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【ミーム研究】5chやTwitterでよく見る「脳破壊」とはなんなのか?

最近よくえっちな画像スレや女性蔑視スレ・不倫トピック等で見るこの「脳破壊」という言葉なのですが、正直これがなんなのかよく分からなかったので調べました。

「脳破壊」の言葉の意味は?

「脳破壊」、ないしは「脳が破壊される」という言葉の利用は主に

現実の倫理観からかけ離れた過激な描写を伴った性的なコンテンツを好むこと、もしくはその状態

を指す言葉として現在は使われているようです。

現実の倫理観からかけ離れた性的コンテンツとは、

「不倫の主体者・当事者・第三者として、彼ら彼女らの性描写に向き合うコンテンツ」「凌辱・セカンドレイプ・暴力・虐待・殺人までを含んだ極度な性描写に向き合うコンテンツ」

などがこれに該当すると思われます。

主に男性が普段は心にそっとしまっており、決して表立って現れない深層に閉ざされた話なのですが、ネットの上だとそれがオープンになっているために、このようなコンテンツが市場に出回っていることも公然の共有事項となっています。

そのため、このようなアブノーマルな性的嗜好を持つ人・もしくはその行為自体を指す共通言語として使われているのだと思われます。

「脳破壊」のルーツ

この言葉は一体いつ頃生まれたのでしょうか?

調べていくと以下の記事(2018年1月29日 琉球新報)が関係しているようです。

この記事で伝えていることは「性的なことを考えるのは決して悪いことではないが、著しく過激なコンテンツを見るのではなく倫理的に良いとされるものを見て自慰にふけろ」です。

現在で言われるところの「脳を破壊する・される=著しく過激な描写の性的コンテンツ」という結び付けられてはいません。

しかしながら、この記事の画像の

優しいものを
見たり想像して
脳を守ってね

という言葉が人々によって拡大解釈され、それが面白いと捉えられ、数々のコラージュ画像が作られたという事実があります。

それではこの拡大解釈はどのタイミングでなされたのでしょうか?

この記事が書かれたのは「2018年1月29日」ですが、実際にこの記事がネットの表舞台に立ったのは、それより3ヶ月後の4月14日のようです。

以下がその火付け役となったツイートであることが調べて分かりました。

Twitterの検索コマンド(当該琉球新報のリンク/日付でソート)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-655223.html filter:links until:2018-4-15 

といっても4000いいねほどなのでそこまで爆発的に盛り上がったというわけでもないようです(推定50万〜100万インプレッション)。

また、このツイートが現れるまでTwitterの中でこの記事を取り上げたツイートはたったの2ツイートでしたがこれがバズったことで約20個ほどのツイートが2018年4月15日までに生まれています。

その後の調べを進めていくと、以下のツイートを見つけることができました。

これを見ると2018年6月にはすでに現在の「脳破壊」に繋がるニュアンスが生まれていることが分かりますね。

以上のことから結論付けると2018年の4月〜6月までの約1ヶ月半の中で、現在の「脳破壊」という言葉のニュアンスが共通認識として生まれ始めていたと結論付けられるのです。

またこんなデータもあります。

以下は2018年1月から2020年現在において「脳破壊」というキーワードでグーグル検索された数を示しています。

ここから分かる事実としては徐々に社会の共通認識が進み、おおよそ2019年末頃より「脳破壊とは何か?」がたくさん調べてられているということです。

これらのことをまとめると「脳破壊」という言葉は、

1.2018年1月に火種となる記事がネットに誕生。
2.2018年4月半ばに拡散がされ始める。
3.同年4月〜6月の間に現在の「脳 破壊」というキーワードが現在のニュアンスと紐づく(コラージュ写真が描かれ徐々に認知)。
4.ブームが過ぎた後も言葉とそのニュアンスが残り、2019年頃より浸透期に入る。

といった流れで現在にまで至っていると述べることができそうです!

まとめ:NTRコンテンツは脳破壊に繋がるのでやめようね

優しいものを

見たり想像して

脳を守ってね

以上です!


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