今年三冊目の書籍です。 先週「インドネシアビジネス法実務体系」を出版しました。

先週「インドネシアビジネス法実務体系」という本を中央経済社から共著で出版しました。

こちらは、なかなか体系が見えづらく、どうしても場当たり的な理解や対応がされることが散見される、インドネシアの法令・実務について、憲法の成り立ちからはじまり、ビジネスに関係する各法分野ごとに、法源・法令の構成や序列を意識しながら、法令と実務を体系的に整理しようという、類書にない試みを行った本です。

新興国では、必ずしも政府も裁判所も、こういう法体系を意識しているようには見えないからこそ、「だから法体系は重要ではない、実務的にどうされているかさえ知っていればよい」という方向に流れてはいけないと常々事務所の中でも合言葉のように言っています。むしろ、だからこそ、我々は、常に法体系に戻って、どこが逸脱しているのか、どれが法令上の根拠が十分にない下位規範なのかを分析して、そこから議論とアドバイスを組み立てるべきである、その上に、実務はどう回っているかの知識を位置づけるべきである、と思っています。

つまり、新興国で視界不良が濃ければ濃いほど、羅針盤は場当たり的になるのではなく、よりしっかりとした理論に基づいて座標軸を経営に与えようとするものであるべきです。

なので、今回の本では、インドネシアであるからこそ、「体系」という言葉を題名にすることにこだわりました。

インドネシアでビジネスをされる方・興味がある方には是非手に取っていただきたいと思います。

https://honto.jp/netstore/pd-book_30701963.html


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