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槇原敬之さんの神曲 『遠く 遠く』が身に染みる季節です

♪ どんなに高いタワーからも見えない僕のふるさと

千葉県外房 鴨川市から上京1年目、
1996年の8月。
僕は飯田橋の警察病院に入院しました。

原因は軽い肺炎。
古舘伊知郎さんの事務所、古舘プロジェクトに所属し、
徹夜で働き続けたためです。

微熱が続き、ある時、血痰が出たんですね。

当時の働き方は
労働基準に照らし合わせれば、完全アウトな超ブラック。
2徹3徹(徹夜)は当たり前、
睡眠時間があまりに足りてなかった時は、
自宅は武蔵境(中央線)なのに、
寝過ごして終点の高尾まで行ってしまい、
折り返してはまた寝過ごして、武蔵境を通過する。

永遠に上がれないスゴロクみたいな日々を送っていました。

放送作家の仕事は
想像をはるかに超えるほど
めんどくさくて大変で地味で、そのわりには報われない。

やりがいを見つけづらい仕事でした。

ほとんど意地でした

ここでやめたら男がすたる。
そんなシンプルな思いで仕事を続けていた気がします。

逃げるのは簡単だけど、
逃げた先にあるのは、
あまり “良い未来” が見えない家業(干物屋)だけ。

そんな時、
専門学校時代の友人の一人が、退屈だろうからと
CDプレーヤーと一枚のCDを貸してくれました。

そこに入っていた一曲が、
マッキーの「遠く遠く」でした。

♪ 同窓会の案内状 欠席に丸をつけた

これリアルにやりました。
高校時代の同窓会、僕は1回も出席したことがありません。
もう案内も来ません。

♪ 遠く 遠く 離れていても
  僕のことがわかるように
 力いっぱい輝ける日を この街で迎えたい

夜、病院のトイレの窓から見下ろした神楽坂へと続く、華やかな道。
早くあそこに戻りたいような、戻りたくないような
複雑な気持ちを抱きながら、この歌詞を噛みしめました。

♪ 大事なのは 変わっていくこと
        変わらずにいること

僕は僕である限り、
根っこは変わらない。

でも変わっていく、変わっていかなきゃならない部分もある。

それをこれから死ぬまで探します。

人生はそういう旅なんでしょうね。


社会人1年目でつらい人に聞いて欲しい
そんな一曲です。





これでまた、栄養(本やマンガ)摂れます!