読書をすれば、勝ち負けより大切なものを学ぶことができる
【読書感想】2024年96冊目「読書する人だけがたどりつける場所」齋藤 孝/SB新書
まえがき
集中力って、せめて3分とかあるのかなと思ったけど、8秒って、すごく短い!どうりで、みんなソワソワしているように見えるわけだ。読書をすると、この集中力が磨かれる!
序章 いま、なぜ本を読むのか
今年一年、できるだけいろんな分野の本を100冊読もうと決意して、それを実行してきた。それは、著者の言うリベラルアーツになっていたと思う。「大地の子」が一番印象に残っている。ちょうど7月24日の日経新聞に、「日本製鉄が中国との合弁事業に区切りをつける」という記事があり、本を読んでいて良かったと思った。
第1章 読書する人だけがたどり着ける「深さ」とは
本を読むと感情がいろんな言葉やカタチで表されていると言うことがわかってくる。人情の機微がわかるようになってくる。あいつは無神経だと言う人は、大抵読書をしていない。相手の感情を読むことができるようになるから、読書は、ビジネスでも大切だ。
第2章 深くなる読書、浅くなる読書 何をどう読むか
ある人が、中年になってはじめた合気道をやめると note に書いていた。飽きてしまったのだという。僕たちの柔道の稽古は、いつも新鮮な発見に満ちている。新しい技をみんなと覚えることの楽しさは、言葉に表せられない。3つの初心を忘れないでいたい。
いろんな人と接していると、想像力の欠如というものを感じざるを得ない。お客様が何を欲しがっているかを感じ取る力も、想像力。読書は、想像力を育てる。
第3章 思考力を深める本の読み方
読書って、感情を動かす練習なのかも。「心が動き出せば、思考も深まる」。心の豊かさと、考える力には、深い関係がある!
このアイデア、素晴らしい!ぼくも感想文を書いていて、ときどきやってたけど、読書感想文の書き方として、とっても素直でいいと思う。感情を動かす練習になる!
第4章 知識を深める本の読み方
読書をしていて、この人すごいなぁと感じることがよくある。その人に会ったことはもちろんないのだけど、勇気をもらうこともある。
第5章 人格を深める本の読み方
奥付けを見た。あ、この人、ぼくが好きな番組の監修者なんだと、はじめて知った。どうりで読みやすい文章な訳だ。「にほんごであそぼ」は、子供向けの番組だけど、大人でも楽しめる良い番組だと思う。
第6章 人生を深める本の読み方
つい先日読み終わった、司馬遼太郎の「城塞」を読んで、一番この言葉がしっくりときた。人生には、勝ち負けよりももっと大切なものがある。成功したから良い人生だったとは限らない。この一年、いろんな本を読んできて、ぼくも、そう思えてきた。
ぼくが生まれてきた意味は、何だろうかと、ぼくはずっと探していた。この一年、いろんな本を読んで、より深くこのことについて考えさせられた。
僕たちは、生まれてきた意味を問う側にいるのではなくて、生まれてきた意味を問われている側なのだと、フランクルは「夜と霧」で述べている。
与えられる側ではなくて、与える側になるという思考の転換こそが、本当にその人をして幸せにしていくのだとぼくも思う。
第7章 難しい本の読み方(読了)
ここの表現、おもしろい。確かに、買って読んだものの、自分には合わなかったというものがある。でも、人としての誇りって大事だとぼくも思う。読もうという姿勢があるだけ良しとしよう。
最後に、この本には、たくさんの本が書評とともに紹介されていた。中にはぼく自身、読みたくても手をつけていない本もあったけれど、現代語訳がついたものなどが紹介されていて、今後、ぜひチャレンジしてみたいと思った。
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