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日本には多くの農業の知財資源と環境が揃っている

土壌から見る日本の立ち位置
以前にある国際的な農業ビジネスをしている知人から次のようなことを聞きました。
「日本の農業環境というのは特殊で、一般的に大陸の土地は痩せていて少しの肥料を使っても収量が大幅に上がるケースも少なくない。日本は火山帯に位置することもあって土壌が豊かでミネラルがたっぷりある。ここに肥料を投入しても大陸の土壌に比べアップ率は低い。そもそも日本は土壌の基礎ベースの高い地域であるんだよ。
それと日本は四季があり、多くは高温多湿で雨も多い、恵まれている環境と言える。前述の土壌の件もあり、様々な環境により適応しており、よい品種も多い。
農業資源的な観点から世界をリードできるようなものがたくさんあると思う。」

農業の環境面以外にもある日本の優位性
土壌や気候以外にも日本には大きなアドバンテージがあります。それは施設園芸が盛んで様々な農業資材が豊富であると共に安価に手に入りやすいということです。
以前にアメリカのスタートアップに参加していた時に感じたのですが、必要となった農業資材が日本のように容易に手に入らないか、そもそも流通していないというケースも多く見られました。

前述の2つの優位性を取りまとめる最も大きな日本の優位性
それは「勤勉で毎日コツコツと積み上げる日本人特有の性格」です。
特に農業関連の開発は時間がかかると共にそれを栽培ノウハウとして知財化することにすごく相性がよいです。

いままで説明した内容から植物工場システムの開発をするのは日本で行うのがもっとも効率がよく、精度も高まるという認識です。
海外スタートアップで行っている農業関連の開発で、栽培に関わるもので成功事例が少ないのもこの辺に要因があるように思います。

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