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「運営」に関するもの

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文学賞の「運営」についての考えや活動報告です。
運営しているクリエイター

記事一覧

出版業界の方への協力のお願い

■挨拶こちらの記事を訪れていただき、ありがとうございます。 現在『読者による文学賞』というものを運営している、まつ、と申します。 この文学賞は、2019年に出版された小説を対象に、「読者」の集合知を利用して、「もっと世の中に知ってもらいたい本」を発見するため、動き始めた取り組みです。 出版業界に縁もゆかりもない、いち読者としての初の試みではありますが、ありがたいことに色々な方に支えられ、最終選考までたどりつくことができました。 初期のツイートは400回近い拡散をいただき

なぜ、民間の文学賞なんてものを作ろうと思ったのか。

まず大前提、この文学賞創立を考えるキッカケになった3つの願いから。 ❏3つの願い ①良いものが、広がる世の中であってくれ という願い ②良い本と出会いたい、読書人口が増えてくれ という願い ③自分たちの「好き」という気持ちを肯定したい、してほしい という願い ①良いものが広がる世の中であってくれ という願い「良いだけじゃ、売れない」って一度は聞いたことありませんか。 現在、PRというものはかなり重要な位置を占めるようになりました。良いものを作っても知られなければそのまま

本屋大賞の創立者にお会いしました。

「あなたの悩みと解決法は、書物の中にもう書かれている」 と誰かが言っていました。 全くそのとおりで、民間文学賞の立ち上げにあたって、 「新しいことをしている人はどうしているんだ!?」 と考えて本を開くと、植松努さんの『空想教室』の中に、こんな一節が。 「気の合う人よりも、経験がある人に相談しなさい」  なるほど!! すぐに文学賞の創立に携わったと思われる人をネットで探し、片っ端からメールと電話。もう営業活動です。ただ、ほとんどは得体のしれない活動ということで反応はナシ。

【民間文学賞】今までの活動の流れ①

Twitterで活動報告をしていましたが、新しく触れていただく方も増えてきたため、ここらへんで初見の方も流れを理解いただけるように整理しようと思って書きます。 ①全てのはじまり「決起ツイート」 これが民間文学賞のはじまりです。 もともと既存の文学賞や、本の売れ方に疑問を持っていました。ただ、あえて異を唱える必要があるのか、という悩みがあったのも事実です。 この想いを持っているのは自分たちだけなのか。 「まずは、皆に聞いてみよう」 そんなシンプルな動機のツイートでした。

【民間文学賞】今までの活動の流れ②

前回からの続きです。 もし未読の方はこちらからお読みいただけると嬉しいです。 ①文学賞の存在価値 さて、文学賞の原型が決まった訳ですが、同時にあることも決意しました。 それは 読書好きだけが勝手に満足して、終わりにしない ということ。 既存の文学賞のアンチテーゼといった側面もあるのです。なのに、存在感もなく、自分たちの間だけでしか認知されないような文学賞だったら 通ぶった人たちが集まって「俺たち(私たち)くらいになると、○○とかよりも✕✕の方が良いと思ってるんで!」と

本で辿る民間文学賞

「権威ある先人たちの教えから多くのことを学ぶべきだが、背に大量の本を積んだロバになってはならない。」 ユダヤの格言です。 早い話が「実行しなきゃ宝の持ち腐れ」という意味。 ぐうの音も出ないほど真実です。 しかし、逆に言えば「実行」の裏側には、必ず何らかの「先人たちの教え」がある訳です。 (もちろん、ない場合だってあるでしょうが。博打的に行動している人ばかりじゃないと信じたい……) そして、当然ながら私の行動は、「本」が支えてくれています。 本来、こんなことを偉そうに