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世界の表現「色彩の歴史」~No.1 色彩の認識~
さて、色彩についてこれから記事を更新していこうと考えていますが、気質と同様に全4回に分けたいと思います。
前回と同じくプレゼンテーション方式で行います。画像がPP、下の文章が私が話している解説だと思って見ていただければ嬉しいです。
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気質の時と同じ人が出てきました。プラトンとその弟子アリストテレスです。実は色という存在に対してこの頃はあまり手を付けられていません。
もちろん芸術の分野「ルネサンス期」などには飛躍的に伸びたりするのですが、それは技法や画法、油絵具の発明などになります。
色というそのものの概念に対して秘密を解き明かそうとした人が現れるのはかなり後になります。
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いきなり時代が飛びました。ご存じリンゴをきっかけに万有引力の法則を提唱したニュートンです。彼は最初哲学に興味があったらしいです。ロンドンでペストが流行して田舎に疎開というのは何か現代に通じるものが有るような気がします。この期間に引きこもって研究していた人がそろそろ出始めるのかな。という風に私は思っております。
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ニュートンは望遠鏡の性能を上げたいと考えていたため最初はレンズの研究をしていたとされています。その中で偶然に発見されたのがこの「プリズムの分光」だと言われています。
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光を分光してスクリーンに現れた色の帯。見たことがあると思いますが、これを7色に分けます。7色に分けた理由は「音階」に合わせたと言われています。
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物理学的に色の見え方を説明するとこんな感じになります。
色は光の中に存在するので、その中で何を反射するのかで色が決まる。という物です。
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このニュートンの描いた「光学」という物は後世に多大な影響を与えます。それは単に物理学的な意味だけではなく、哲学的な意味、世界観的な意味でもあります。私も実際に「光学」を購入してみましたが内容に「ほとんど数式が出てこない」それと「結構哲学的」でした。数式がほとんど出てこない代わりにユークリッド原論に元づいた図形の理論を用いて説明を行っています。
ニュートンは自然哲学者でもあります。自然哲学者とは簡単にいえば「自然現現象を合理的に説明する者」です。自然現象は神の罰とかそいう方向ではなく、何か合理的な組み立てでの説明を目指しました。
ニュートンが出版した本「自然哲学の数学的諸原理」というものがあります。日本語訳では「プリンシピア」と呼ばれていますがこれは地球上での運動の法則や天体の動きから万有引力の法則を導き出しています。この本の優れているところは自然を体系的に表現したこと。この「体系的」というのは「秩序の有るシステム」「一つの原理で統一して動いてる組織」のようなものです。
そして「光学」において3章の最後の方に残されていたのは結論とかまとめではなく、ニュートンへ続く者たちへの「疑問または問いかけ」でした。その疑問は最終的に31個になって、これはニュートンが光学の実験に置いてその時にはまだ解明で来ていなかった事柄に対して書かれています。
ニュートンは「実験と観測事実を元にしてしっかりと帰納的に結論を描く」ということを徹底して行っていました。それ自体をニュートンも意識していたことは光学の疑問31に記されています。
「帰納」というのは簡単に言えば「色んな実験や事実確認から、共通点を導き出し、その共通点からわかることを結論とする」ことです。
「日本で投げたリンゴが落ちる」
「ブラジルで投げたリンゴが落ちる」
「イギリスで投げたリンゴが落ちる」
共通項は「投げたリンゴは落ちる」つまり「地球上には重力があって、どこでリンゴを投げても落ちる」というのが結論
・・・みたいな話です。
ここら辺を掘ろうと思ったらいくらでも掘れますのでここらへんで止めておきますが、気になった方はニュートンの歴史も覗いてみると面白いかもしません。
まとめとして置いておきますと、
それまで色に関しての知識としては芸術の分野が担っており、科学的な研究はニュートンまで行われていませんでした。ニュートンはプリズムを用いた実験によって色についての科学的な研究を行い、それを「光学」という本にまとめて世の中に出します。このニュートンは現代でも残り続け、小学校の理科などで学ぶ空の青さを説明している内容はニュートンの光学をそのものです。
私たちはニュートンの光学を使用して便利な生活を送っているのは確かなのですが、この光学に反対意見を述べる人物が現れます。
今回はここまでです。次回に続きます。
・メンバーシップ「彩方技研(株)「仮」」について
まだ会社ではありませんが、いずれは会社にしていこうと考えています。
このメンバーシップは「気質・色彩」を含ませて構築していく一枚の絵画のようなものを目指そうかなと考えております。
分かりやすく言えば「芸術」の分野です。
物語、絵、漫画、作曲、作詞、ダンス・・・
様々な表現方法がありますが、そういったものを組み合わせて何かの作品を作っていければなと考えています。
また、単に気質や色彩の世界を少し覗いてみたいという方、例えば○○を気質的に、色彩的に分析したらどうなりますか?というような質問でも構いません。
初月は無料です。その後は月100円となっています。
よろしければどうぞ
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