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【旅行記】ブハラで風呂に入ろう - 時代の変わり目をウズベキスタンで迎えてみた(その7)


2019年のゴールデンウィーク、平成と令和の変わり目に最近注目のシルクロードの国、ウズベキスタンを訪ねた旅行記です。ブハラで伝統の蒸し風呂に入ったら最高だった話。あと超駆け足で見どころの紹介。

■ 旅程

4/26 成田→韓国→北京
4/27 北京→アルマトイ→★タシケント→★サマルカンド 
4/27 サマルカンド→★ブハラ 
4/28 ブハラ                     ←今ここ
4/29 ブハラ→夜行列車でウルゲンチ
4/30 ウルゲンチ→★ヒヴァ
5/1  ★ヒヴァ→タシケント
5/2  タシケント→アルマトイ→北京
5/3  北京→仁川→成田
(★:主要都市)


■ ブハラとは

ブハラ(なぜか綴りが「Buxoro」)は古代からのオアシス都市。9-10世紀にはサーマーン朝、16-20世紀初頭にはブハラ・ハン国の首都として栄えた。

旧市街は1993年に「ブハラ歴史地区」としてユネスコ世界文化遺産に登録された。日干し煉瓦で作られた建物が多く残り、「青の街」サマルカンドと対比して「茶色の街」とも呼ばれる。

ブハラにはサマルカンドから特急で1時間半程度。鉄道駅から旧市街まではタクシーで15~20分程度だ。

ブハラ駅

ナンが大量に運ばれている

■ ハンマム(蒸し風呂)が最高すぎる件

しょうもないまとめブログのようなタイトルで申し訳ないが、
ブハラのハイライトは、ハンマムという蒸し風呂だった。

ハンマム、とは中東世界で広く親しまれている蒸し風呂のことだ。
日本的な風呂ではなく、サウナと水風呂に近い。スタッフによるマッサージがついている場合もある。トルコでも同様の施設が日本人旅行者に人気がある。

全くの蛇足だが、昔の日本ではソープランドのことを「トルコ風呂」と言っていた。「三丁目の夕日」などの西岸良平さんの昭和漫画にもよく「トルコ」の看板が登場する。1984年からトルコ人留学生による改名運動が始まり、現都知事の小池百合子の協力も得て、性風俗としての「トルコ風呂」の名前は巷間から消えたそうだ。それにしてもひどいネーミングだな。

閑話休題。今回訪れたのは「ボゾリ・コルド・ハマム」。
旧市街の土産物が並ぶ通りに面しており、わかりやすい立地だ。

事前情報ではいくつかのコースがあるということだったが、コースは風呂とマッサージ付きの1種類で、1人15万スム(≒2000円)。現地の物価感覚からすると、かなり高価だ。我々もせいぜい数万スムだろうと思って用意してきたので、微妙に金が足らず慌てて両替に走る羽目になった。

さて、通り沿いの入口から中の建物に入ると、そこが更衣室兼ロビーのようになっている。ロッカー付きの更衣室でタオル1丁になり、奥の浴室に入るが、風呂というより洞窟のごとき岩でゴツゴツした空間だった。

浴室は大きくサウナ、マッサージ、寝そべってリラックスするスペースの3つに分かれていて、まず円形のスペースに設えられたサウナに案内される。
むき出しの岩肌に所々人が立てるスペースがくり抜かれており、そこに立って熱気を浴びるスチームサウナだ。岩作りの空間はRPGの敵のアジトみたいでテンションが上がる。格好がタオル一丁でなければボスキャラになれただろう。

熱気もさることながら湿度が極めて高く、日本でサウナに入り浸っている私でもすぐに汗だくになった。日本人は湿度に強いのでそれでも談笑できるだけの余裕があったが、一緒に入った欧米人らしき観光客はすぐにギブアップして部屋を出て行ってしまった。

何人かでダラダラと汗をかいているうち、隣のマッサージ部屋から呼ばれて一人ずつ移動していく。マッサージ部屋には大理石のようなつるつるした石でできたマッサージ台があり、そこで屈強なスタッフに全身バッキバキにほぐされる。背骨が立ててはいけない音を立てた時は流石に死ぬかと思ったが、とても気持ちよくリフレッシュできた。

10分ほど入念にマッサージを受けたのち、別室に通されて、岩の台に寝るよう促される。仰向けになった体に生姜のペーストを塗られてしばらく放っておくと、全身がポカポカしてくるのが気持ちよい。

しばらく休息していると、スタッフが桶を片手に水をかけるジェスチャーをして、「熱いから注意しろよ」と言ってくるので身構えると、

ゴリゴリの冷水だった。

「バキ」で柳にやり返すときの渋川先生かよ。

呆気に取られたが、これで一連のコースは終了。ロビーに戻って熱いお茶をいただくと、生き返ったような気分になる。

サウナ~水風呂~休息を交互に繰り返すことで得られる深いリフレッシュ状態のことをそっちの界隈では「ととのう」と称するが、ここブハラのハマムはまさにその状態。まさか中央アジアで「ととのえる」とは思わなかった。ウズベキスタンを訪れる際はぜひ試していただきたい。

ちなみにハマムは女性でも使うことができ、ここは男女が時間帯で分かれているはずなのだが、自分たちが入ったときに水着姿の(おそらく外国人観光客の)女性たちがいたような…

■ その他、ブハラの見どころ

正直ブハラはサウナと、そのあとのビールの記憶が最高すぎて他が霞んでしまうのだが、それ以外にも歴史的な遺産をはじめとする見どころが多い。

カラーン・ミナレット:旧市街を象徴するブハラ随一のミナレット(尖塔)。街歩きの目印としても役立つ。昔(19世紀)まではここから罪人を投げ落としていたそう。怖。

ミナレット(昼)とモスク

ミナレット(夜)


アルク城:旧市街から徒歩10分程度のところにある、ブハラ・ハン国時代の城塞。小さな城だが建物の中は博物館のように当時の文物を伝える資料が残っていて飽きない。土産物屋も多く入っており、金属細工や木工の職人の作業風景を眺めることができる。

遠景

城壁から市街地を眺める

ラビハウズ:周りをモスクなどに囲まれた人工池。
当初想像していたほど水が綺麗じゃなかったが、周りで座ってゆっくりするにはいいかもしれない。

隣接するモスク兼博物館(池の写真は撮り忘れた)

名物ハサミ:ブハラの土産物として有名なのが、手作りのハサミだ。
鳥を象った形が美しく、希望すればその場で名前を入れて貰える。
※刃物扱いなので、持って帰るときは預け手荷物にしないと荷物検査で引っかかるので注意されたい※

ハサミのほかにナイフも売っている


今回はここまで。お読みくださりありがとうございました!

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外資系ファームで新規事業開発に取り組む若造コンサルタント。将来は雑貨屋を開きたい。特技は利き蜜柑と失敗を引きずらないこと。弱点は月曜日と失敗を引きずれないこと。趣味は銭湯巡りとボルダリング。旅、銭湯、コンサルの働き方などについて書きたい。
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