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一般質問デビュー ~「啓発チラシを作ったら仕事は終わり」じゃない

 かなり時間が空いてしまいましたが、豊川市議会9月定例会での一般質問のお話です。一般質問。耳にしたことがある方は多いと思いますが、実際どういうものなのかは分からない方も多いのではないでしょうか。

 一般質問とは、議員が市政運営全般にわたって、執行機関に疑問点を質問し、答弁を求めるものです。 一般質問により所信を問うことによって、執行機関(市長、教育長等)の政治姿勢を明らかにし、それに対する政治責任を明確にさせたり、結果としては現行の政策を変更・是正させたり、また新規の政策を採用させるなどの目的と効果があります。良い一般質問とはつまり、「行政を動かす質問」。もっと言えば「行政が動かざるを得なくなる質問」です。

 今回、僕は「健康づくりに対する支援について」をテーマに初の一般質問に臨みました。お時間がある方は動画をご覧下さい↓↓↓
時間がない方は最後の5分の僕の発言部分だけで十分です。

 趣旨としては、市が市民に健康診断や運動などの健康づくりを促すには、従来の啓発中心の呼びかけだけでは、もはや限界なのでは。市職員は啓発物を作るだけで仕事が終わっていないか?取り組んだ市民に何らかの恩恵を与える、インセンティブ型の施策が必要なのでは?というものです。

 市の答弁による、現状の課題は主に2つ。まず、特定検診後の保健指導、また高齢者のフレイル予防についても、対象者がなかなか自分自身の問題として捉え、生活改善につながる行動を取ることが少ない。もう1つは、保健師や管理栄養士など専門職の健康づくりに導く人員の整備が課題とのことでした。

 僕の訴えたインセンティブ型施策は、確かに財政負担はかかるが、健康づくりで言えば、将来の医療費削減に向けた投資、また専門職など人員の整備問題と人件費の軽減にも繋がると考えれば、十分有益だと思います。

 行政は他にも、交通安全や防犯、防災、環境保護など様々な啓発物を作成するなどして市民に働きかけていますが、どれだけの効果があるのかは正直、疑問です。ともすれば「啓発チラシを作ったら仕事は終わり」と思っている行政職員もいるのでは?善意や良識頼みの施策は美しく正しいですが、効果としては薄いのが現状。だとしたら例えば、これら全ての分野の活動参加者に地域通貨のような共通ポイントを与える仕組みづくりが有効かと考えます。やはり仕事は結果なので、即物的でも実効性が高い施策を、今後は選択すべきではないでしょうか。

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