松山セイウチ

台本あげるとこ。

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記事一覧

叛逆おもろいよね

ほのか 「よっ!」 ゆき 「・・・」 ほのか 「久しぶりー!どう?元気にやってる?」 ゆき 「・・・うん。」 ほのか 「そっかそっか!まぁ元気が一番、幸せが二番…

多重

多重人格の頭のなかの部屋。女が二人いる。一人は椅子から離れられない。 女1 よーし。はーい。それじゃあ作戦会議を始めまーす。 女2 よっしゃあああ! 女1 …

ちょっと怖い話。

私は探し物をしている。どのくらい時間がたったのかもう思い出せない。 本棚の本を1ページずつ探す。見つからない。引き出しを開ける。引き出しの奥も見る。見つからない…

くろたさんのわりとよくある日常(2/2)

第八場 妖しげな川 へいまとりんか登場し、フラフラとそのへんを徘徊する。 法子登場。法子が認識するまで二人の姿は法子には見えない。 法子「あら?ここ私の家だよね?…

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くろたさんのわりとよくある日常(1/2)

客入れ状態からなんか悩みつつくろたさん(黒田法子)登場。 法子「ふーむ。忘れようとしても何を忘れようとしたのか。忘れようとしたってことはなんだか嫌なことだったんだ…

©️©️サクラ

コールセンターみたいなとこ。 サクラ 「お電話ありがとうございます。ファッションセンター鎖帷子お客様相談センターでございます。…はい、お買い上げありがとうござい…

「明日のあした」

不思議だった。 あれは確か小学生の頃か。私はいじめられていて、いじめられている原因も自分ではどうにもならない理不尽なものだった。まぁ大半のいじめなんて自分ではど…

叛逆おもろいよね

ほのか 「よっ!」
ゆき 「・・・」
ほのか 「久しぶりー!どう?元気にやってる?」
ゆき 「・・・うん。」
ほのか 「そっかそっか!まぁ元気が一番、幸せが二番ってね。諸説あるだろ
うけど。」
ゆき 「お姉ちゃん、変わらないね。」
ほのか 「ん?そりゃそうだよ。私は私。ここは譲れないね。」
ゆき 「そういうもんかな?」
ほのか 「そういうもんでしょー」
ゆき

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多重

多重人格の頭のなかの部屋。女が二人いる。一人は椅子から離れられない。

女1 よーし。はーい。それじゃあ作戦会議を始めまーす。
女2 よっしゃあああ!
女1 ・・・ねえ?
女2 ん?
女1 ・・・よっしゃーちょっと違くない?
女2 そう?
女1 うん。テンション?ニュアンス?みたいなのが。
女2 なるほど。
女1 ・・・もう一回ね?んじゃあ作戦

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ちょっと怖い話。

私は探し物をしている。どのくらい時間がたったのかもう思い出せない。
本棚の本を1ページずつ探す。見つからない。引き出しを開ける。引き出しの奥も見る。見つからない。髪の毛を一本抜いてじっくり見てみる。見つからない。畳のイグサもじっくり見るけど見つからない。フローリングをはがして探してるまた張り付ける。
私は何を探しているのか。それすらもう思い出せないくらいずっと探している気がする。
隣の女に声をかけ

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くろたさんのわりとよくある日常(2/2)

第八場 妖しげな川

へいまとりんか登場し、フラフラとそのへんを徘徊する。
法子登場。法子が認識するまで二人の姿は法子には見えない。

法子「あら?ここ私の家だよね?」

なんかうろうろする。

法子「なんでこんな薄暗いんだ?りんかー、いないのー?・・・うーん。電気もつかない。・・・今月分払ってなかったっけ?や、そんなことあるか?」

怪しげなへいまが登場。

へいま「・・・」
法子「おぉへいま、

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くろたさんのわりとよくある日常(1/2)

客入れ状態からなんか悩みつつくろたさん(黒田法子)登場。

法子「ふーむ。忘れようとしても何を忘れようとしたのか。忘れようとしたってことはなんだか嫌なことだったんだろうか。嫌なことだったから忘れようとしたんだろうか。だけど、だけどだ。嬉しいことだってそのうち忘れちゃうだろうし、哀しいことだってそのうち忘れちゃうはずだし、それでも覚えておかなきゃいけないこともあるし、むしろあたしが覚えておかなきゃい

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©️©️サクラ

コールセンターみたいなとこ。

サクラ 「お電話ありがとうございます。ファッションセンター鎖帷子お客様相談センターでございます。…はい、お買い上げありがとうございます。…服の寸法がホームページの記載と少し違う?大変失礼いたしました。レシートをお持ちの上、ご購入いただいた店舗のほうまでご相談くださいませ。今すぐサイズの合うものを自宅まで持ってこい?
…はあはあ、そうしましたら上長に確認の上対応させて

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「明日のあした」

不思議だった。
あれは確か小学生の頃か。私はいじめられていて、いじめられている原因も自分ではどうにもならない理不尽なものだった。まぁ大半のいじめなんて自分ではどうにもならない。どうにかなるくらいならそもそもいじめなんて起きないだろうし。
だから私は泣いていた。そのときの私には泣くことしか出来なかったから。精一杯の抵抗。誰かに教えてもらいたかった。答えて欲しかった。
「血が繋がっていないと家族じゃな

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