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あの闇の向こうを知っている

毎日note34日目。
家族で美術館やギャラリーへ行くのが好きです。

佐久平駅の東横イン一階にある「元麻布ギャラリー佐久平」で現在開催されている 油井 祥子さんの個展「此方側で今日を生きている人へ」がとてもとてもすばらしくて。

川上村という佐久地域の中でも特別な農業王国で育った祥子さんの見ている景色。自然の闇の深さ。光の鋭さ。

だけどわたしも、あの闇の向こうを、知っている気がする。
夕暮れの桜、思い当たるところがある。
今日の夢にでも、出てくる気がする。
そうだった、雨ってこうやってみえている。
ひとの気配。
隣にいた夫と揃って感激していたけど、
きっとお互いに違うノスタルジーを見ていたとおもう。

ギャラリーに入ってひとつめに飾られている風景画は、祥子さんが高校一年生の時に描いた作品だそうで。川上の空。雲。うつくしいです。

ギャラリーってなんとなく敷居が高い感じがするけれど、元麻布ギャラリーは、子どもも大人もウェルカムなの。ひとりで行っても、家族で行っても、アートに囲まれるまっさらな空間って、とっても希望がある。ギャラリストの大谷さんが居てくれるから、いろんなお話も聞けるしね。

油井 祥子さんの個展「此方側で今日を生きている人へ」
10/17(土)まで。

家族で、美術館とギャラリーをはしごした日。

目に触れられず流れていく宙ぶらりんなローカル情報を囃し立てて、自分の住む地域ってなんかいいな、誇らしいな、暮らしやすいな、と感じられる循環を作り出したいと思っています。(team OHAYASHI細川敦子)