあった。

天海大僧正は寛永2(1625)年に、二代将軍徳川秀忠公から寄進された上野の山に、平安京と比叡山の関係にならって「東叡山寛永寺」を開きました。これは、比叡山が京都御所の鬼門(艮=東北)を守るという思想をそのまま江戸に導入することを意味し、江戸城の鬼門の守りを意図したのです。そして比叡山や京都の有名寺院になぞらえた堂舎を次々と建立しましたが、清水観音堂は京都の清水寺きよみずでらを見立てたお堂です。

「清水観音堂」ホームページ「清水観音堂の歴史」より

上野の山にある創建年時の最古の建造物であるという。脇の階段から上がって近くまで行ってみよう(写真下)。

右に清水観音堂に通じる階段
清水観音堂入口付近

「重要文化財」と書いてある(写真上)。ここから入って行くと・・お、眺めがいいね(写真下)。

清水観音堂の舞台からの眺め
清水観音堂の礼堂

振り返るとここが「礼堂」となる(写真上)。舞台も大きめにとって、確かに京都の清水寺を模した感じがするね(写真下)。

清水観音堂の舞台の様子
東叡山寛永寺の全景図

「東叡山寛永寺」の全景図ということか(写真上)。今の「清水観音堂」もこの中に含まれていて、園内でお堂巡りができるようなっているのか・・よく見ると、御朱印もそれぞれの場所で出している。

清水観音堂付近の桜(ヤマザクラ)

こっちには濃いピンクの桜が結構ある・・ヤマザクラかな(写真上)? これだと写真の写りがいいようだ。こっちはシダレザクラだね(写真下)。

清水観音堂付近の桜(シダレザクラ)

さて、先ほど上って来た階段に戻って下の方の道で進んで行こう(写真下)。

清水観音堂横の階段
さくら通り(袴腰広場付近)

再びさくら通りに戻って歩いて行くと、もうすぐ袴腰はかまごし広場に出るだろう。一応案内図でチェックしてみよう(写真下)。

上野恩賜公園案内図
「歩きながらのお花見」看板

・ 上野公園入口付近と後日談

こういう注意書き看板(写真上)がここに立てられているということは・・もしかしたら、こっちから公園に入るのが一般的なのかな・・しかし、この辺を「袴腰広場」とか「かえるの噴水」というが〇〇口という名称はあまり聞かない。上野駅では「しのばず口」だと思うが、それでも京成上野駅から近いここは「上野恩賜公園」と刻まれた球型石碑もあって入口の威厳を感じる(写真下)。

上野恩賜公園入口

ここのシダレザクラもなかなか立派。
ここからアメ横も近いし、どこかで食事して銀座へ向かうとするか(写真下)。
では、また。

上野駅近くの「アメ横」入口

後日談:鼻のかみすぎで鼻の中の粘膜を傷つけ、ばい菌が侵入し、鼻が膨れ上がる。お茶の水博士になった気分だった。耳鼻科に行くと今年も同じ時期に来ましたね~と言われ、去年と同じ薬を処方していただく。
翌日はワクチン接種3回目で、1・2回はファイザーだったが、3回目はモデルナ以外選択する余地がなかった。接種翌日から急激に発熱し、簡易体温計で39.4度までマーク。桜とともに散るかと思った・・。
国立西洋美術館は4月9日に無事リニューアルオープン。少し落ち着いたら行ってみたい。

上野恩賜公園
住所:東京都台東区池之端3丁目
電話:03-3828-5644(管理所:営業時間8:30~17:15)
開園時間:5:00~23:00(時間外は立入禁止)
公式ページ:
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/toubuk/ueno/index_top.html

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